テレビ東京の新金曜8時のドラマ『記憶捜査3~新宿東署事件ファイル~』(11月4日スタート 毎週金曜20:00〜)のオンライン取材会が3日に行われ、北大路欣也、風間俊介、上白石萌音、松島聡が登場した。

同作は、北大路演じる刑事・鬼塚一路が車椅子で事件を解決する人気シリーズ。定年間際にナイフで刺され、両足の機能を失った鬼塚は、退職後に内勤の刑事課司法係長として再び新宿東署に配属。部下・遠山咲(上白石萌音)、刑事官・神啓太郎(風間俊介)と3人で捜査を進めて行く。

シリーズ3作目となったことについて、北大路は「素晴らしいスタッフの皆さんと本当に楽しい共演者の皆さんと再会できるっていうのは、本当に私にとっては幸せです。このシリーズが再開されるということで心から喜びました。現在も撮影中なんですが、現場の雰囲気がとても素晴らしいです。若い方々のエネルギーを私もいっぱいもらって、頑張っております。ぜひ見てください」とメッセージを送った。

SPドラマのゲスト出演を通してレギュラーキャストとなった松島は「スペシャルの最後のシーンで『刑事になって新宿東署の鬼塚さんのところに行きたいです』と言った世条匠(役)としての夢と、松島聡として地上波の連続ドラマに出演する夢の2つを叶えられたこと、本当に嬉しかったです」と心境を表す。

後輩・松島を迎え入れる風間は「素直でみんなの言うことをしっかり聞いて吸収したいという気持ちが前面に現れているので、みんなが少しでも緊張を解いてあげたい、一緒にわからないことがあったら一緒に悩んであげたいと思うのは松島くんの持っている人徳でもありますし、それが今回の世条というキャラクターに、いい作用を生んでいるような気がしていて。なので本当に新しい風が吹くとともに、聡ちゃんがもともとあった風を尊重して好きでいてくれているというのが伝わるっていうのは素敵なことだなと思ってます」と絶賛。「新しい芽を摘んでおきたかったんですけど、聡ちゃんがすごい健やかに育っているので、僕としては摘めなくて、ちょっと悔しいところありますね」とジョークを飛ばし、「甘やかしてるつもりではいるんですけれども、いかんせんこの神啓太郎という役が少し厳しめな役なんで、役の中では厳しめに。役が回ってないときも厳しくするつもりでいるんですけど、今ちょっとまだできてないっていう状態です」と表した。

また、上白石は「聡ちゃんは、作品及び現場のヒロインです」ときっぱり。「いい意味でサバサバどんどんな人たちが集まりの中で本当に朗らかに清く美しくいてくれる人で、みんなが素敵だなと思いながら撮影していると思います。作品の中でも同期なんですけど、私たちも実際に同い年で芸能界の同期でもあるので、同じ目線で一緒に頑張ってる仲間が触ってくれて、私としても嬉しいし、現場のため口に話せるのもあるし、作品の中同様にすごく刺激をいただいています」と語った。

北大路は「やっぱり彼の持ってる 明るさ、素直な気持ち。緊張するのは当たり前だと思うんだけれども。でも、グータッチでお互いに緊張がほぐれて、『聡さんよろしくお願いします』という気持ちでやったんだよね、ちゃんとよろしくやってくれてるもんね、ありがとう」と声をかける。さらに「素晴らしいスタッフと、出演者、いい環境に彼が飛び込んできたと思うんです。それはラッキーだなあと。僕もいろんな仕事でそういう場面を経験してますので、とってもラッキーだなと思いますし、できるだけ色んなものを吸収して、時々先輩(風間)にピュッとやられてるのを見てるといいなと思うし……」という言葉にキャストは爆笑。風間は「これからどんどんやってくんで!」と宣言していた。

同作について、風間は「作品が昭和、平成、令和とつながっている、時代を股にかけた物語で、それぞれの年代が集まっている中でいろんな話が聞けるんですよね。もちろん作品として良い空気の中で、私たちの情熱で作った作品が皆さんの元に届いて楽しんでもらうのが大前提なんですけど、毎日休憩時間の間に北大路さんに『こんなこと、どう思います?』みたいな話をした時に言ってくださる一言が僕らにとって宝物で、もしかしたら『僕ら、お金を払った方が良いのかもしれない』と思う瞬間が多々あるような、そんな現場です」と表す。風間が「作品のことじゃなくて、僕の幸せの話をして申し訳ないんですけれども、来るのが幸せな現場が『記憶捜査ですね』」と言うと、上白石も「私たち、本書かなきゃいけないんじゃないかと思うくらい」と同意していた。