――作品の魅力はどう感じましたか?

四谷:いろんな見方ができると思っていて、原作を見ている方だったら、この骨は人間に置き換えるとこういう骨で大事だということだったり、学園青春ストーリーという部分では学生同士の心情の移り変わりが激しくて楽しいものになっていたり、いろんな見方ができて二度三度楽しめる作品だと思います。

栗田:カメの甲羅を人間に置き換えるとあばら骨っていうのを全動物で描いているので、お勉強としても見られますし、なおかつ青春ストーリーで内容も面白いので、一石二鳥な満足感の高い映画だと思います。僕自身、1回目は図鑑として動物の生態について、2回目は内容を意識し、一緒の映画でも全く違う見方ができてすごく楽しかったです。

――そしてOCTPATHの新曲「Like」が主題歌に。映画の主題歌を担当するのは初めてですが、最初から主題歌も担当すると知っていたのでしょうか。

四谷:いえ、最初は知らなくて途中で教えてもらいました。

栗田:モリ監督が「Like」を聴いたときに、この映画にぴったりだと言ってくださって、そこからお話が広がったと聞きました。だからめちゃめちゃうれしかったです。

――自分が参加している作品の主題歌を担当するというのは、うれしいですよね。

四谷:もともと役者の勉強をしていたときに歌手にもなりたくて、自分が出演した作品で自分で主題歌を歌いたいという一つの夢があったので、感慨深いです。

栗田:グループの目標を立てていて、2年目くらいの目標として自分たちの曲が映画の主題歌になったらいいねという話をしていたので、1年目で自分たちが出ている映画の主題歌に選んでいただいてすごくうれしかったですし、メンバーも主題歌に決まったときに喜んでくれてうれしかったです。

――「Like」は、「STEP UP」をテーマに書き下ろされたアップテンポでダンサブルな楽曲ですが、主題歌の魅力をアピールお願いします。

栗田:題名の通り、自分の好きなものや進みたい道、思ったことを否定せずに全肯定して、自分の行きたい道や好きなものは間違えじゃないということをポジティブに伝える歌詞になっています。映画ともマッチしたリリックやサウンドで、予告編で流れたときに「ぴったりやん!」って(笑)。めちゃめちゃ合うなと思いました。

四谷:特徴的なカッティングギターの音や、さわやかな曲調の中に大人びたシンセサイザーの音が入っていたり、すごく面白い楽曲になっているので、そういったところも注目して聴いていただけたらより楽しめるのかなと思います。