女優の生田絵梨花が22日、都内で行われた『映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう』(12月9日公開)の完成披露舞台挨拶に、声優の山寺宏一、お笑いコンビ・霜降り明星(粗品、せいや)、原作者の原ゆたか氏とともに登壇した。

  • 左から、原ゆたか氏、生田絵梨花、山寺宏一、せいや、粗品

誕生35周年を迎え、71巻累計発行部数は3,500万部を突破した小学生の人気No.1児童書「かいけつゾロリ」シリーズの劇場版アニメ最新作である本作。いたずらの天才・ゾロリ(CV:山寺)は、歌⼿をめざす⼥の⼦・ヒポポ(CV:生田)の歌声にひかれ、イシシとノシシと⼀緒のグループで売り出して、大もうけしようとたくらむが、ヒポポはある理由から大きな声で歌えなくなっていた。作戦を思いついたゾロリは、仲間の妖怪たちに協力してもらいながら、ヒポポを特訓することになるが…。はたしてゾロリは、⾃信がない女の⼦をスターにできるのか!? というストーリー。

自身が演じたヒポポのイメージカラーというショッキングピンクの衣装を見にまとい、登壇した生田は「ゾロリは小学生の頃に愛読していたので、映画の声で参加できて本当に嬉しいです。大人のみなさんにも、子どものみなさんにも響く歌もたくさん出てくるので、ぜひ楽しんでください」と挨拶し、山寺から「ヒポポが素晴らしいんです! 生田さんすごいんですよ!」と絶賛の声が飛ぶと、生田は「山寺さんに褒めていただけるのは本当にしみますね」と感激していた。

そして、ヒポポを演じた感想を聞かれた生田は「ヒポポちゃんは最初、歌うことにトラウマがあって、自信がないところから仲間に出会って成長していく過程を歌声で表せられたらいいなと思いながらレコーディングをしていただきました。ヒポポ目線で映画を見るので、成長させてくれるキャラクターたちがより大好きになりました」と声を弾ませ、ドッキリを仕掛けられながら歌の練習をするというシーンが大変だったそうで「叫ぶやら、息遣いが荒くなるやら、ただの歌じゃない初めてのドッキリ歌唱がすごく大変でした」と苦笑。これに山寺は「台本を読んだときに、実際にアニメで音声を入れるのは不可能ではないかと思ったら、それを見事に!それも聞きどころです」と太鼓判を押した。

また、本作の内容にちなみ、子どもの頃の夢を尋ねられた生田は、小学生の頃からミュージカル女優になりたかったことを明かし、その夢をかなえられた理由を問われると「ずっと思い続けていたことですかね。うまくいかないこともたくさんありましたけど、好きだし、やりたいし、調子がいいときだけじゃないけど細々と続けて、調子がいいときにより頑張って、ということの積み重ねですかね」としみじみと語り、次の夢については「ミュージカル要素のある声優をやりたいとずっと思っていたので、これで1つ夢がかないましたね」と笑顔で語った。

さらに、夢をかなえたいと思っている人たちへエールを求められた生田は「この映画を見ていただくと、いま自信がないなと思っている子とか、不安だなと思っている子もすごく自信を持てるというか、進める力をもらえるんじゃないかなと思いますし、大人のみなさんも"忘れかけていたな"とか、"心が軽くなったな"と思えるようなセリフや歌がたくさんあると思うので、これで夢をかなえるとか、明日に進むヒントみたいなものが伝われば嬉しいなあと思っています」と本作をオススメした。