せっかく副業をするなら、月10万円くらい稼げると嬉しいですよね。「副業で月10万円も稼ぐのは難しそう」「どうやったら達成できるの? 」と思うかもしれませんが、仕事を選びコツをおさえれば、副業で月10万円稼ぐことは不可能ではありません。

今回は、副業で月10万円稼ぐ方法について、おすすめの仕事や稼ぐためのコツ、注意点などをまとめました。

■副業で月10万円稼ぐ人はどのくらいいる?

まず、副業をしている人は月にどのくらい稼いでいるのか見てみましょう。お金の情報サイト「まねーぶ」が全国の副業経験者1,000人を対象に実施した意識調査(2019年)によると、副業による月収入は「1万円未満」が49.1%と半数を占めています。

次いで、「1万円以上3万円未満」が29.1%、「3万円以上5万円未満」が6.7%と続き、副業経験者の約8割が月3万円未満の副収入であることがわかりました。なお、この調査での平均副業収入は、4万7,455円でした。

一方、副業による月収入が10万円以上の人の割合は全体の11.8%で、そのうち「10万円以上15万円未満」が5%、「20万円以上30万円未満」が3.3%、「30万円以上」が3.5%という結果になっています。

では、月10万円以上稼ぐ人は、副業でどのような仕事をしているのでしょうか。副業で高収入を得ている人の特徴としては、

・アフィリエイトやネットメディア運営などの「インターネットメディア運営」
・税理士や弁護士などの「専門職」
・株式や不動産投資、シェアリングサービスなどの「投資・シェアビジネス」

といった職種が多いようです。いずれも、経験やスキル、それなりの資本が必要な職種となっていますし、これらの仕事に携わって副収入を得ている期間も5~10年と長い傾向にあります。

■月10万円稼ぐのにおすすめの副業4選

副業の意識調査の結果を見ると、「難しい資格や高度なスキルなんてないし、10万円稼ぐのは自分には無理そう…」と不安になる人もいるでしょう。しかし、稼ぎやすい仕事を選び、徐々にスキルを身に付けていけば、副業で10万円稼ぐことはさほど難しくはありません。

ここでは、月10万円稼ぐのに向いている仕事を4つご紹介しましょう。

1.Webライター

Webライターは、Webサイトのコラムやブログ記事、電子書籍、ECサイトの商品説明文などWeb上のさまざまな文章を作成する仕事です。パソコン1台とインターネット環境さえあれば初期費用ゼロですぐに始められますので、お金をかけず副業したい人には特におすすめします。

近年、紙媒体に代わってオンラインのメディアが主流となり、それにともなってWebライターの仕事も需要が増えています。「クラウドワークス」「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトを覗いてみると、Webライティングの仕事をたくさん見つけることができるでしょう。

ただし、Webライティングの仕事は、単価の低い案件が多いのも特徴です。単価が低いまま高い収入を得ようとすると、多くの執筆をこなさなければならず、副業で行う場合は特に現実的ではありません。

そこで、自分の「得意ジャンル」を見つけ、そのジャンルに特化したライターを目指しましょう。たとえば、介護職の経験があるなら介護に関する記事が書けますし、美容に詳しいなら美容ライターとしての道が開けます。

得意ジャンルの執筆なら、文字単価2~3円やそれ以上など、はじめから高い単価で仕事を任されることも珍しくありません。得意ジャンルがない場合、本を読むなどして知識を身に付け、得意ジャンルを作ることが高収入への近道です。

2.ネット物販

ネット物販は、ネットショップやフリマアプリ、オークションサイトなどで物を販売する仕事です。ネット物販には、実店舗やヤフオクなどで仕入れてアマゾンで販売したり、ネット問屋から仕入れてメルカリで販売したりと、さまざまな方法があります。

いずれも、物を安く仕入れて高く売ることが基本ですので、副業やビジネスが初めての人でも理解しやすく、再現性の高い仕事の一つでしょう。慣れてくれば、月10万円の副収入を得るのも難しくはありません。

基本的に、物販ははじめに仕入れ資金が必要になりますが、1万円~数万円程度からでも始められますし、利益を使わず次の仕入れに再投資していけば、どんどん仕入れ金額を大きくできます。その分、得られる利益も大きくなっていきますので、初期費用があまりかけられない人でも安心して始められるでしょう。

また、物販は比較的簡単にできる副業ですが、商品のリサーチや仕入れ、登録作業、出荷などを全て一人でこなすとそれなりに手間や時間がかかります。そこで、売上が増えて作業量が多くなってきたら、作業の外注化を検討しましょう。資金に余裕があるなら、はじめから外注化し、自分は売上アップの戦略やビジネスの勉強に時間を充てるのもおすすめです。

3.インスタグラム

最近では、SNSやYouTubeなどを運用して収入を得る副業も流行しています。中でもおすすめなのが、インスタグラムを活用した副業です。

インスタグラムを活用した副業には、アフィリエイト広告を掲載しアフィリエイト収入を得る方法、企業から依頼された案件を紹介して報酬を得る方法などがあります。また、インフルエンサーとして有名になり、オリジナル商品の販売やサービスを展開するケースもみられます。

インスタグラムで収入を得るには、インスタグラムで「バズる」方法、多くの人にフォロワーになってもらう方法を研究しなければならず、コツコツと投稿を続ける必要もあります。しかし、研究を続けてコツを掴めば、月収入10~30万円、またはそれ以上も夢ではありません。

近頃は、ブログよりもインスタグラムの方が、収入につながりやすい環境にあるとも言われています。インスタグラムの仕組みや運用に慣れている人は、収益化の方法を学び、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

4.動画編集

近年、YouTubeなど動画配信に参入する企業や個人が増え、それにともない動画編集の需要も高くなっています。動画配信は一定数が辞めていきますが、その分新規参入者も多く、動画編集自体は安定して稼げる仕事の一つと言えるでしょう。

動画編集にはスキルが必要ですが、まずは基本を学んで仕事を受注し、仕事をしながらさらにスキルを磨いていけばより単価の高い仕事を請け負える可能性があります。

徐々に難しい案件もこなしながらたくさんの経験を積むと、作業にも慣れ時間単価が上がっていくでしょう。

ただし、はじめに編集ソフトや編集方法を学ぶための初期投資が必要です。初期投資をしてでも、スキルを身につけ安定して高収入を得たい人にはおすすめします。

■副業で月10万円稼ぐためのコツ

次に、副業で月10万円稼ぐためのコツを3つご紹介します。

1.スキルや経験、興味をもとに仕事を選ぶ

スキルや経験のある仕事を選ぶと、短期間で収入につながったり、はじめから高単価の案件を受注できたりする可能性が高くなります。また、スキルや経験はなくても、興味があれば仕事が苦にならず、楽しみながら副収入が得られるでしょう。

楽しい仕事なら長く続けられますし、自然と多くの知識が身に付きます。副業をするなら、まずは自分のスキルや経験、興味を棚おろしして仕事を選ぶようにしましょう。

2.週ごとの小さな目標を立てる

「月10万円稼ぎたい」と思っても、いきなり10万円も達成できるか不安になる人もいるのではないでしょうか。そこで、「週に2万5,000円稼ぐ」というように小さな目標に転換し、まずはその目標を一つ一つクリアすることを目指してみましょう。

目標金額を週ごとに細分化すると、具体的な計画も立てやすくなります。たとえばWebライターで副業するなら、「5,000円の案件を週5本こなせば、2万5,000円を達成できる」という具合です。

また、まずは月3万円、5万円の副収入を目指し、少しずつ目標金額を上げていくのも有効でしょう。

3.在宅でできる仕事を選ぶ

本業をしながら副業をこなすのは、やはり大変なもの。シフト制のアルバイトのように、時間や場所が決まっている仕事ですと、体力的に厳しい場合もあるでしょう。できれば、今回ご紹介した副業のように、在宅でできる仕事をおすすめします。

また、スマホからも作業できる仕事なら、通勤などの移動時間やスキマ時間も有効に活用できます。たとえば、ネット物販ならスマホでリサーチや仕入れ、注文確認などさまざまな作業が可能です。

基本的な作業は自宅のパソコンから行い、移動時間やスキマ時間にできる作業はスマホで済ませておけば、副業でスムーズに稼げるでしょう。

■副業する時の注意点

最後に、副業を始める時の注意点を確認しておきましょう。

1.副業所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要

副業で月10万円稼ぐと、副収入は年間120万円になります。副業で年間20万円超の所得がある場合、自分で確定申告をする必要がありますので、しっかり覚えておきましょう。なお、所得とは、収入から必要経費を引いた金額のことです。

確定申告の必要があるのに申告しないままですと、ペナルティにより後から多く税金を支払うことになります。確定申告の期間に忘れず申告しましょう。

2.会社の就業規則を確認しておく

副業を始める時は、勤め先の就業規則で副業についての取り決めを確認しましょう。副業をすることで本業に支障をきたしたり、会社とトラブルになったりしては本末転倒だからです。

会社によっては副業をするのに申請が必要なところもありますので、事前にチェックしておきましょう。

3.すぐには収入につながらない副業もある

副業によっては、すぐに月10万円稼げないばかりか、はじめはあまり収入につながらないものもあります。しかし、焦って短期間にコロコロと仕事を変えず、やると決めたらしばらくは腰を据えて取り組んでみましょう。

また、前述のように、はじめから月10万円を目標にするのではなく、はじめのうちは小さな金額に設定しておくのもおすすめです。小さい金額でもクリアできれば嬉しくてやる気になりますし、その積み重ねの中でどんどん実力がついていきます。

気が付くと、「毎月、副収入10万円」が当たり前になっているかもしれません。いずれはそうなると決めつつ、達成しやすい小さな目標から始めましょう。

■副業で月10万円は不可能ではない

今回は、副業で月10万円稼ぐのにおすすめの仕事やコツなどを解説しました。月10万円稼ぐことは難しそうに感じますが、段階的に収入を上げられるよう努力すれば、不可能な金額ではありません。

さらには、スキルを磨き実力をつけていけば、10万円以上の収入を得られる可能性もあるでしょう。まずは取り組む副業を決め、コツコツと続けていきましょう。