フォルクスワーゲン(VW)の電気自動車(EV)「ID.Buzz」が日本に上陸した。VWのアイコン的な存在として今でも人気の高い「ワーゲンバス」がEVになって復活したクルマで、今のところ日本導入については未定だが、そのうち発売となれば話題になりそうな1台だ。
右ハンドル車展示も日本発売は未定
フォルクスワーゲンジャパン(VWJ)は東京・六本木の東京ミッドタウンにて、VWの脱炭素化戦略「Way to ZERO」に焦点を当てたポップアップスペース「ID.SQUARE」を開催中。同イベントに「参考展示」として登場したのがID.Buzzだ。
ID.Buzzのスペック(欧州参考値)はボディサイズが全長4,712mm、全幅1,985mm、全高1,937mm、ホイールベースが2,989mm。動力性能は最高出力204ps、最大トルク310Nmで、バッテリーの総電力量は77kWh、一充電走行可能距離は423kmとなる。欧州ではすでに発売になっており、VWJの広報によればオーダーがかなり入っているらしい。欧州では乗用車タイプのID.Buzzに加え、運送業務にも使える「ID.Buzz Cargo」というタイプも出ている。
フォルクスワーゲンが日本に導入したEVは今のところID.4のみだが、今後は1年に1台のペースで日本でのEVラインアップを増やしていきたいとの目標を掲げている。次に何を持ってくるかは不明だ。
ID.Buzzの日本発売については何も教えてもらえなかったが、右ハンドル仕様が展示されているところから考えると、そんなに待たなくても買えるようになるのではないかと期待してしまう。このクルマ、現状では2列シート5人乗り仕様となっているが、そのうち3列シートのバージョンも登場するかもしれない。というのも、3列目シートが付きそうな場所の両サイドに、何か物を入れておけそうなポケットが用意されているからだ。多人数乗車が可能なID.Buzzが登場すれば、日本では電気で走るミニバンとしての需要も開拓できるかもしれない。