ビオフェルミン製薬は1月12日、おなかと腸のスペシャリスト・辨野義己氏監修のもと、「健康寿命」と「長寿菌」との関係性についてまとめたレポートを公開した。それによると、健康寿命が長い人の腸内には、善玉菌の中でも、とりわけ「長寿菌」が多く存在するという。

「長寿菌」とは、健康寿命が長い人の腸内に多い菌で、善玉菌として知られているビフィズス菌、大便桿菌(フィーカリバクテリウム)、ラクノスピラなどの菌を1つのグループにまとめた総称。特にビフィズス菌は他の常在菌と複合的に働くため、「長寿菌」が腸内環境に良い働きをもたらしている。

辨野先生の研究では、奄美大島に住む100歳の健康長寿の女性のうんちに、60~80歳の一般女性の平均値の30倍以上のビフィズス菌が存在していることが判明。他の健康長寿地域の分析結果も踏まえ、「健康長寿の達成には、『長寿菌』が腸内細菌の40%~60を占めることが理想的」と結論づけている。

【長寿菌グループ】

  • 【長寿菌グループ】

    【長寿菌グループ】

では、どうすれば「長寿菌」を増やすことができるのか。

まずは、大腸の腸内細菌の代表的な菌「ビフィズス菌」を含むもの(発酵食品、サプリなど)を意識的に毎日取り入れるとともに、食事や睡眠、運動など、いわゆる「腸活」によって、「長寿菌」と密接に関係する生活習慣を見直すことが大切だという。

同レポートでは、『「長寿菌」オススメ腸活ポイント』として以下のポイントを紹介している。

  1. 善玉菌を増やす「水溶性食物繊維の多い野菜」(ニンニク、らっきょう、ごぼう、山芋、オクラ、芽キャベツ、アボカド、 インゲン豆・大豆などの豆類、きのこ類、さつまいも、大根など)を意識的に摂る。
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  2. ワカメ、モズク、コンブ、ヒジキ、アオサなどの「海藻類」や、納豆、チーズ、ヨーグルト、乳酸菌飲料などの「発酵食品」も重要。
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  3. 逆に避けたいのは、動物性脂肪の摂りすぎ。通常、動物性脂肪は、胆汁酸によって脂肪酸とグリセリンに分解され、エネルギーとして肝臓に蓄積。この胆汁(胆汁酸)の大部分は回腸末端から再吸収されるが、胆汁酸の一部が大腸に流れ込むと、腸内細菌(悪玉菌)によって「二次胆汁酸」に変換される。二次胆汁酸は人体に有害な作用をするといわれ、この悪影響を減らすためには、食生活の偏りを避け、二次胆汁酸を作らない腸内細菌(善玉菌)が優位な腸内環境に整えることが重要。
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  4. 寝不足あるいは運動不足は腸内環境を悪くする要因に。また、笑うことも大切で、ストレスの少ない生活は腸内細菌を活性化するという。
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  5. 毎日トイレに行っているのになんだかすっきりしない、という場合は弛緩性便秘の可能性が。その大きな要因は運動不足にあり、特にインナーマッスルといわれる腸腰筋がお通じに影響するとのこと。加齢に伴い便を押し出す力も弱まってしまうため、運動の習慣をつけておくことが大切。

また、便通の調子が良い場合には、食べたものが12~16時間後に便として排出され、特に「長寿菌」が多いうんちは、下記のような特徴があるという。

  • 黄褐色(特にビフィズス菌が多いと黄褐色になります。ビフィズス菌は腸内環境のバロメーターです)
  • あまり匂わない
  • 力まず気持ちよく出ること
  • 毎日しっかりと(1日100~200g前後)出る

他にも下記の項目すべてにチェックが入らないよう、バランスのよい食生活に気を配り、よく寝て運動し、ストレスをためない健康生活を心がけると良い。

  • 「長寿菌」が多いかどうかを見極めるチェックリスト

    「長寿菌」が多いかどうかを見極めるチェックリスト