フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、茨城県日立市にある飲み屋街「塙山キャバレー」の人々を追った『酒と涙と女たちの歌2 ~塙山キャバレー物語~ 前編』を15日に放送する。

  • 「塙山キャバレー」のママたち=フジテレビ提供

チェーン店が並ぶ国道沿いに、まるで終戦直後にタイムスリップしたような不思議な一角がある。14軒の小さな飲み屋が並ぶ「塙山キャバレー」だ。ここで生きるママたちは、人生に疲れた客の心をそっとすくい上げてくれる。

2021年5月30日・6月6日放送回の続編となる今作。久しぶりに訪れた塙山キャバレーでは、ママたちが相変わらずたくましく生き、コロナ禍も落ち着いて、いつもの活気を取り戻していた。最年少の30代ママがオープンした店にも、すっかり常連客が定着。他の店も開店前から客が並び、かつての塙山キャバレーに戻ったように見えた。しかし、この間に2人の大切な人が亡くなっていた。

この地で火事を起こした元ラーメン店主の“のぼるちゃん”。2022年3月、自宅アパートで一人亡くなっているのを「めぐみ」のママが見つけた。生活保護受給者のため、遺体は市が引き取り、その後の行方は分からない。「せめて葬儀や墓参りでも」と行政に掛け合うのだが…。

もう一人は、20年前に3人の子供を捨てて、この場所にたどりついた「ラブ」のママが愛したパートナー。2022年1月にこの世を去ったという。ママは笑顔で店を続けていたものの「もう辞めたい。すぐに死んでもいい」と言い出す事態に。「ラブ」ママは塙山キャバレーを離れてしまうのか…。

喜びや悲しみを抱えた人々が集う塙山キャバレーのその後を、女優・吉岡里帆のナレーションで見つめていく。

  • 塙山キャバレーの夜景=同

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