ミュージカル『太平洋序曲』“決起集会”が6日に都内で行われ、山本耕史、松下優也、海宝直人、廣瀬友祐、ウエンツ瑛士、立石俊樹が登場した。
同作は近代日本の夜明けを題材に、スティーヴン・ソンドハイムの作詞・作曲により1976年のブロードウェイで初演された『太平洋序曲』を、梅田芸術劇場と英国メニエールチョコレートファクトリー劇場との初の共同制作で創り上げられるミュージカル。物語全体を俯瞰しながら進行する狂言回し(山本耕史・松下優也)、浦賀奉行としてペリーとの交渉に臨み、次第に西洋文化に傾倒していく香山弥左衛門(海宝直人・廣瀬友祐)、流れ着いた米国から帰国し、日本が開国に向かう中で武士道に目覚めるジョン万次郎(ウエンツ瑛士・立石俊樹)らの姿を描いていく。
今回が初顔合わせということで、山本は「皆さんちょっとかっこよすぎて、僕は若く見えるかもしれないけど、世代がだいぶ上なので、この中に混ざっちゃっていいのかなと思ってます」と苦笑。さらにSNSで募集したという質問で「これだけは破れない、譲れないというこだわりはありますか?」と聞かれると、「筋トレは、朝一というのは譲れない」と筋肉トークで盛り上げる。「家族が起きる前に、朝5時からやっても家に帰って何事もなかったかのようにみんなを出迎える時があります。前の日にもうトレーニングウェアで寝てるんですよ。そのまま行ける状態になってるので、避けては通れないようになってる」と周囲を驚かせていた。
ミュージカルの魅力について聞かれると、松下は「こういう時期なので、何も当たり前じゃないと思いますし、お客さんの顔が見れたりとか、その皆さんの前で歌っているときの熱量が伝わってるのを自分も感じる時が、頑張ってよかったっと思う瞬間です」と回答。さらに「大千秋楽が終わって、これだけ長い期間一緒にいて一つのものを作り上げたにも関わらず、『お疲れ様でした』と皆さんが三三五五に散っていく、その瞬間が僕は好きです」(廣瀬)、「たくさんあるんですが、1番はやっぱり音楽とお芝居とダンスと、いろんな表現を借りて、生きていて2度とない瞬間をお客さんとキャストみんなで過ごせるところ」(立石)と魅力を表す。
また山本には記者から「狂言回し役ということで、好きな言葉と嫌いな言葉を教えてください」と、『太平洋序曲』と『シン・ウルトラマン』にかけた質問も。山本は「広背筋、私の好きな言葉です」と笑いを誘ったあと、「えーとあとね、苦手な言葉、意外とあれが苦手かなあ。リバースクランチ。足を上げてくる腹筋ですね」と最後まで筋肉トークで締めていた。