俳優の山崎育三郎が主演を務め、女優の松本穂香が出演するテレビ朝日系ドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』が2023年1月20日(毎週金曜23:15~※一部地域除く)にスタートする。
原作は累計100万部を突破し、「第4回THE GATE」大賞を受賞したヨンチャン氏が原作・漫画、「第1回漫画脚本大賞」奨励賞を受賞した竹村優作氏が原作を担当している同名漫画(コミック雑誌『モーニング』<講談社>で連載中)。来月12月に公開を控える映画『Dr.コトー診療所』をはじめ、映画『涙そうそう』(06年)、映画『ハナミズキ』(10年)など感動作を世に放ってきたヒューマンドラマの名手・吉田紀子氏が脚本を担当する。郊外の児童精神科クリニックを舞台に、自らも発達障害を抱える院長と研修医のコンビが、不得意なことがあったり時に周りを困らせてしまったりする特性=“凸凹(デコボコ)”を持つ発達障害の子どもとその家族に真っすぐに向き合い寄り添っていく“メスを持たない医師”の姿を描く。
山崎が演じるのは、郊外にある児童精神科、さやま・こどもクリニックの院長を務める佐山卓。総合病院を実家に持ちながら、叔母が営んでいた小さなクリニックを引き継いだことで一族からは変わり者扱いされるが、自らも発達障害(ASD)を抱え、誰よりもその苦悩を理解していることから、患者の子ども、その家族とじっくり向き合う時間を大事にしている。
ミュージカルはもちろん、『昭和元禄落語心中』(18年・NHK)の天才落語家役、連続テレビ小説『エール』(20年・NHK)の “プリンス”こと佐藤久志役など多くの作品でその存在感を放ってきた山崎。今作では優しく、それでいて確固たる信念を持った児童精神科医として、これまでのイメージにない新たな一面を披露する。佐山を演じるにあたり山崎は、「自分自身が子育てで感じていることや想いが重なる部分が多く涙があふれました。今の自分だから挑める大切な役との出会いとなりました」と意欲をにじませる。
山崎演じる佐山とともに発達障害の子どもに向き合っていくことになる研修医・遠野志保を演じるのは、テレビ朝日のドラマ初出演となる松本。映画『君が世界のはじまり』や映画『みをつくし料理帖』(共に20年)など数々の作品で主演を務め、ヒロインを務めたNetflix『桜のような僕の恋人』(22年)では人の何十倍も早く老いる難病を抱える難役を演じ、映画『“それ”がいる森』(22年)では初のホラー作品のヒロインに挑むなど女優としての挑戦が続いている。今作で演じるのは、遅刻に忘れ物、ミス連発のドジな研修医。小児科で研修をしていた時にある重大な失敗を犯してしまい、さらに自分が発達障害(ADHD)だと知り、一度は医者になる夢を諦めかけるが、佐山との出会いが志保の背中を押すことに。苦悩を抱えながらも、明るくひたむきな性格で生きづらさを抱える子どもや家族に真っ向から向き合っていく。
コメントは以下の通り。
■山崎育三郎(佐山卓 役)
――本作へのご出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
初めて原作を読ませて頂いた時、今、自分自身が子育てで感じていることや想いが重なる部分が多く涙があふれました。今回演じる佐山は、どんな子どもに対しても受け止め寄り添いながら、医師と患者の枠を越えた佐山流の診察がとても斬新です。読んだ後に子どもを抱きしめたくなるような温かい気持ちになりました。今の自分だから挑める大切な役との出会いとなりました。
――今回演じられる佐山卓という役の印象はいかがですか?
佐山は発達障害を凸凹と呼び、佐山自身も凸凹を抱えている医師です。医師としては丁寧で誰もが認める存在ですが、普段は抜けている部分もあり、様々な面が見られる魅力的な役だと思っています。また、佐山は趣味でチェロを弾くので、チェロの練習も頑張っています。
――共演される松本穂香さんの印象を教えてください。
松本さんは綺麗な目が印象的で、以前、別の作品でご一緒した時も役に対してストイックで、限界まで自分を追い込んで挑む姿を近くで見ていました。松本さんが演じる志保をとても楽しみにしています。また共演出来ることが光栄です。
――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
佐山が子どもと向き合う姿を見ていると、人に寄り添うことやただ話を聞いてあげること、何も言わず抱きしめてあげることの大切さや、人生を豊かにするヒントが隠されている気がしています。大切な人に会いたくなるような、そんな心温まる作品をお届けしたいと思っています。リエゾンどうぞ宜しくお願いします。
■松本穂香(遠野志保 役)
――本作へのご出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。
初めてお話を聞いた時は、原作で描かれているように、発達障害で悩んでいる親御さんやご家族もたくさんいらっしゃると思いますし、演じる上で生半可な気持ちでは向き合えない作品だなと感じました。
――今回演じられる遠野志保という役の印象はいかがですか?
私が演じる遠野志保は、目の前にあることに、とにかくまっすぐな気持ちで向き合える人物で、とても魅力的な役をいただいたので、私もまっすぐ作品に向き合っていきたいです。ドジな一面もありますが、それも彼女の個性だと思っています。扱う題材を見つめていくと、辛い部分もたくさんあると思いますが、見終わった時には温かい気持ちになるような、1人1人違っていいんだなということを皆が認めて前に進んでいけるような、そういう強さのある作品になればいいなと思います。
――主演の山崎育三郎さんの印象を教えてください。
山崎さんはとても優しくて、気さくで、全てを優しく包んでくれるような、お兄さんという印象で、またご一緒できてうれしいです。
――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
この作品では、志保が自分自身と向き合って成長していく姿が描かれますが、私も彼女と同じように、作品に取り組む中で自分自身と改めて向き合って、いいドラマにしていきたいです。毎週、見ている方の癒やしにもなるような、温かいドラマを作っていきたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
■ヨンチャン(原作・漫画)
作中に登場する人々の苦悩や置かれた状況は、私たちのすぐそばにあるかも、あるいは自分のことかもしれない。そうやって少しでも理解が広がり、彼らに寄り添うきっかけになれば、と思います。
■竹村優作(原作)
目には見えにくい様々な葛藤や生きづらさを抱えた人々がいるということを、実写化をきっかけに多くの人に知ってもらう。そんな機会になることを願っています。
■浜田壮瑛(テレビ朝日プロデューサー)
原作の漫画と出会ったとき、目を腫らすほど泣いて、同時に様々思いを巡らせたこと、今でも覚えています。そしてドラマ「リエゾン」を作りあげるために、素晴らしいスタッフ・キャストが集結しました。まさにリエゾンチーム。一同想いをひとつに、大切なテーマと真摯に向き合いつづけていきたいと思います。一人でも多くの方に受け取っていただけることを願っています。