舞台『こどもの一生』の公開稽古と取材会が3日に東京・東京芸術劇場 プレイハウスで行われ、Sexy Zoneの松島聡、今井朋彦、丸山智己、田畑智子、川島海荷、ROLLY、朝夏まなと、升毅、上演台本・脚本のG2氏が登場した。

  • 松島聡

1990年に「“今”を切り取った作品を」と演出のG2氏が中島らも氏に依頼したことから誕生し、90年、92年、98年、2012年と上演され続けてきたホラーコメディを2022年版としてアップデート。超わがままな製薬会社社長の三友(今井)と秘書・柿沼(松島)は、心のケアが専門の孤島のクリニックを訪れ、ストレスを取り除くため10歳の「こども」に返って共同生活を送ることになるが……。

公開稽古を終え、「こういう時期なので、初日を迎えられることは奇跡」と感慨深げな表情を浮かべた松島。今作が舞台単独初主演となるが「座長らしいことを何1つできていなくて、逆に皆さんに甘えさせてもらっているような。本番を迎えたのでこれから座長らしいことをしたいなと思っています。1つくらいは!」と宣言すると、「なんだろうな、楽しみだな」という声が共演者から飛び交った。

稽古ではG2氏から互いをあだ名で呼び合おうという提案があったといい、田畑は「そこから仲間意識が芽生えた」とニッコリ。松島=聡ちゃん、丸山=丸ちゃん、田畑=ばたやん、川島=うみちゃん、朝夏=まーちゃん、升=ます兄、G2氏=Gちゃん、とそれぞれのあだ名が発表された。G2氏に「“Gちゃん”とあまり呼んでもらえない。呼ばれたらすごくうれしいんだけど」とアピールされたキャスト陣は「千秋楽までになんとか」と約束。稽古への合流が遅かったため、つけそびれていたという今井のあだ名は、この場で“いまっち”に決定した。ROLLYは“ROLLYさん”と呼ばれているようで、「もうこれがあだ名みたいなものなので」と話した。

前回舞台に出演した際には、稽古着として着物を新調していた松島。今回は最初の衣装がスーツということで、CMキャラクターを務めるAOKIでスーツを新調したと明かす。皆がジャージなどのラフな服装の中、松島が初日からずっとスーツで稽古に臨んでいたことから、「あれ自前だったの!?」「衣装だと思ってた!」と、この場で初めて知ったキャスト陣はビックリ。松島は「社会人に見せるというのが今回の役の一番の課題だったので、見た人に『ちゃんと社会人になれてるじゃん』と思ってもらえるように、役作りのためにスーツを着ていました」と説明した。

最後に松島は「演劇というエンタテインメントを通して、色んな思いを胸に最後までやり遂げたいと思っています。大千穐楽まで、引き続き皆さんよろしくお願いします」と共演者らに頭を下げた。