PGF生命は12月5日、「2022年のお財布事情」に関する調査結果を発表した。同調査は10月5日~6日、20~79歳の男女2,000人を対象に、インターネットで実施した。
今年1年の「お財布事情」を表す漢字(1字)を聞いたところ、1位は「減」、2位は「無」、3位は「貧」、4位は「苦」、5位は「普」となった。
1位の「減」では「値上げばかりでお金がどんどん減った」(60代女性)や、「収入減と物価高のダブルパンチ」(60代女性)、2位の「無」では「お金が足りない」(20代男性)、「お金が貯まらない」(50代男性)、3位の「貧」では「収入が激減した」(70代男性)、「家計状態が悪くなった」(60代男性)などの理由が寄せられた。
普段、財布にいくらくらい入れているか聞くと、最も多い回答は「1万円~1万5,000円未満」(26.1%)で、平均は1万4,980円だった。「1万円未満」の割合は39.7%、「2万円以上」の割合は29.8%となっている。年代別にみると、「1万円未満』の割合は、30代以上(30代42.4%、40代39.2%、50代34.5%、60代・70代29.4%)では半数を下回ったのに対し、20代(53.6%)では半数を超えた。
男女・エリア別にみると、財布に入れているお金の平均は、近畿の男性(2万1,610円)が突出している。
普段、財布にいくらくらい入っていれば安心か聞くと、「1万円~1万5,000円未満」(30.3%)が最も多く「5,000円~1万円未満」(17.2%)や「2万円~3万円未満」(14.1%)と続いた。
男女・年代別にみると、「3,000円未満」と回答した人の割合は、20代男性(17.5%)が最も高い。「3,000円未満」で安心という理由は、「基本、キャッシュレス決済」「普段、電子マネーを使用する」「スマホやカードがあれば現金を使うことがあまりない」など、キャッシュレス決済の浸透がうかがえる回答が目立った。
今年、お金をかけたことで人生の満足度が上がったものを尋ねると、「旅行」(139人)が圧倒的に多かった。2位は「家電」、3位は「車」だった。かけた金額の平均をみると、1位の「旅行」は14万683円、2位の「家電」は29万4,115円、3位の「車」は3,51万5,317円となっている。
今年、家計において値上げの影響を実感したか聞くと、79.8%が「実感した」と答えた。値上げの影響を実感したものを尋ねると、、「食費(外食費、酒代含む)」(78.0%)が最も多く、「水道光熱費」(52.6%)、「日用品費(シャンプー、ティッシュペーパーなど)」(39.4%)と続いた。
今年、家計を見直したか尋ねたところ、58.3%が「見直した」と答えた。昨年の調査結果と比較すると、家計を見直した人の割合は、7.9ポイント上昇している(2021年50.4%→2022年58.3%)。何を見直したか聞くと、「食費(外食費、酒代含む)」(47.0%)が最も高く、「通信費」(34.2%)、「水道光熱費」(23.9%)、「日用品費(シャンプー、ティッシュペーパーなど)」(21.7%)という順になった。