学研エデュケーショナルは1月11日、「α世代の勉強に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は全国の年中から小学3年生までの長子を持つ20代~40代の保護者500名を対象に実施した。

  • Q:あなたの子どもは、普段自らの意思で机に向かい自主的に勉強をしていますか

子どもは普段自らの意思で机に向かい自主的に勉強をしているか尋ねたところ、「保護者から声をかけずとも自主的に勉強をしている」は19.8%だった。子どもに普段から自らの意思で机に向かい勉強してほしいと思うか聞くと、89.6%が「とてもそう思う」「ややそう思う」と答えた。

子どもの年齢で比較すると、子どもが自分から机に向かう割合は、「小学1年生」が23.0%で最も高い。一方、最も低い年齢は、「年中(4・5歳)」と「小学2年生」(18.0%)だった。

子どもを塾に通わせているか聞くと、11.0%が「通わせている」と答えた。現在は通わせていないものの、今後「通わせたいと思っている」(36.6%)保護者に、子どもが何歳の時から通わせる予定か聞くと、「小学3年生」(19.7%)が最も多かった。

  • Q:子どもが何歳の時から通わせる予定ですか

一方、すでに通わせていると回答した保護者に、子どもが何歳の時から通わせているか聞くと、「小学1年生」(29.1%)が最も多く、小学校入学を機に、子どもを塾に通わせる保護者が多いことがわかった。

現在子どもに身に付けてほしい能力について尋ねたところ、最も多い回答は「何事も自分でやり切ろうとする力」(68.8%)で、「コミュニケーション力」(66.6%)、「物事に集中して取り組む力」(60.4%)と続いた。

  • Q:現在子どもに身に付けてほしい能力として、当てはまるものを全てお選びください

子どもの勉強の指導方法について悩んだことがあるか尋ねると、55.8%が「よくある」「ややある」と回答した。子どもの各年代で比較すると、「よくある」「ややある」と回答した年代が最も高かったのは、小学1年生と3年生(60.0%)だった。

  • Q:あなたは自身の子どもの勉強の指導方法について悩んだことがありますか

長期休み時、子どもが宿題に手を付けるタイミングを聞くと、冬休みの平均は9.8日、夏休みは18.6日前と、比率でみると約2倍の差があることがわかった。

冬休みで最も手を付けるタイミングが多かったのは、休みの後半期間である「0~7日未満」(34.6%)、夏休みは前半期間である「28日~35日未満」(28.2%)だった。休みが終わるギリギリのタイミングで手を付ける実態は少なく、むしろ先に終わらせて休みを満喫するケースが多いことがわかったという。

  • Q:夏休み時、あなたの子どもが宿題に手を付けるタイミングはいつですか

子どもについて、友達作りよりも学力の方が心配か聞くと、45.0%が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した。子どもの各年代で比較すると、最も高い割合になったのが小学1年生(52.0%)で、入学を機に学力を心配する保護者が多くなっているとのこと。