JR東海は、2023年3月18日のダイヤ改正で、参宮線において普通列車の運転時刻を見直すと発表した。伊勢市駅から多気方面へ運転される始発列車を変更することにより、途中の各駅も含め、始発列車が37分繰下げとなる。

  • 紀勢本線・参宮線の普通列車に使用されるキハ25形

現在、参宮線の始発列車は伊勢市駅を4時45分に発車し、終点の亀山駅まで参宮線・紀勢本線の各駅に停車する上り普通列車として運転。伊勢市駅から松阪・伊勢中川方面へ向かう近鉄山田線の始発列車(伊勢市駅を平日の5時4分、土休日の5時6分に発車)より早い時間帯に設定されていた。一方、参宮線の次の上り普通列車は伊勢市駅を6時9分に発車するため、途中駅の山田上口駅、宮川駅、田丸駅、外城田駅では始発列車の後、1時間半近く列車が来ない状況だった。

ダイヤ改正後、現行の伊勢市駅4時45分発・亀山駅5時56分着の上り普通列車は運転区間を短縮し、多気駅始発に変更。代わって現行の多気駅5時54分発・亀山駅6時43分着の上り普通列車を伊勢市駅始発に変更し、運転区間を延長する。

これにより、参宮線の始発列車は現行より37分繰り下げられ、伊勢市駅を5時22分に発車。山田上口駅、宮川駅、田丸駅、外城田駅の発車時刻も37分繰下げとなる。多気駅には5時41分に到着し、13分停車して5時54分に発車する。参宮線の次の上り普通列車はダイヤ改正後も同時刻(伊勢市駅6時9分発・多気駅6時27分着)で運転されるため、伊勢市駅から外城田駅までの各駅で始発列車との運転間隔が45~47分に短縮される。