トミーテックは、鉄道模型「TOMIX」の新商品「国鉄 165系急行電車(草津・ゆけむり)セット」(品番「98823」)を2023年7月に発売すると発表した。クモハ165形のスカートを新規製作し、ユニットサッシ窓に改造されたサロ165形も新規製作で再現したとのこと。
165系は直流電化区間における山岳路線向けの急行形電車として、1963(昭和38)年に登場。新前橋電車区に配置された165系はおもに上野駅発着の急行列車に使用され、高崎線系統の急行「草津」「ゆけむり」、東北本線系統の急行「なすの」「わたらせ」を中心に活躍した。急行「軽井沢」など、一部において碓氷峠を通過する運用が含まれ、横川方に重量の大きいクモハ165形・モハ164形を組成したため、他地区の165系と逆向きの編成だったという。
1982(昭和57)年に185系の運用が開始されると、過渡期には165系・185系の併結する姿も見られた。1985(昭和60)年の東北・上越新幹線上野延伸にともない、上野駅発着の定期急行列車が大幅に削減されたことで、新前橋電車区の165系も急行列車としての役割を終えた。
鉄道模型「TOMIX」の新商品「国鉄 165系急行電車(草津・ゆけむり)セット」は7両セットで販売され、予価3万2,670円。165系のうち非冷房車から冷房改造された車両を再現(サロ165形は除く)している。2セットを組み合わせることで、急行「草津」(1~7号車)・「ゆけむり」(8~14号車)などの編成を再現可能。別売りの「国鉄 185-200系特急電車(新幹線リレー号)セット」と組み合わせることにより、165系の「ゆけむり」(1~7号車)、185系の「草津」(8~14号車)という編成も再現できる。
前面表示部は交換式で、印刷済みパーツ「急行」「普通」が付属。運行番号表示部は選択式で、シールが付属する。ヘッドライト・テールライトと前面表示部について「常点灯基板装備、ON-OFFスイッチ付」とされ、前面表示部はカラープリズムの採用により、白色に近い色で点灯。タイフォンはスリット形で再現している。
サロ165形はAU12形クーラーを6基搭載した車両で、ユニットサッシ窓は小型の形状で再現。車番は選択式で、転写シートが付属する。その他の特徴として、「Hゴムはグレーで再現」「ドアレールは印刷済み」「トイレ流し管は取付済み」「フライホイール付動力、新集電システム、黒色車輪採用」「先頭車運転台側は胴受の小さいTNカプラー(SP)装備」「各連結面は配管付きTNカプラー(SP)標準装備」「M-13モーター採用」とのこと。