ヤマハ発動機は、11月8日からミラノで開催される「EICMA 2022(国際モーターサイクルエキシビション)」に欧州向けスポーツツアラーの新製品「TRACER9 GT+」を出展する。日本での発売は2023年夏以降を予定している。

  • 「TRACER9 GT+ 欧州仕様車」

「TRACER9 GT+」は、"The Multirole fighter of the motorcycle with advanced technologies"をコンセプトに開発。目的地の選択肢を広げ、週末を豊かにする「TRACER9シリーズ」に、最新デバイスを充実させたツーリングカテゴリーのフラッグシップとなるモデルとなる。

スポーツ性と実用機能を備えた「TRACER9 GT」をベースに、"ミリ波レーダー"を搭載した。ミリ波レーダーとIMUが感知した情報をもとに、前走車との車間に対し、ライダーのブレーキ入力が不足している場合、前後配分を調整しながら自動でブレーキ力をアシストする新型ユニファイドブレーキシステム(UBS)を装備する。ミリ波レーダーとUBSの連携した機能はモーターサイクルでは世界初になるという(同社調べ)。

高速道路などで先行車両に追いつくと、一定の車間を保って追従走行が可能となるアダプティブクルーズコントロールも、ヤマハのモーターサイクルとしては初めて採用。加速時、減速時に関わらずシフトアップ&ダウンに対応する新型クイックシフター、イルミネーションライト装備の新ハンドルスイッチも搭載した。

メーターは、スマートフォンとの接続によりナビゲーション機能も使用可能な7インチ高輝度TFTメーターを採用。これらの装備により、高速道路など道中でのライダー負担を軽減することを目指している。