年末年始に余ったお餅をどう食べるのか…人知れず悩む時期ですよね。あんこや醤油、きなこなどが定番ですが、もっと美味しい食べ方があるはず! ということで、今回は、過去にSNSで話題となった「一関もち料理データベース」を参考に、一風変わった餅料理を作ってみることにしました!
■南国風のアレンジ!? パイナップルで映えるデザートレシピ
「一関もち料理データベース」とは、岩手県一関市の「一関もち食推進委員会」が無料で公開している餅レシピ。一関市では、年越しやお正月だけでなく、季節の節目や冠婚葬祭など1年中お餅を食べる文化があり、最近では「もち食文化」が進化してきているのだとか。
そんなデータベースに掲載されている餅の食べ方はなんと216種類! 中でも、大きなインパクトと共に最初に目に飛び込んできた「パイナップルを使った餅料理」作りにまずはチャレンジしてみました。
準備するものは、切り餅300gの他に、パイナップルと砂糖(適宜)です。
レンジなどで柔らかくしたお餅に、細かく切ったパイナップルを混ぜて、さらにパイナップルで挟むというもの。餅とパイナップル……シンプルですがなかなか思いつかない組み合わせですよね。
筆者は、より手軽に作れたらいいなと思い、缶詰のパイナップルを使いました。とにかく簡単に作れるというのが魅力のレシピ、今回は缶詰を使ったということもあり、余分な砂糖は不要でした。
初めての組み合わせなので、食べてみるまではドキドキしましたが、いざ実食してみると、まるでフルーツ大福を食べているような美味しさ! お餅のモチモチ感とパイナップルのシャキシャキ感が新鮮で、食感も楽しい一品でした。見た目もパッと明るくて映えるのに、とにかく簡単なのが嬉しいですね。
■ホットケーキミックスとたこ焼き器で作る「たこ焼き風大福」
続いて作ってみたのが、ホットケーキミックスとたこ焼き器で作る「たこ焼き風大福」。 大福、ホットケーキ、たこ焼きがひとつになったお菓子に仕上がるとのこと。公開されているレシピでは、具材にレーズンも入れるようですが、筆者の子どもたちはレーズンが苦手なので、レーズンなしで作ってみることにしました。
準備するものは、ホットケーキミックス200gに、卵2個、牛乳150ml、1cm角に切った餅30個、ゆで小豆など。
まずは、ホットケーキミックス、卵、牛乳をボウルに入れてよく混ぜます。
生地が完成したら、油をひいたたこ焼き器に流し入れていきます。8分目ぐらいのところまで入れたら、少し焼きます。筆者は8分目より少し多めに入れてしまったのか、焼けてくると生地が膨れてしまいました。特大の大福になる予感です。
まわりが少し焼けてきたら、1cm角にカットしたお餅とゆで大豆を入れていきます。今回は子どもたちにも協力してもらったのですが、「たこ焼きのタコのように入れるのよ!」と声をかけると、楽しそうに作っていました。
あとは、竹串や箸を使ってひっくり返していきます。まるでたこ焼き屋さんです。ぺビーカステラを焼いているような甘い香りが幸せな気分にしてくれます。
火が通ったらできあがりです、美味しそうな「たこ焼き風大福」が完成しました!
お味はというと……ホットケーキの甘味の中に、ゆで大豆と餅の風味が混ざって、とっても美味しい一品です。作る工程も楽しいので、お子さんと一緒に作れますし、ホームパーティーでも盛り上がること間違いなしのレシピだなと思いました。
■岩手県一関市の郷土料理「とうふもち」作りも挑戦
岩手県一関市の郷土料理に「とうふもち」と呼ばれるレシピがあるようで、こちらも作ってみることにしました。
準備するものは、お餅の他に、木綿豆腐、砂糖、塩、醤油です。木綿豆腐をすりつぶして、砂糖と塩で味付けした料理で、不祝儀の時に食べるご家庭が多いようです。
木綿豆腐の水切りをして、すり鉢ですりつぶしていきます。
砂糖は抑えめ(レシピでは豆腐400gに対して砂糖1カップ程度)、塩、隠し味程度に醤油を入れて味を整えるとのこと。
筆者は豆腐が200g程度なので、砂糖は半カップ準備しましたが、砂糖の量の多さにびっくりして、半カップの半分くらいの砂糖にしました。
最後に、レンチンしたお餅に絡めればできあがりです。
気になるお味はというと、思った以上に甘い! 砂糖の分量はお好みで調整しても良いかなと思います。
醤油の隠し味があるので、お豆腐の白和えを食べながら、みたらし団子を食べているような感じのお味です。
惣菜のような味をイメージしていましたが、和菓子のような優しい甘さのお餅でした。
これまで定番のレシピでしか食べてこなかったお餅ですが、今年は飽きることなく、色々な味が楽しめるはず。余っているお餅があるという方、ぜひ試してみてください!