みなさんは「ヤマガラ」という鳥をご存じでしょうか?

黒と白の頭に灰色の翼と背中、おなかは褐色というめずらしい配色。尾は短めで、全体的に丸みを帯びた可愛らしい鳥です。

そんなヤマガラの寄木アクセサリーが、その製作工程も含めて、Twitterで話題となっています。投稿者は、寄木のアクセサリー工房ロングテールさん(@LongTai16497348)です。

いくつもの小さな木材が合わさって、削られて、磨かれて、現れたのは一羽のヤマガラ。丸みを帯びたフォルムと言い、木の色をそのまま利用した配色と言い、とってもすてきですね。

この作品に、「うわぁ、すっごい」「もの凄くかわいい」「素敵ですね」「寄せ木のミックス感が良い」「黒のタートルにつけてみたいなー」といった反応が続々と。

また、この丁寧な仕事ぶりに、「お見事!」「手際の良さに惚れ惚れ」「やすりで削って線通りに整えていく過程が気持ち良い」「見入ってしまいました」「スゴイなぁ、魔法のように仕上がっていく製作工程ずっと見ていたい」と称賛の声が多数寄せられていました。

商品化を望む声も多かったヤマガラさんペンダント。寄木のアクセサリー工房ロングテールさんにインタビューしてみました。

ツイ主さんに聞いてみた。

―― ペンダントを作る上で、苦労した部分や特にこだわった部分を教えてください!

日本を含め、世界各地の銘木と言われる堅い木を使っているので、すべすべに磨くのが大変ですね。それと、デザインは妻が考えてくれているのですが、一カ所曲線の所があり、その接合やパーツを合わせていく順番を考えるのがすごく難しかったです。

また、デザインを決めるのも時間がかかりました。ヤマガラの特徴を出せていて、なおかつ最高に可愛いのか自問自答したり、妻と議論したりして決めました。

木材の着色は一切しておらず、全て木材本来の色です。木は種類ごとに色や模様が違うので、それを生かしてヤマガラさんの模様を表現しています。まず、黒、白、灰色、オレンジ色の木をそれぞれ細かいパーツ加工する。そして、それを順番に接着して一羽のヤマガラさんの形にしています。

―― そんなお2人の共同制作の様子がこちらです!

デザインを考える奥さま

完成した複数のデザイン

奥さまのデザインをもとに制作

ヤマガラさんペンダントが完成!

―― ヤマガラさんペンダント以外にも多彩な作品を作られていますが、寄木のアクセサリーを作るきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

もともと木の風合いが好きで、木工で日用雑貨や、キッチンラック、コタツ机などを手作りしていたのですが、妻がアクセサリーを作ってほしいと言ってきて、妻が着けて出掛けられるようにと作ったのがきっかけです。

保育士の妻が園児を褒めるように、毎回作品を褒めてくれることで図に乗った私は4年間作りに作って、作品が増えていき、今に至ります。

―― すてきな奥さまがきっかけだったんですね。今回の投稿に大きな反響がございますが、率直な感想をお聞かせください。

見た人が少しでも幸せな気持ちになってもらえたらと思って、SNSに作品を投稿しているのですが、いろいろな国の人から可愛いと言ってもらえて驚いています。これからもさらなる可愛さに挑戦していきたいと思っています。

「欲しい」というお声も多数いただいているのですが、私は普通の会社員で、週末と平日の帰宅後しか制作時間に当てることができません。一つの作品を作るのに時間がかかるので、まだ販売まではできていないのが心苦しい限りです。

人生100年時代ですから、この創作活動をライフワークにしていけたらいいなと思っています。


普段は会社員で、ときどき寄木アクセサリー作家となる寄木のアクセサリー工房ロングテールさん。TwitterやInstagram、YouTubeには、すてきな作品が多数投稿されています。クリスマス前でもある今は、あの動物を制作中だとか。これまで作られてきた作品たちはもとより、どんな作品が誕生するのかも楽しみですね。