日本テレビの石澤顕社長が、29日にオンラインで配信されたビデオリサーチ主催の「VR FORUM 2022」で基調講演を行い、海外戦略の展望を明かした。
同局では、今年4月期のドラマ『金田一少年の事件簿』をDisney+で世界配信し、アジアでは再生数トップ10にランキング。また、4月から『はじめてのおつかい』のクリップ版をNetflixで世界配信して大ヒットし、現地版のフォーマットビジネスも拡大している。
そうした中で、石澤社長は「海外へのコンテンツ展開の販路を切り開く試みとして、バラエティの配信オリジナル作品の制作、日テレでの放送を前提としないアニメの制作、系列局の出資スキームで生まれた映画コンテンツ、こうした商品群のセールスにも力を入れていきたいと考えています」と、今後の展望を明かした。
日テレは今年6月に組織改編を行い、従来の編成局を廃止し、コンテンツのプラットフォーム最適化を目指す「コンテンツ戦略本部」を設立。この傘下に、外部事業者からの委託を受け、コンテンツの企画制作・販売を行う「コンテンツスタジオセンター」を新設している。
「VR FORUM 2022」は、30日、12月1日も開催。30日には元テレビ東京の佐久間宣行氏と電通グループの澤本嘉光氏による対談が配信される。