住宅ローン問題解決支援機構は11月22日、住宅ローンの支払い遅延に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2022年10月10~31日、調査対象は住宅ローンの利用経験がある20~60代までの個人、有効回答は146人。

支払いが遅れた原因、1位「収入減」

  • 住宅ローンの支払いが遅れた原因は?

住宅ローンの支払いに1日でも遅れたことがあるか尋ねると、「遅延経験なし」が90.7%を占め、「遅延経験あり」は9.3%にとどまった。

住宅ローンの支払いが遅れた原因については、「収入減」が63.0%と圧倒的に多く、内訳は「残業規制等による収入減」と「ボーナスの減少やカットによる収入減」が同率の31.5%となった。次いで「口座残高の不足などうっかりミスによる遅れ」が11.0%、「教育費の増大」が5.5%と続いた。

住宅ローンの滞納期間については、多くのケースで「1カ月以内」に解消されており、最長は3カ月だった。

住宅ローンの支払いが遅れたときの対応については、1位「親族から借入をした」(62人)、2位「金融機関に相談」(54人)、3位「収入を増やした」(37人)となった。

現在の自宅と状況を聞くと、今回の調査では短期の住宅ローン遅延者が多かったこともあり、「引き続き自宅に居住している人」が89.7%に上った。一部、「状況が改善せず自宅を売却した」(4.8%)と答える人もいたが、自宅が競売にかけられてしまった人は0人だった。

住宅ローンに関して後悔していることを問うと、1位「毎月の返済額」(69人)、2位「ボーナス払いの利用」(42人)、3位「ローン全体の借入額」(39人)となった。

また、住宅ローン問題の解決方法の1つである「任意売却」を利用したいか質問したところ、78.8%が「利用したい」と回答した。