左からオデコちゃん役の荒木飛羽、クマさん役のドリアン・ロロブリジーダ。

つゆきゆるこ原作による短編実写映画「ストレンジ」のキャスト情報が公開された。

「ストレンジ」は塾に通い、勉強漬けの日々を過ごす内気な高校生・オデコちゃんと、彼が夜の公園で出会ったドラァグクイーン・クマさんの交流と成長を描く物語。荒木飛羽がオデコちゃん、ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダがクマさんを演じ、オデコちゃんの母親・由美子役でみやべほのが出演する。3人のコメントからはコメントも到着した。

なお映画「ストレンジ」の制作を支援するクラウドファンディングを、12月30日23時59分までMotion Galleryで実施中。リターンにはつゆきの直筆サインや、荒木・ドリアンのサイン、限定の写真などが用意されている。

荒木飛羽(オデコちゃん役)コメント

今回お話を頂いて、このお話では現在多くの人が感じている孤独感や、ある人との出会いをきっかけに変わっていく男の子の日常を様々な人に伝えたいと思います。
そして、LGBTQ+についても、クマさん役のドリアン・ロロブリジーダさんや当事者スタッフの方とコミニュケーションを重ねしっかり学んでいきながら、おでこちゃん役を演じていけたらと思います。
僕自身子供の頃から戦隊ものも好きだったし、ぬいぐるみとか可愛いものも大好きでした。男の子だからとか女の子だからとか、そういったことがない環境で育ってきた気がします。
海外で活躍されている落合監督とお仕事をさせていただけること、とても楽しみです。

ドリアン・ロロブリジーダ(クマさん役)コメント

初めて『ストレンジ』の原作を読んだのは3年ほど前でしょうか。「このマンガがすごい!」のPOPに惹かれて読んでみると、女装のクマさんとオデコちゃんとの繊細であたたかな心の交流が綴られていました。
ドラァグクイーンを生業としている身として、とても印象に残ったのを覚えています。
ドラァグクイーンと男子高校生という “普通” に生きていれば交わることのない二人ですが、そんな“普通”を飛び出したところに生まれる、キラキラとした彩りと温もりを皆様にお届けできれば嬉しいです。

みやべほの(由美子役)コメント

これまでたくさんの人、映画、本と出会いました。
多くの大切な出会いを通して、分かり合えないからこそ分かりたいと思うきもちを知りました。
私の大切と他者の大切の形が違っていたとしても、恐れずに知りたい。
そう思うようになったタイミングで今回のお話を頂き強く惹かれました。
この作品を通して人の持つやさしさと強さを伝えることが出来たらとても嬉しく思います。