遠藤達哉氏によるコミックス「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」は、2019年より「少年ジャンプ+(プラス)」(集英社)にて連載されている作品で、2022年4月からはテレビアニメも放送されています。

主要キャラクターのロイド、アーニャ、ヨルをはじめ、個性豊かなキャラクターたちが残す名セリフも作品の魅力となっています。

そこで今回は、「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」に登場する名言30選をキャラクターごとにまとめました。マイナビニュース会員から寄せられた各名言へのコメントもあわせてご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

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「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」の名言30選

コメディあり、バトルアクションあり、家族愛や友情ありと、さまざまな要素が詰め込まれている「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」。

作中に登場するセリフには、キャラクターのやさしさや人柄が伝わってくる名言もあれば、冷戦状態の国が舞台ということもあり重みのある言葉も登場します。

ここからは、全部で30個の名言をキャラクターごとにご紹介。漫画での各セリフの登場話数・どんなシーンだったのかもわかるようにまとめました。

ロイド・フォージャー(黄昏)の名言

西国(ウェスタリス)の諜報機関「WISE(ワイズ)」に所属するすご腕スパイ。コードネームは「黄昏」で、複数の偽名を使い正体を偽り続けてきた人物です。

現在は、バーリント総合病院の精神科医に身分を偽装し任務にあたっています。

「子ども(じぶん)が泣かない世界 それを作りたくてオレは スパイになったんだ」【1巻/MISSION:1】

ロイドがスパイになった理由が明かされた言葉です。

ロイドは敵対組織に連れ去られたアーニャを救出しに向かいます。その際、任務に必要な子どもは他にもいるとわかっていながら、危険を承知で敵のアジトへ突入する自分はスパイ失格だと感じていました。

しかし、泣きながら自分に抱きつくアーニャを見たロイドは、昔の自分のように無力で泣くことしかできない子どもを無くすためにスパイになったことを思い出します。そして、本当の失態はアーニャを危険に巻き込んだことだと反省するのでした。

ユーザーコメント

・「アーニャと自分が子どもだった頃の記憶が重なって出たいいセリフ」(男性52歳)
・「自分の小さいころの絶望を思い出して言うところが心に刺さった」(女性61歳)
・「ロイドの人柄があらわれており、とてもいいセリフだと思います」(男性29歳)

「誰かのために 何かのために過酷な仕事に耐え続けることは 普通(なみ)の覚悟では務まりません 誇るべきことです」【1巻/MISSION:2】

同僚に見下されたヨルに対して言った言葉です。

ヨルの同僚であるカミラが主宰するパーティに遅れて到着したロイドは、とっさにヨルの夫だと名乗ってしまいます。馬鹿にしていたヨルにイケメンのパートナーがいることを嫉妬したカミラは、皆の前でヨルが以前いかがわしい仕事をしていたと暴露するのでした。

本当は殺し屋としての仕事だったため真実を明かす事もできず困っているヨルに、ロイドはこの言葉をかけます。場を和ませるための方便でもありましたが、ロイドはこの時、自身の経験を思い出していたので本音でもあったはずです。

スパイという過酷な世界に身を置くロイドだからこそ、説得力のともなう名セリフでした。

ユーザーコメント

・「セリフの意味が深くてかなり印象的です」(男性50歳)
・「誰かがやらなくてはいけないという使命感に感動しました」(男性27歳)
・「自分と照らし合わせて、少し報われた気がした」(男性27歳)

「病める時も 悲しみの時も どんな困難が訪れようとも 共に助け合おう」【1巻/MISSION:2】

ヨルへのプロポーズの言葉です。

カミラ宅を出た2人は、ロイドが別の任務で壊滅させたはずの密輸組織の残党に追われていました。スパイだとバレるわけにいかないロイドは苦しまぎれのうそで何とかごまかし、ヨルとともに逃走します。

そんな時ヨルは、突然ロイドに結婚を提案するのでした。ロイドは驚きますが、任務のために家族を必要としていたこともありすぐに快諾し、手りゅう弾から抜いたピンを指輪代わりにプロポーズします。

一般的にはいい時も悪い時も支え合うことを誓うはずですが、ロイドは悪い時のことしか挙げていません。スパイらしい状況下でのプロポーズも相まって、それだけ彼が世間一般とはかけ離れた世界の人間であることが伝わってきます。

ユーザーコメント

・「普段は冷徹な黄昏ではあるが、その反面、人間味あふれる内面がにじみ出た一言でとても心に残る」(男性53歳)
・「結婚を切り出すシーンに続いていて感動した」(男性52歳)
・「当たり前の事だが実際はかなり難しい事なので感慨深い」(男性50歳)

「子どもの気持ちを軽んじるのが貴校の教育理念なのでしたら 選ぶ学校を間違えました」【1巻/MISSION:5】

アーニャのイーデン校入学試験のため面接に望むフォージャー家。練習とロイドのフォローもあり何とか順調に進んでいましたが、理想的な家庭をねたみ八つ当たりしようとするスワン先生からアーニャに「今のママと前のママどっちが高得点だ?」という質問が投げられます。

これまで、さみしいといった感情を見せなかったアーニャですが、この質問で本当のママを思い出したのか泣き出してしまうのでした。

ロイドはスワンへの怒りを精一杯抑えた結果、蚊が止まっていたという理由でテーブルをたたき割ります。そして、面接の終了を待たずに退室する際にこの言葉を残していきました。

スパイとしてはスワンの攻撃に目をつむり合格を優先するのが最善策ですが、これはロイドの本心から出た言葉となっています。

ユーザーコメント

・「ロイドの人柄などが垣間見えるセリフだった」(男性45歳)
・「スパイであることを忘れて、父親としての気持ちがストレートに出てしまったところが印象的だった」(男性51歳)
・「作戦のための入学だったのに、アーニャを通わせることにふさわしくないと少なからず親心がでた瞬間だった」(女性42歳)

「おまえはまずフォージャー家の一員であることを自覚しろ わかったな?」【9巻/MISSION:58】

愛犬のボンドに対して言った言葉です。

超能力で未来が見えるボンドは、自らの危険を顧みず火事の中へ飛びこみ子犬を救出し、さらに放火犯を発見するという活躍を見せます。そのお手柄をほめようとするロイドですが、今まで人間にやさしくされた事のないボンドは叱られると感じおびえるのでした。

しかしロイドはボンドに目を合わせ、無茶はするなと前置きしたうえでやさしくこの言葉を掛けます。ボンドも家族の一員として受け入れているロイドのやさしさが伝わる名言でした。

ユーザーコメント

・「ボンドが大切にされていることが伝わるセリフで心あたたまる」(男性46歳)
・「この言葉に共感し感動した」(男性72歳)
・「このセリフはこのストーリーで重要なセリフだと思う」(男性52歳)

アーニャ・フォージャーの名言

出身地・年齢・両親など出生に関する一切の情報が不明の超能力者。“被検体007”として収容されていた研究施設を逃亡したのち、4回里子に出されるものの毎回施設に戻され、孤児院も2度移されています。

ロイドがスパイであることを知ったアーニャは好奇心から、ロイドが求める子どもを演じ引き取ってもらうことに成功しました。

「アーニャおうちかえりたい ちちとアーニャのおうち」【1巻/MISSION:1】

孤児院に戻されそうになったアーニャがロイドに掛けた言葉です。

ロイドが敵対する組織の人間に捕らえられたアーニャ。ロイドに救出されるものの、その際ロイドがアーニャの安全のため、彼女を孤児院へ戻そうと考えていることを知ってしまうのでした。

そしてそれと同時に、ロイドがスパイになった理由とロイドには悪意がないことにも気づきます。これまで何度も孤児院を追い出されてきたアーニャは、涙ながらにロイドの足にしがみつき、一緒にいることを望みました。

スパイへの好奇心からロイドの里子になろうとしたアーニャでしたが、ロイドのやさしさに触れたことで本当に一緒に暮らしたいと感じるようになったのでしょう。

ユーザーコメント

・「自分の気持ちをきちんと言葉にできた感動のシーン」(女性30歳)
・「とにかく涙が止まらなかった」(男性57歳)
・「アーニャのストレートな発言。これが一番好きですね」(男性39歳)

「ちち ものすごいうそつき でも… かっこいいうそつき!」【1巻/MISSION:1】

うその引っ越し理由を告げるロイドに対するアーニャの心の声です。

人の心が読めるアーニャは最初から、ロイドの発言のほとんどが正体を偽るためのうそであることに気付いていました。アーニャにとって、子どもが泣かずにすむ世界を作るために正体を隠して戦うロイドはヒーローに見えたことでしょう。

ロイドへの信頼と憧れが感じられるすてきな場面です。

ユーザーコメント

・「アーニャの父に対する思いがあふれているセリフ」(男性54歳)
・「人を傷つけるうそではなく人を守るためのうそだとあの小さいアーニャが感じとる瞬間がグッと来た」(男性43歳)
・「ロイドのうそをよくわかっていて理解もしている」(男性49歳)

「100てんまんてんです ちちもははもおもしろくてだいすきです ずっといっしょがいいです」【1巻/MISSION:5】

イーデン校での面接で両親に点数をつけるとしたら何点か聞かれたアーニャの答えです。

アーニャはイーデン校合格のため、事前に練習したことを思い出しながら一生懸命に面接官との会話を続けていました。時々答えに詰まったり、練習とは違う回答をしてしまったりと苦戦しますが、唯一この質問に対しては迷いなくハッキリと答えています。

家族としての時間は短いものの、アーニャが心からロイドとヨルを慕い、一緒にいたいと考えていることが伝わるセリフです。

ユーザーコメント

・「ロイドとヨルのことが大好きで、今の環境を変えたくない感じがかわいい」(女性56歳)
・「作戦のためにいいことを言わないといけない場面で、本当のアーニャの気持ちを伝えたとてもけなげでかわいいセリフだった」(女性42歳)
・「家族愛の尊さに心が打たれて涙した」(男性60歳)

「アーニャつよくてかっこいいははすき!」【2巻/MISSION:7】

母親として至らない自分にへこむヨルに言った言葉です。

イーデン校の制服を試着してご機嫌なアーニャは、そのまま制服姿でヨルとお出掛けすることに。しかしその頃、お金持ちの子どもが多く通っていると評判の名門校であるイーデン校生徒の誘拐が頻発していました。

アーニャも町の不良たちに目を付けられさらわれそうになりますが、さっそうと現れたヨルによって救出されます。母親らしく助けたヨルでしたが、アーニャが危険な目にあったのは自分が至らないからだと感じ落ち込んでいました。アーニャはそんなヨルの頭をやさしくなで、この言葉をかけています。

ユーザーコメント

・「純粋でやさしさが伝わってくる」(男性46歳)
・「アーニャらしいかわいいセリフで好き」(男性46歳)
・「ヨルさんとアーニャの関係がよくあらわされている」(男性44歳)

「アーニャんちへいらさいませいぬさん!」【4巻/MISSION:22】

フォージャー家にやってきたボンドを歓迎する言葉です。

ステラ獲得のご褒美として犬を飼うことになったアーニャは、もともとは小さくてかわいい犬を飼おうと考えていました。しかし偶然、未来がわかる超能力を持った大きな犬を見つけます。

そしてある事件を解決するためその犬と協力して行動したアーニャは、小型犬ではなくこの大きな超能力犬を飼うことを希望しました。後にボンドと名付けられるその犬を大喜びで出迎えるアーニャがかわいすぎるワンシーンです。

ユーザーコメント

・「とてもかわいらしい」(女性74歳)
・「ユニークでいいと思います」(男性27歳)

「アーニャあかてんのてすとでも どうどうとみせることにしてる!!」【6巻/MISSION:37】

ダミアンが父親と会うことに怖気づいていると知り、励まそうとしたときの言葉です。

イーデン校懇親会の日、ダミアンは父親に会う時間を取ってもらおうと考え、兄に伝言を頼みます。ダミアンは、来るかわからない父親を待ち合わせよりかなり早い時間から待とうとしますが、懇親会の空気にやられたのか、待ち合わせを取り消そうとするのでした。

ロイドの任務の手伝いをしたいアーニャは、ダミアンと父親を会わせようと考えます。アーニャなりに父親を信じろと言いたかったのでしょうが、よくわからないことをやけに堂々と宣言し、変な空気になってしまいました。ただ、そんなアーニャを見たダミアンは、悩んでいるのがバカバカしくなったと、父親に会う覚悟を決めるので結果的には大成功と言えるでしょう。

ユーザーコメント

・「自分のことを素直に話せる家庭環境がよいと感じた」(男性49歳)
・「子どもらしく、純粋で思い切りのいい言葉だった」(女性49歳)
・「屈託のなさが伝わってくる」(男性55歳)

ヨル(いばら姫)の名言

いばら姫という異名を持つ殺し屋。 周りから変な目で見られないよう普通の暮らしを手に入れたかったヨルは、ロイドと利害が一致したことで家族となりました。

「私にできることを精一杯がんばろう!」【2巻/MISSION:7】

自分はダメな母親だと落ち込んでいたヨルが、決意を新たにする心の声です。

ロイドに頼まれ、アーニャと共にイーデン校の制服を取りに行ったヨル。夕飯の買い物中、ヨルが一瞬目を離した間にイーデン校の制服を着ていた事で狙われたアーニャが捕まってしまいます。

すぐにアーニャを救出したヨルでしたが、母親としての自信を完全になくしてしまいました。しかしそんなヨルを励ましてくれるやさしいアーニャを見て立ち直り、気持ちを入れ替えるのでした。

ユーザーコメント

・「自分以外の人のために何かに打ち込む姿に感動した」(女性51歳)
・「不器用だけど家族のためにがんばるのがいい」(女性48歳)
・「けなげで純粋でかわいらしさを感じる」(男性34歳)

「ロイドさんはアーニャさんにとって立派な父親です!」【2巻/MISSION:10】

父親としての自信をなくしかけたロイドを励ます言葉です。

アーニャとダミアンのナカヨシ計画が絶望的になったことで、ロイドは焦っていました。アーニャの成績を上げようとつい厳しい指導をしてしまい、アーニャに逃げられます。

それを見ていたヨルは、元気のないロイドにこの言葉をかけるのでした。ロイドとアーニャをよく見ていたヨルだからこそ言える一言です。

ユーザーコメント

・「励まし勇気を与える、がんばれるセリフで心あたたまる」(男性46歳)
・「殺し屋だけど、やさしいことがよくわかるセリフだと思う」(女性56歳)
・「前向きな言葉で、うれしく思える」(女性36歳)

「お2人に認めてもらえるのが 笑ってもらえるのが 単純に こんなにも嬉しいだなんて…」【5巻/MISSION:24】

一人で家族の夕食を作り、ロイドとアーニャに喜んでもらった際のヨルの心の声です。

ヨルは料理が苦手で、フォージャー家の食事はほぼロイドが作っていました。普通の母親を目指すヨルはそのことを気にしていたので、2人に内緒で料理の練習をすることにします。ヨルの料理の先生となったのは、パーティでイヤミを言ってきた同僚のカミラでした。

何度も練習し、ついにおいしいシチューを完成させたヨルは、早速ロイドとアーニャにふるまいます。ヨルの手料理を喜んで食べるロイドとアーニャ、そしてそれをうれしそうに見つめるヨルはまぎれもなく家族となっていました。

ユーザーコメント

・「ヨルさんががんばって、母親になろうとしているところに感動する」(女性33歳)
・「ヨルさんのけなげさや精一杯な様子が現れている」(男性43歳)
・「ヨルが普通の感情を知ってうれしい」(男性35歳)

「ユーリ(あの子)の他愛ない暮らしを守りたかった…」【8巻/MISSION:53】

ヨルが殺し屋になった理由を思い返した時の心の声です。

フォージャー家での暮らしに幸せを感じていたヨルは、徐々に殺し屋の仕事を続ける意味を見いだせなくなっていました。そんな不安定な心境のまま担当した任務で、強敵と対峙したヨルは窮地に追い込まれます。

強打を受け意識がもうろうとするなか、ヨルは自分が殺し屋の仕事を始めた理由、そして続ける理由を思い出すのでした。そしてヨルは、ユーリの他にも守りたい家族が増えたことに気付き、見事な起死回生を見せました。

ユーザーコメント

・「弟を思う気持ちがすてき。いい姉弟」(女性36歳)
・「涙が出るほど感動した」(男性46歳)
・「ヨルの弟を守る気持ちがあらわれた言葉だと思います」(男性46歳)

「私は 戦うことをやめないッ!!!」【8巻/MISSION:53】

殺し屋である事への迷いを吹っ切った瞬間の言葉です。

殺し屋の仕事を続けるために偽装家族を手に入れたはずでしたが、徐々にフォージャー家の一員である事に対する優先度が増してきたヨルには、迷いが生じていました。しかし、敵との戦いで一瞬死を覚悟した時、ロイドの言葉を思い出したヨルはわれに返ります。

どんな結果になろうともロイドなら認めてくれると確信したヨルは、戦い続けることを決意するのでした。ロイドへの信頼感の強さが感じられる一言です。

ユーザーコメント

・「決意と力強い意志が感じられる」(男性38歳)
・「信念が垣間見える」(男性52歳)
・「心揺さぶる、気迫と決意に満ちた言葉に感動」(男性57歳)

シルヴィア・シャーウッド(ハンドラー)の名言

ロイドが所属するWISEの管理官。新人のロイドを厳しく指導した教育係でもありました。 戦争を企てるものには冷酷で容赦ない態度を示しますが、彼女自身は平和を求めるやさしい女性です。

「大学では『戦争』を習わなかったようだなボウヤたち?」【4巻/MISSION:20】

外務大臣暗殺をもくろむ大学生から自供を引き出す際に言った言葉です。大学生グループは爆弾を使ったテロを計画し、外務大臣の殺害をきっかけに戦争を引き起こそうと考えていました。

それを聞いた瞬間、シルヴィアは学生の顔をハイヒールのまま踏みつけ、戦争の悲惨さを列挙していきます。あまりにもリアルなシルヴィアの言葉に恐怖でつばを飲む学生たち。何も知らないまま簡単に戦争などと口走った子どもを叱責するには十分過ぎる程の迫力をともなう言葉でした。

ユーザーコメント

・「戦争ですべてを亡くした悲しみが言わせた言葉でしみる」(女性61歳)
・「ストーリーと展開にピッタリで印象に残ってる」(男性45歳)
・「シニカル感がとてもよかったしそう思った」(男性64歳)

「いやわかるよ 私にもあれくらいの娘がいた 今日が平和で何よりだ」【4巻/MISSION:22】

シルヴィアがアーニャを見ながら言った言葉です。

爆弾テロを防いだアーニャは協力してくれた犬のボンドを飼ってくれないと学校に行かないとを言い出します。振り回されながらもアーニャを説得するロイドを制止し、ボンドを引き渡すことを了承するシルヴィア。

喜ぶアーニャを見るシルヴィアの目はとてもやさしいものでした。彼女が戦争をひどく憎んでいるのは、アーニャと同じくらいの娘を戦争で失ったからではないかと感じさせる切ない言葉です。

ユーザーコメント

・「娘がいたと過去形なのが切ない」(男性57歳)
・「やっぱり平和という言葉は重みがある」(男性60歳)
・「とても印象深い言葉だった」(男性37歳)

「戦争の火種は何もなかった 今回はそれでいいじゃないか」【6巻/MISSION:34】

任務が空振りで終わったことを簡単に納得できないロイドに対して言った言葉です。

ザカリス文書と呼ばれる機密情報の入手を目的にした任務についたロイド。通常任務と並行して対処しなければならないため、かなりの激務となりましたが、ザカリス文書を調べてみるとそれは機密情報でも何でもなく、若い女優のブロマイドでした。

肩透かしをくらい不満そうなロイドに、シルヴィアはこの言葉を掛けます。彼女がどれ程平和を求めているかが伝わってくるワンシーンです。

ユーザーコメント

・「戦争という言葉を噛みしめました」(男性67歳)
・「大人の対応にみえた」(男性45歳)
・「すべて見たが、これがグッド」(男性50歳)

フランキー・フランクリンの名言

東国在住だが、たびたびロイドの任務に駆り出される西国の情報屋。ロイドの自宅に来ることもあり、アーニャやヨルとの関係も良好です。

情報屋であることは伏せているので、普段はタバコ屋で働いています。もちろん名前も偽名です。

「命が惜しかったら誰も信用するな オレたちみたいな人間はそうやって生きてくしかないんだ」【3巻/MISSION:14】

ヨルを疑って罪悪感を感じていたであろうロイドに掛けた言葉です。

ヨルの弟・ユーリの正体に気付いたロイドは、秘密警察に変装して念のためヨルを問い詰めます。ヨルと秘密警察のつながりを警戒した末の調査でしたが、結果的に彼女は何も知りませんでした。

一連の調査に協力していたフランキーは「疑っちゃって罪悪感とか言うなよ?」と前置きしたうえで、ロイドにこの言葉をかけます。少しずつ家族になりはじめたフォージャー家ですが、ロイドがスパイという酷な世界にいることを再確認させてくれる言葉でした。

ユーザーコメント

・「フランキーの覚悟がよく伝わってくるセリフ」(男性55歳)
・「言葉の重みを感じられるから」(女性27歳)
・「シビアな世界で生き残るには必要な事だと思うので」(男性46歳)

「だから嫌がらせしてやんの 反抗期なのオレは」【9巻/MISSION:60】

夜帷(とばり)に、東国(オスタニア)人にもかかわらずWISEに協力する理由を聞かれた際、フランキーはこう答えました。

東国で生きてきたフランキーが、西国のスパイであるロイドたちに情報を流す理由は、東国のやり方が気に食わないから。だからと言って西国の味方というわけでもなく、あくまで中立の立場です。

母国に背く行動を取るのは、居心地の悪い東国への小さな反抗心であることが伝わる言葉でした。

ユーザーコメント

・「自分も昔に似たような言葉を言ったことがあるので強く印象に残っております」(男性46歳)

ヘンリー・ヘンダーソンの名言

イーデン校で歴史を担当する教師。第3寮の寮長でしたが、アーニャの面接試験の際、スワン先生を殴ったことで初等生の担任となりました。

厳格で近寄りがたい印象ですが、生徒たちに寄り添い友情を大切にする心やさしい先生です。

「エレガンスが伝統を作る エレガンスこそが人の世を楽園たらしめる」【1巻/MISSION:4】

誰よりもエレガンスを追求するヘンダーソンの指針です。

イーデン校の面接試験は、校門をくぐった時点から始まっていました。受験生とその家族の一挙手一投足を観察する教員たちと、それを束ねるヘンダーソン。

彼がもっとも重要視していたのは、エレガンス力。事前に教員についての調査を済ませていたロイドによって、フォージャー家は完璧なふるまいを見せます。ヘンダーソンは、一貫してエレガンスさを保つロイドたちに注目するのでした。

ユーザーコメント

・「エレガンスの連発。キャラ含めてとてもおもしろい」(男性57歳)
・「エレガントにおもしろい先生」(男性38歳)
・「おもしろさがあり印象に残る」(男性34歳)

「エルルルルェガンンンンンンンヌャスッ!!!」【1巻/MISSION:4】

ロイドたちフォージャーファミリーのエレガンスすぎる行動に興奮した結果の叫びです。

イーデン校が用意した試練に完璧な対応を見せたロイド。しかし、その後動物が逃げ出すという本当のハプニングが起きますが、これもヨルによって鎮静化されます。

フォージャー家に注目していたヘンダーソンは、興奮のあまり言葉にならない雄たけびを上げ、ロイドの元へと駆けていくのでした。思わず笑ってしまうギャグパートとなっています。

ユーザーコメント

・「セリフ回しがおもしろかった」(男性39歳)
・「ギャグっぽくておもしろい」(女性39歳)
・「ヘンダーソン先生のインパクトがあるセリフだった」(男性52歳)

「いがみ合っていた者同士が力を合わせ困難に立ち向かう その心たるや星(ステラ)に値するぞ少年少女よ」【3巻/MISSION:15】

協力しながらドッジボールの授業に全力を注いだ子どもたちを見たヘンダーソンの心の声です。

普段はもめてばかりの子どもたちが、勝利のため一丸となって戦う姿にエレガンスさを感じたヘンダーソンは感動していました。アーニャたちの担任となり、振り回されてばかりだったので、やっと彼が求めるエレガンスに近づいたかと思いきや……。

その数秒後にはいつも通りケンカを始める子どもたちを見て、ふたたび考えを改めるというオチにも笑わされる名シーンです。

ユーザーコメント

・「これからの時代を作る若者たちの心に刺さるようなセリフだったから」(男性53歳)
・「かっこいいセリフで、このストーリーにふさわしく共感できる」(男性46歳)
・「争うのではなく助けあうことが何より価値が高い。自分たちの生活においてもとても大事だと思う」(男性43歳)

ダミアン・デズモンドの名言

ロイドの標的であるドノバン・デズモンドの次男。ロイドがクラス編成を改ざんしたことでアーニャと同じ組になりました。プライドが高く、周りを見下す傾向にありアーニャとはよく衝突しています。

「くそがーっ!! 死んでも認めてたまるかーっ!!! 絶対ゆるさん!! オレのプライドがゆるさーん!!」【2巻/MISSION:9】

泣きながら謝罪してくるアーニャを急に意識してしまい、それがどうしても受け入れられないダミアンの叫びです。

入学式の日にダミアンを殴ってしまったことを謝ろうとするアーニャでしたが、なかなかうまくいきません。ロイドの手助けもありやっと謝罪するチャンスをつかんだものの、いざダミアンを前にするとうまく言葉が出ないアーニャ。

その結果アーニャは泣いてしまいますが、それでも一生懸命に謝りました。隠れて見ていたロイドもアーニャの行動に一安心しますが、ダミアンはアーニャのような庶民にドキドキさせられたことを受け入れられず、突っぱねてしまうのでした。

年相応の反応に思わずほほ笑んでしまうワンシーンです。

ユーザーコメント

・「はじめはとても嫌いだったのに、だんだんアーニャのことが愛しくなっていく、そんなところがとてもかわいい。ニコニコさせられるセリフ」(男性59歳)
・「一番印象的だった」(女性50歳)
・「すごくプライドを感じた」(男性40歳)

「兄貴と同じ“皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)”にならないと…! でないと… 父上にふりむいてもらえない…!!」【3巻/MISSION:15】

ダミアンがなぜ必死にインペリアル・スカラーになろうとしているのかが明らかになる言葉です。

優秀な兄を持つダミアンは、父親が自分を見てくれていないことに気付いていました。まだ幼いダミアンにとって、最低でも兄と同等の成績を残さなくてはならないというのは、大きなプレッシャーだったはずです。

それでもがんばるのは、父親にほめてもらいたいから。しかしプライドの高いダミアンは、弱みを見せることがありません。心が読めるアーニャだけに聞こえたSOSにも似たダミアンの心の声となっています。

ユーザーコメント

・「普段、ガキ大将でありながら、家庭に居場所がなく、家族に振り向いてほしい思いが出ている一言で、とても心に響く言葉だと思う」(男性53歳)
・「とても印象的でした」(女性58歳)

「おまえはウチの学校が手違いや不正で星(ステラ)くれるような三流校だと そう思ってんのか?」【3巻/MISSION:17】

アーニャが星(ステラ)を取れたのはズルだと話すクラスメイトを黙らせた一言です。

ダミアンも星を獲得することを目標にしていたため、見下していたアーニャに先を越され相当悔しがっていました。しかし、イーデン校の判断に誤りがないことを確信しているからこそ、アーニャを認めざるを得ない状況となっています。

普段は素直になれずアーニャに意地悪を言うダミアンですが、彼のまじめさがあらわれた一言です。

ユーザーコメント

・「強がっているが正義感があると感じた」(男性29歳)
・「相手に先を越されてもちゃんと認めてあげるのがいい」(女性53歳)
・「間接的にアーニャを助けた名言」(男性38歳)

ユーリ・ブライアの名言

重度のシスコンを患っているヨルの弟です。表向きは外交官ということになっていますが、その正体はロイドの天敵である国家保安局の少尉であることが判明します。ユーリが秘密警察であることはヨルも知りません。

「ボクは姉さんのいるこの国を守るためだったら何だってする 何だって だ」【2巻/MISSION:11】

秘密警察として国家反逆罪の男を尋問するときのセリフです。

しらを切り続ける犯人でしたが、ユーリから言い逃れできないような決定的証拠を見せられ、自供を始めました。犯人は結婚しているにもかかわらず女性と遊ぶ小遣い稼ぎのために犯罪を犯していたと聞き、ユーリは軽蔑のまなざしを向けます。

ユーリが秘密警察になったのは正義感からではなく、ヨルが暮らす、この国の平和を守るためでした。ヨルを守るためなら文字どおり何でもするという強い覚悟が伝わる名言です。

ユーザーコメント

・「愛する気持ちがあふれていると思った」(男性45歳)
・「自分も家族のことを考えると気持ちはわかる」(男性51歳)
・「2人の姉弟愛がわかるセリフで感動した」(男性53歳)

「ああ…昔姉さんに折られたアバラが疼く…! 包みこんでくれた愛を思い出して全身が痺れる…ッ♡」【2巻/MISSION:11】

ヨルの元へ向かうユーリが昔を思い出し悶絶するシーンでの心の声です。

犯人を尋問した後、気分を切り替えヨルの元へと急ぐユーリ。ヨルのために大きな花束を抱え、足取りも軽やかにフォージャー家へと向かいますが、その道中、幼い頃の記憶がよみがえるのでした。

この一言だけでヨルに対しての敬意が高すぎることが伝わります。ヨルからならどんなにひどい目にあわされても喜んで受け入れるユーリらしい言葉です。

ユーザーコメント

・「ユーリの過剰すぎる姉への愛情がおもしろくて毎回笑えます」(女性42歳)
・「暴走っぷりがおもしろい」(女性30歳)
・「ユーリのシスコンぷりがよくわかってよい」(女性32歳)

「昔の偉い奴は言った『知は力だ』と」【5巻/MISSION:26】

勉強嫌いなアーニャに対する言葉です。

ヨルに頼まれアーニャに勉強を教えることになったユーリは、勉強が大嫌いだというアーニャに自身の経験を伝えます。残念ながらアーニャには難しかったようでほとんど理解されていませんでしたが、ユーリは身につけた知識は一つも無駄にならないということを伝えていました。

ユーリの言葉は的を得ていて、知識を増やすことの強みや重要さを再認識させてくれる名言です。

ユーザーコメント

・「知は力は納得できる」(男性48歳)
・「暴力的行為から対極にある知恵こそが、本当の力だということを実感させてくれるセリフ」(男性62歳)
・「まさにそのとおりだと思う」(女性58歳)

あなたが好きな「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」の名言は?

「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」には、家族愛や平和の大切さを感じさせてくれる言葉がある一方で、思わず笑ってしまうようなコミカルなセリフも多く登場します。

今回紹介した名言以外にも、個性豊かなキャラクターたちが多くの名言を残していますので、他にもお気に入りの言葉を探してみてはいかがでしょうか?

調査時期: 2022年11月16日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計520人(男性: 396人、女性: 124人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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