――ギーツとリバイスが豪華コラボを果たした映画『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』の公開がいよいよ目前に迫りました。佐藤さんにとっても初めての『ギーツ』劇場版となりますが、テレビと映画を同時に撮影してスケジュールが混乱したりすることってありましたか?

映画で主に活躍するのは英寿なので、それほど混乱というのはなかったですが、いつもテレビシリーズでご一緒しているスタッフさんたちとは違う顔ぶれの映画スタッフに囲まれているのは、新鮮な気分でした。

――テレビシリーズのエピソードとリンクするような部分はありますか。

大まかには聞いていますけど、特に話が密接につながっていることはありません。ただ、演じるにあたってはテレビの展開より少し先の時系列になっているので、この段階での景和はこう演じなければ、という意識は常に持っていました。

――映画を手がけた柴崎貴行監督とは、テレビシリーズの第5、6話でもご一緒されています。佐藤さんから見た柴崎監督の印象を聞かせてください。

お芝居について常に的確な指示、アイデアをくださる監督です。その一方で、ちょっとズレたところから「おもしろ話」を振ってきて、えっ? いまそういう話題出しますか、笑っていいのかな?みたいな感じで、誰に対してもくだけた雰囲気で接してくれる部分もありました。

――『仮面ライダーリバイス』のキャスト陣と『ギーツ』キャストのクロスオーバーが大きな見どころになると思いますが、佐藤さんは『リバイス』チームだとどなたと共演されたのですか。

仮面ライダーライブ/五十嵐大二(演:日向亘)です。でも、大二と景和が一緒に戦ったりするシーンでは、雨天によるスケジュールの都合で実際には会うことができず、合成での共演となりました。画面を観ると、そんな風にはぜんぜん見えないので、なんかすごく自然に共演している感じなんですけどね。もっと撮影現場でからみたかったなと、ちょっと残念に思っています。『ギーツ』の撮影が始まったころ、『リバイス』の撮影も一部重なっていて、リバイ/一輝役の拳ちゃん(前田拳太郎)や日向くんといっしょに駅前でご飯を食べに行ったりして、仲良くしていました。特に拳ちゃんからは「仮面ライダーの現場はこんな感じだよ」と、撮影を前にしての心がまえを教えてもらいました。例えば、これから寒い時期に入るから防寒対策はしっかりやって、あったかい味噌汁を飲めばいいよとかですね(笑)。

――デザイアグランプリではライダーたちが謎の怪物ジャマトと戦うゲームですが、映画での「デザイアロワイヤル」ではいつもと違ったテイストのゲームになるそうですね。最初に台本を読まれたときの感想はいかがでしたか。

それはもう「いきなり何なんだ?」という戸惑いがありましたけど、『仮面ライダー龍騎』のライダーも参戦すると知って、納得しました。『龍騎』はライダー同士の戦いがメインテーマですから。

――映画に登場する『龍騎』ライダーたち、龍騎、ナイト、王蛇、リュウガのことは、前から知っていたのですか。

リアルタイムでテレビを観ていた世代ではないのですが、知っていました。仮面ライダーシリーズにハマって観ていたので、そのとき『龍騎』も全話チェックして、作品世界はしっかりとつかんでいます。

――変身前の『龍騎』キャストとは現場でお会いされましたか。

お会いしただけでなく、『ギーツ』のメンバーで唯一、景和だけが須賀さんと直接共演することができました。景和はもともと「令和版真司」と呼ばれたほど『龍騎』の城戸真司に立ち位置が似ていると評判でしたから、熱い共演シーンになっていると思います。僕としては、先輩仮面ライダーのみなさんとご一緒することができて、貴重な時間を過ごさせてもらったと思います。

――では、龍騎やナイト、王蛇たちも間近でご覧になったのですか。

それが、ここでも雨の影響でスケジュールが変更になり、変身後のみなさんには会うことができませんでした。雨が降らなかったら、リュウガに出会っていたはずでした。僕の名前「瑠雅(りゅうが)」と同じリュウガには、マジで会いたかったです……。あっ、ここで強調しておきたいのは、僕のほうが『龍騎』の放送よりも早く生まれていますからね。リュウガから名付けてもらったわけではありません(笑)。

――『ギーツ』の物語はどこで誰が退場したり脱落したりするかわからない緊張感がありますが、キャストのみなさんはそれとは反対にすごくチームワークがよくて、仲良しな印象がありますね。

そうですね。プライベートでもよく一緒にご飯を食べに行ったりしますし、この前(10月23日)は簡秀吉の20歳の誕生日をサブライズでお祝いし、すごく楽しくやらせていただきました。何かあるとすぐ集まるのが『ギーツ』キャストのいいところ。普段から仲良くしてないと、こんなに集まらないですから。それぞれの役柄とぜんぜんキャラが違っていて、それが面白いところだと思います。

――今後『ギーツ』放映中に佐藤さんがチャレンジしてみたいことがあったら、ぜひ教えてください。

本格的なアクションは、いつかやってみたいですね。景和は戦ったことのない一般人寄りの「デザイアグランプリ」参加者ですから、現状でのアクションって殴ったり蹴ったりじゃなくて、引きはがすとか、押すとかの動きが多いんです。これから戦闘の経験を積んだ景和が、ジャマトを相手に格闘戦を挑んだりするシーンが出てきてほしいと思っています。そして、もともとアーティスト活動をやっていたこともあり、ギーツの世界観を描きあげるような「歌」を歌ってみたいですね。チャンスが訪れることを願ってます!

――最後に佐藤さんから、映画『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』における景和の見どころを教えてください。

冒頭シーンで景和と英寿、道長、祢音が集まっているシーン。それぞれが着ているクセの強い衣装に注目してください。あとは、まだテレビシリーズでは見せていない景和の一面が、映画で観られるんじゃないかと思います。ぜひ映画館に足を運んでもらって、タイクーンの戦いを応援してください。

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