ライオンはこのほど、大掃除の季節を迎えるにあたり、「カーテン」「羽毛布団」「カーペット」「こたつ布団」など大物アイテムを洗う「大洗濯」のポイントについて発表した。

  • 洗濯後のカーテン(左)/10年間洗濯していないカーテン(右)

大物アイテムを洗う場合、まず「洗濯表示」をチェックする。洗濯表示に「洗濯おけ」や「手洗い」、「洗濯機」の記号がついている場合には、家庭で洗濯することができる。

カーテン

カーテンは、大きく厚手な場合、布の奥まで洗浄成分がしみ込みやすい液体洗剤の使用がおすすめだという。デリケートな素材や色柄を守りたいカーテンの場合は、おしゃれ着用洗剤が適しているとのこと。

洗う前には、洗濯機の「取扱い説明書」で、カーテンを洗う時のコースを確認し、洗濯ネットや洗濯キャップが必要な場合は準備する。

カーテンは金具を外したら、ホコリをはたき落とす。上部のギャザーや裾の部分が、ホコリなどで汚れていたら、洗剤の原液をつけて、キャップの底でたたいてしみ込ませておくとよいという。

汚れが気になる部分を表にして「ジャバラ状」(屏風だたみ)にたたみ、洗濯表示に「洗濯ネット使用」と書いてある場合やレースのカーテン、デリケートな素材のカーテンは、洗濯ネットに入れる。

  • カーテンは「ジャバラ状」(屏風だたみ)にたたんで洗う

洗濯機は、かくはん羽根付近が最も機械力が強く、汚れが落ちやすいため、縦型洗濯機の場合汚れている面を洗濯機の底側に向けていれて洗うことをすすめている。

  • 汚れている面を洗濯機の底側に向けていれて洗う

洗濯機の取扱説明書に従い、カーテン洗いに最適なコースを選んで洗う。汚れがひどい時は、「液体酸素系漂白剤」を適量入れて洗うのもよいという。洗濯中、洗濯液が真っ黒になるようであれば、「二度洗い」がおすすめとのこと。

最後は柔軟剤で仕上げ、脱水後はすぐに取り出して、手で縫い目を伸ばして干す。薄手のカーテンは、カーテンレールに干すと、カーテン自体の重さで全体のしわが伸びてきれいに仕上がるが、重い厚手のカーテンは、カーテンレールに負担がかかるため、洗濯竿に干すことをすすめている。

  • カーテンレールに干すときれいに仕上がる(ただし厚手のカーテンは洗濯竿に)

羽毛布団/こたつ布団

「羽毛布団/こたつ布団」は、洗濯表示の確認のほか、洗濯機の取り扱い説明書の「毛布コース」や「大物洗いコース」のページを見て、羽毛布団やこたつ布団が洗える洗濯機か確認することも大事とのこと。また、乾きにくいので、湿度の低い晴れた日を狙って洗濯するのも重要なポイントであるという。

洗う前には、布団についたホコリなどの汚れを布団たたきなどで取り除き、目立つ汚れがある場合は前処理をする。やわらかいスポンジに、おしゃれ着用洗剤を薄めた洗剤液を含ませ、首周りなど汗や皮脂汚れが目立つ部分になじませる。

  • 目立つ汚れがある場合は前処理をすると効果的

布団は、汚れている部分が外側になるようにジグザグに3つに折り畳んだら、端からロール状に丸め、洗濯キャップをつけたり、洗濯ネットに入れるなどして、洗濯機にセットする(「毛布コース」や「大物洗いコース」を選択)。水に浮きやすく浸らないことがあるので、水が溜まったら洗濯機を一時停止し、両手で5~6回程度しっかり押し沈めてから洗濯を開始するとよいという。

  • 汚れている部分が外側になるようにジグザグに3つに折り畳み、端からロール状に丸める

羽毛のニオイが気になる時には、消臭効果のある柔軟剤を使用。脱水後はできるだけ速やかに、物干し竿2本をまたぐように干すのがポイント。羽毛は日光に直接当てると羽毛が傷む恐れがあるため、風通しのよい場所での陰干しをすすめている。乾燥するまでに数回羽毛をほぐすと、よりふっくら仕上がるという。

カーペット

カーペットの洗濯は、風呂の浴槽で「足踏み」洗いすることがおすすめとのこと。洗う前は、カーペットが色物・柄物の場合、洗剤で色落ちしないか確認する。色が落ちたり、毛倒れや毛の絡まりが起こしやすい毛足の長いものは、クリーニング店に出した方が安全とのこと。

  • 色移りがないかチェックする

浴槽に入れる前にはホコリや髪の毛を取り、汚れが気になる部分はおしゃれ着用洗剤の原液をつけ、軽くたたいて前処理を行う。前処理が終わったカーペットは、汚れた部分を外側にし、浴槽の大きさに合わせて、四つ折りにし、さらに半分に折り、浴槽に入る大きさに折りたたむ。

カーペットがつかる程度の水を浴槽に入れたあと、おしゃれ着用洗剤を使用量の目安を参考に入れ、端から「足踏み」するように洗う。洗ったあとは、「シャワー」で洗剤液を流して、ためすすぎを行う。すすぎ終わったら、足踏みをして水をよく切り、浴槽のフチ(エプロン部)にかけて脱水する。

  • 端から「足踏み」するように洗う

カーペットの水が切れて軽くなってから、物干し竿に干す。直射日光に当たると生地が日焼けしたり、色あせるものもあるため、洗濯表示で陰干しマークが確認できたら、日陰に干すことも大事とのこと。

  • 浴槽のフチにかけて脱水

カーペットの中には、「洗濯機で丸洗いOK」というものもあるが、洗濯機によっては故障の原因になるためカーペット・ラグは洗えないとしているものも存在する。

同社によると、「洗濯機の容量に対して、カーペット・ラグのサイズが大きいもの」「裏面にすべり止めなどのゴムがついているもの」「ウレタン(スポンジ類)が入っているもの」「厚手のもの」「毛足の長いもの」は、洗えないことが多いので注意が必要っとのこと。

情報提供/スーパー NANOX、アクロン、ソフラン、ブライト