■インスタグラムの返信はLINEと同じ感覚だった

――少し違うかもしれませんが、個人的に安達さんに“自由さ”を感じるのが、2016年から始められたインスタグラムで時折一般の方にコメントを返していることです。すごく自然に「うちにもそのぬいぐるみあります」「えー! おそろいですね」、「雨の日はお子さんと何して遊びますか?」「下の子は工作することが多いですかね。上の子とは、楽しくおしゃべりしてます」とラフにお返事をされていて驚きました。どういった思いで一般の方へコメント返しされているのでしょうか。

すべてにお返しするのは難しくていくつかになってしまうのですが、私は「コメントをいただいたら返信する」というルールだと思い込んでいたんです。LINEと同じ感覚です! お返事することが特別なことだと思っていなくて。その感覚で普通に返していたらある日「コメント返しされてるんですね」と驚かれて、「えっ? 皆返してないの?」って逆にビックリしました。アナログな人間なので、SNSがよく分かっていませんでした(笑)。

――LINEと同じ感覚だったんですね!(笑)返すことが珍しいと知った今も、コメント返しは続けられていますが。

こうやってコミュニケーションを取れる場はあまりないので、せっかくだから皆さんと交流が持てればと思って続けています。

■たまにエゴサーチも…振り回されない冷静さや客観性が大事

――SNSを楽しまれているんですね。

実はたまにエゴサーチもします。

――えぇ!?「安達祐実 演技」とか?

名前だけで検索しています。演技に関しては「下手くそだな」と書かれているときもありますが「そっかぁ」と受け止めて、次に活かそうと。誤解されていることもたくさんあって、もどかしさを感じないわけではないですが、敢えて訂正することでもないですし。そんなことに振り回されない、冷静さや客観性は自分でも持っていると思います。

――傷つかない強さも持っていますか。

そうですね。私、かなり強いっぽいです。ふふふ(笑)。

――エゴサーチではほかにどんな意見が目に入りますか。

ほとんどがうれしいことばかりです。有難いことに見た目を褒めてくださる声もありますが、自分としては若く見せたいという思いもないですし、若く見えるとも思っていないんです。そういったものを超えて、純粋にお芝居を楽しんでもらえたんだなと感じる声はとてもうれしいです。

――ありがとうございました。今作でのお芝居も楽しみにしています!

■安達祐実
1981年生まれ、東京都出身。2歳で芸能界入りすると、93年に銀幕デビューとなる『REX 恐竜物語』で主演を務め、翌94年に主演ドラマ『家なき子』で大ブレイク。その後も、『ガラスの仮面』『ナースのお仕事4』『大奥』『警視庁・捜査一課長 season3』『初めて恋をした日に読む話』『捨ててよ、安達さん。』などのドラマ、『ヒーローインタビュー』『お墓がない!』『LOFT ロフト』『花宵道中』『#バンド全力』といった映画に出演。アパレルブランド「虜」、コスメブランド「Upt (ウプト)」のプロデュースも行う。2022年はNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』にも出演。
スタイリスト:高橋志織(高ははしごだか)、ヘアメイク:稲月聖菜(MARVEE)