東京商工リサーチは12月20日、2021年度(2021年4月期~2022年3月期)全国「ゴルフ場経営会社」業績調査の結果を発表した。

損益別、8割以上が黒字

  • ゴルフ場757社の業績(出典:東京商工リサーチWebサイト)

全国の「ゴルフ場経営会社」757社の2021年度の売上高合計は、前年度比11.1%増の4,883億5,700万円。2年ぶりに増加し、コロナ前の2019年度(2019年4月期~2020年3月期)の5,002億1,200万円に迫る数字まで回復した。同調査では、コロナ禍で「巣ごもり」など非日常の生活が広がる中、「運動不足やコミュニケーション不足、ストレス解消に三密を避けた健康的なスポーツとしてのゴルフが認識され、人気が高まった」と分析している。

2021年度の当期利益の合計は、同2,932.3%増の171億3,300万円と30倍増に拡大。プレーフィーなどで収入が増加した大手ゴルフ場を中心に急回復したという。

最終損益については、2021年度は黒字企業の構成比が82.8%と、前年度の58.7%から24.1ポイント上昇。一方、赤字企業は17.1%と、コロナ前の2019年度から8.5ポイント改善した。同調査によると、「PGMグループやアコーディアグループ、太平洋クラブなど、業界大手が軒並み大幅黒字を計上したほか、中堅クラスでもゴルフ場入場者数が増加し、利益が改善した企業が多かった」という。

増減収別にみると、2021年度の増収企業は前年度(112社、構成比14.8%)比408社増の520社(構成比68.6%)。一方、減収企業は同(92社、同12.1%)449社減の92社となった。