ホンダの中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は1月10日、中国の上海で開催されたオンライン発表会にて電動二輪車「Honda Cub e:」「Dax e:」「ZOOMER e:」の3モデルを発表した。中国国内のZ世代の若い消費者に向けた商品だ。

  • 左から「Honda Cub e:」「Dax e:」「ZOOMER e:」

中国において電動二輪車の区分は、最高時速が時速25km/h以下のEB、最高時速26km/h以上〜50km/h以下のEM(電動モペット=Electric Moped)、51km/h以上のEV(電動車:Electric Vehicle)の3タイプに類別されている。今回発表となった3モデルはEBカテゴリーにあたる。

オンライン発表会では「Electric Evolution, Colorful Future」をテーマに、電動二輪車の新ブランド「Honda e:」とEB3モデルを発表した。

中国のZ世代の消費者にとって、EBは単なる移動手段ではなく、生活を共有し、自分を表現するための重要な乗り物となっており、より魅力的で付加価値の高いモデルが求められている。今回発表になったEB3モデルは、これまで同社が発売したことがある「Super Cub」「Dax」「ZOOMER」をモチーフにした。

従来のモデルの特徴的なデザインをモチーフに、先進的な機能・装備などを加えることにより、新しい価値観を提供し、中国の若い消費者にさらなる驚きと選択肢をもたらすことを狙いとしている。また、これら3モデルは、2025年までに電動二輪車を合計10モデル以上、グローバルで投入する計画の先駆けとなるモデルとなる。

なお、今回発表されたEB3モデルは、2022年9月13日発表の「二輪事業の取り組みについて」で公表した「中国・アジア・欧州・日本で、2022年から24年の間に投入する予定のコミューターEM/EBの5モデル」に含まれているが、これら3モデルの日本での販売は予定していない。