■6年ぶり連ドラで現場・芝居への愛再確認
――クランクインされて、“戦争シリーズ”に帰って来たなと感じた瞬間は。
セットを久しぶりに見たときは感動しましたね。あとは、今も朝早くから夜遅くまで撮影しているんだなと、連ドラのスケジュール感も懐かしかったです。ロケに関しても、場所を貸していただいたり、いろんな協力で成り立っていることにいちいち感動を味わっていて。懐かしくもあり新鮮でもありという帰還でしたが、すぐに感覚を取り戻せたと思います。僕は本来は1秒でも早く終わらせて帰りたいタイプなのですが(笑)、「撮影って面白いな、なんだかんだ言いながらお芝居や現場が好きなんだな、僕」と感じながら現場を楽しんでいます。
■会うたびに褒めてくれた大杉漣さんへの思い
――前2作には出演されていた大杉漣さんとの印象的なエピソードを教えてください。
漣さんは僕にとって大きな存在。これまで僕が出演してきたドラマで、漣さんがいないことのほうが少ないくらい一番共演した方なんじゃないかな。そんな縁があり、いつも漣さんの温かさに包まれて大変な現場も乗り越えてきました。ギターを教えてくれたこともありましたね。漣さんは偉ぶったりしない方なので、取り立てて僕に何かを教えようとするのではなく、一緒に楽しもうというスタイル。たくさん楽しい時間を過ごさせていただきました。そして漣さんは会うたびに何かしら褒めてくれて、うれしかったです。
――どのように褒めてくれたんですか。
「剛くんはいつも進化してるね」と言ってくれました。自分ではよく分からないんですけど、ついうれしくなって「そうなのかなぁ」って(笑)。おだてられていたのかもしれません。それはそれで心地よくて、本当に温かくて。それでも、漣さんとお芝居するときは緊張していました。いろいろと影響を与えてくれた方なので、今も漣さんのことをよく考えます。今作についても、「漣さん見ててくれよな」という気持ちを胸に、そして「漣さんだったらどう演じるだろう」という思いを巡らせながら臨んでいます。
■2023年はうさぎ年「ステップアップできる1年に」
――“戦争シリーズ”は復讐劇ということで、怒りや悲しみを乗り越える場面も多く登場しますが、草なぎさん自身の乗り越え方はありますか。
寝ます。とにかく睡眠が大事だと考えています。自律神経が整うとちょっとしたことでも回避できるし、逆に体が疲れているとちょっとしたことでも胸に引っかかってしまう。夜10時に寝ることができればなんとかなるので、苦しいこと、嫌なことがあっても「とりあえずベッドに入ろうぜ!」と。ドラマの撮影が始まるとなかなかそうもいかなくなりますが、「どうやって睡眠を確保しようか」と計画するのもまた醍醐味。朝起きたら元気になっていたりするので、何かあっても悩む前にとりあえず寝るのが一番だと僕は思っています。
――最後に、『罠の戦争』から始まる2023年をどんな1年にしたいですか。
2022年は舞台だったり、コロナ禍の大変なときにドラマの撮影で海外へ行けたり、素敵な経験がたくさんできました。舞台では寅年らしく吠えまくって……こんなに吠えることはないだろうというくらい吠えるシーンの多い舞台だったんです。そこで監督や共演者から刺激を受けて、いろいろなつながりもできたので、今年はその経験を自分のパワーに変えて、うさぎ年だけにぴょんぴょん跳ねていきたい。1月からステップアップできる1年にしたいです。
1974年7月9日生まれ。91年にCDデビュー以来、数々の名曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。17年9月に稲垣吾郎、香取慎吾と「新しい地図」を立ち上げた。俳優、歌手、タレント、YouTuberなど幅広く活躍。近年の主な出演作は、映画『台風家族』(2019)、「第44回日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を受賞した『ミッドナイトスワン』(2020)、『サバカン SABAKAN』(2022)、大河ドラマ『青天を衝け』(2021)など。NHK Eテレ『ワルイコあつまれ』、読売テレビ『草なぎやすともの うさぎとかめ』、NHK『ブラタモリ』(ナレーション)、bayfm『ShinTsuyo POWER SPLASH』、ABEMA『7.2新しい別の窓』にレギュラー出演中。
ヘアメイク:荒川英亮、スタイリスト:細見佳代(ZEN creative)、スーツ、シャツ、ネクタイ:LAD MUSICAN(ラッド ミュージシャン)