特定非営利活動法人AI電竜戦プロジェクト(理事長:松本 浩志)は、最新AI同士が対局を行い、その実力や研究成果を競う大会、第3回世界将棋AI電竜戦本戦を、2022年12月3日(土)、4日(日)の両日に開催する。開催模様はYouTubeで無料配信され、また棋譜中継ページも用意される模様だ。

最強のAIはどれだ! 大会は無料配信で視聴可能

  • 前回(第2回)の電竜戦本戦の様子

現在、将棋における戦法、戦略の研究において、AIの活用は欠くことができないものとなっており、藤井竜王をはじめとして、多数のプロ棋士が日々の対局にむけた研鑽にAIを活用している。また、プロ同士の難解な対局をAIでリアルタイムに分析することで、、対局のエンターテイメント性も飛躍的に向上している。

当大会では、最新のGPU(グラフィックプロセッサ)を利用した深層学習モデルによる精度の高い局面評価が得意な将棋AIと、伝統的なCPU(中央演算処理装置)を利用した探索(先読み)が得意な将棋AI の技術の進歩が対決することとなり、優勝したAIには”電竜”の称号が与えられるとのこと。今年から「デジタル庁」が後援しており、主催者によると、研究成果を披露する舞台として、よりふさわしいものとなった、としている。

解説にプロ棋士も登場

また、両日ともプロ棋士による解説も行われるが、解説のプロ棋士、将棋AI開発者への質問を事前募集している、将棋AIに関する質問がある方は、このサイトから質問を送ると配信中に回答してもらえるかもしれない。

  • YouTubeのライブ配信では、プロ棋士による解説が行われる

開催概要は、以下。

○開催日時、解説者、聞き手
2022年12月3日(土) 16:00~
遠山雄亮六段&竹部さゆり女流四段

2022年12月4日(日) 14:00~
三浦弘行九段&中村真梨花女流三段

○配信サイト
動画配信をする電竜戦公式チャンネルはこちら
棋譜中継はこちら

○対局ルール
・持ち時間10分、1手毎2秒加算
・千日手先手0.4勝、後手0.6勝
・最大512手
・対局方式はスイス式

○賞金
優勝 50万円、準優勝 20万円など

○おもな参加者
・dlshogi with HEROZ
第2回電竜戦本戦にて 1位、2位の統合後継チーム

・二番絞り(ビール工房HFT支店)
第2回電竜戦本戦にて 4位のチーム

・BURNING_BRIDGES
第2回電竜戦本戦にて 5位のチーム

・水匠
第3回TSEC指定局面戦にて A級のチーム

・Etude No.1
プロ棋士、谷合廣紀四段によるチーム

○後援
デジタル庁
電気通信大学エンターテイメントと認知科学研究ステーション
コンピュータ将棋協会

○協賛
翻訳士 ジェームス・デービス
HEROZ株式会社