PIERRE MARCOLINI JAPANは、「ピエール マルコリーニ バレンタインコレクション2023」を1月12日より数量限定で発売した。都内で開催のメディア発表会に登壇したピエール氏は「コロナ禍で身近な人とのコミュニケーションが減ってしまった昨今。バレンタインを機会に、あらためて大切な人に気持ちを伝え、つながりを強めてもらえれば」とアピールした。
■新作「レ クール ヌーヴォ」に注目
今年のコレクションは、日本のバレンタイン向けに開発された新作「レ クール ヌーヴォ」シリーズに注目したい。ハート型の可愛らしいチョコレート(全6種類)で、さまざまな香りと食感が楽しめる。ピエール氏は「ピュアでシンプルで美しい、日本の『生チョコ』からインスピレーションを得て開発しました」と説明する。
「日本のバレンタイン文化が素晴らしいと思うのは、恋人、ご主人、奥さんにプレゼントするだけにとどまらないところ。時には家族、会社の同僚、友人、遠く離れた恩人にも喜んでもらえるように贈り合う。そこで私も、誰かに心から思いを伝える、そんなチョコレートを作りたいと思いました」(ピエール氏)。
ハート型の缶パッケージで販売されるのは「コフレ クール」。レ クール ヌーヴォシリーズをはじめ、バレンタイン気分を高める人気の商品を詰め合わせた。
世界各国の厳選されたカカオを使用した「グラン クリュ」シリーズを詰め合わせたのが「グラン クリュセレクション」。ピエール マルコリーニの情熱とこだわりを味わうことができる。
レ クール ヌーヴォシリーズ、グラン クリュシリーズに加えて、人気のチョコレートもまとめて楽しめるのが「セレクション」。鮮やかなハートをあしらった2023年限定パッケージで販売する。
このほか、こだわりのショコラと焼き菓子の両方を楽しめるスペシャルボックス「ショコラ&パティスリー セレクション」も販売する。ショコラティエでありながら、同時にパティシエでもあるピエール氏の本領が発揮された詰め合わせ商品。
ピエール氏は「フランスには『ひとつを選んだら、ひとつは諦めなくてはいけない』という格言がありますが、私はチョコレートと焼き菓子の両方を選びました」と笑顔を見せる。
新登場のロゴをあしらったエコバッグ、ポーチは直営店、百貨店催事場(一部店舗を除く)、オンラインのみで販売される。ちなみにピエール マルコリーニ ジャパンは2023年1月11日現在、国内で8店舗(銀座本店、羽田店、名古屋店、グランスタ東京店、渋谷店、新宿店、ラゾーナ川崎店、御殿場プレミアムアウトレット店)直営店を展開している。
ピエール マルコリーニ バレンタインコレクション2023では、ベルギーツアーなどが当たる豪華キャンペーンも用意された。
Instagramでピエール マルコリーニ ジャパンのアカウントをフォローし、指定のハッシュタグなどと共に「身近なハート」をテーマにした写真を投稿すると、応募者の中から5組10名にベルギーツアーが、30名に「コフレ クール9個入り」が提供される。応募期間は1月12日10時から2月21日23時59分まで。詳細はホームページを参照とのこと。
■試食してみた! どんな味?
赤色の「クール ヌーヴォ ユズ エ マンダリン」は、マンダリンの苦み×柚子の酸味のバランスが良い。濃厚なチョコレートに爽やかな柑橘類のアクセントが加わることで、とても軽やかな印象になる。ハート型のフォルム、何層にも重なるチョコレートの層、そんな見た目にもトキメキをくれる一粒。ピエール氏は「欧州のマンダリンと日本の柚子を素材にして、チョコレートで架け橋をつくった商品です」と説明する。
ピンク色の「クール ヌーヴォ ヴァニーユ エ ポワブル ティムット」は、ビターチョコレートにナッツのサクサク食感が重なる、味わい深いチョコレート。見た目はとても可愛らしいのに、濃厚なだけでは終わらない、大人のチョコレートに仕上がっている。
「クール ヌーヴォ プラリネ ノワゼット エ グリュ ド カカオ」は、カカオニブとピエモンテ産のヘーゼルナッツを使ったプラリネ。少し塩味を効かせることで、チョコレートのスイートさを引き立たせている。一口サイズながら、存在感たっぷり。
「クール ヌーヴォ プラリネピスターシュ」は、フルールドセル(塩の花)とイラン産カシューナッツを使ったプラリネ。ピスタチオをローストしてプラリネに仕上げ、粗く砕いているため、ポリっとした小気味の良い食感になっている。ピスタチオの香りと味わいを存分に楽しみたい。
■日本通のピエール氏
発表会では、ピエール氏とショコラコーディネーターの市川歩美氏がトークセッションを展開した。
ピエール氏が「日本人は、丁寧さ、正確さを愛しています。だから今回のレ クール ヌーヴォシリーズのような、多層構造で手間がかかるチョコレートをイチバン最初に展開する国として、日本しかないと考えたんです」と話すと、市川氏は「嬉しいです。ピエール マルコリーニの直営店が銀座にできたのは2001年のこと。したがって既に22年あまりが経ちますが、その間、ピエールさんは日本の文化、伝統芸能、職人のことなどを勉強されてきたんですよね」と応じる。
また市川氏がチョコレートづくりで大事にしていることについて聞くと、ピエール氏は、まず「時間が重要だと感じています。例えば、これだけ細かいガナッシュ、チョコレートの層を作るには、それだけの時間がかかります。だから80人ほどの職人の力が必要となります」とし、続けて「大きさにもこだわっています。小さいチョコレートを食べることで世界中を旅できる、そのような点を大事にしています」と回答した。
なお発表会の冒頭には、ピエール マルコリーニ ジャパン 代表取締役社長の蒲田考一氏も登壇。
「いまだコロナが収束していない状況ではありますが、人が人に対して抱く愛情、周囲に向けた感謝、仲間を思いやる気持ち、そうした感情は普遍的なものだと思っております。そんな皆さんのお気持ちをサポートするため、今年はTOUCHING HEARTSをテーマに、新商品を展開していきます」と説明している。