カンロ飴やピュレグミなどでおなじみのカンロは、大正元年の創業以来、2022年11月で創業110周年を迎える。そこで110年を記念し、“カンロを今まで支えてきてくれたすべてのステークホルダー”に向けて、感謝の気持ちを込めた施策を展開する。
キャンディメーカーとしてトップシェアを誇るカンロは、昨今のグミブームの後押しもあり、直営店ヒトツブカンロの「グミッツェル」や、グミ製法を応用したマシュマロの「マロッシュ」など、話題となる様々な商品を展開してきた。近年は新たなターゲットである"Z世代"への発信も積極的に行い、グミだけでなくキャンディにおいても多くの商品を生み出し、新規層にも好評だという。
“これまで110年間にわたりカンロを支えてくださった方へ向けた施策”として、商品を通じて感謝の気持ちを伝えていく。これまで寄せられた声をヒントに、日々の生活をさらに豊かにする商品を提案する。来年2月には、カンロのデジタルプラットフォーム「KanroPOCKeT(カンロポケット)」にて、110周年を記念した特別パッケージ商品を展開。さらに、佐藤オオキさん率いるデザインオフィス「nendo」をパートナーに、課題解決に取り組む商品開発プロジェクトをスタートさせる。
株主・投資家へ向けては、「デジタルを活用したコミュニケーション強化」・「創業110周年記念配当実施」を実施。デジタルを活用したインタラクティブなコミュニケーションをもって期待を醸成し信頼に応えていく。デジタルプラットフォーム「KanroPOCKeT」のベースを活かし、経営との懇親会・オンライン工場見学などのコミュニケーションや情報発信の強化を図るという。また、株主に対して110周年記念配当を実施する。期末配当は、普通配当12.5円に加え記念配当5円を追加となる。
地域の方へ向けた施策として、工場がある山口県光市、⾧野県松本市、⾧野県朝日村へ、創業日である11月10日前後に商品寄贈を実施予定だ。また、地域の皆さまとの交流をより深めるべく、地元でのイベントを積極的に実施していく。またサステナブルな社会の実現に寄与するべく、地球に向けたアクションとして、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を表明。気候変動対応への取り組みの促進と開示を実施する。
社員へ向けて、カンロでは今年2月に企業パーパスとして「"Sweeten the Future "心がひとつぶ、大きくなる。」を策定した。創業から110年を迎え、全社員が新たな未来へ踏み出すため、パーパスを起点にオーナーシップを育み、全社員が成長できる環境を作っていく。カンロの公式キャラクター「カンロちゃん」を用いて、617人の全社員を対象に、社員全員が作れる「着せ替えカンロちゃん」のジェネレーターを開発した。出来上がった「MYカンロちゃん」により、社内外のコミュニケーションのきっかけにもなるアイコンだという。