俳優の福士蒼汰が、世界のエンタテインメント業界人が集まる南仏・カンヌで足跡を残した。グローバル作品初出演となるHuluのドラマ『THE HEAD』シーズン2の出演者、制作陣と共にレッドカーペットを歩き、国際映像コンテンツ見本市「MIPCOMカンヌ2022」の特別トークセッションにも登壇した。現地で取材した福士の活躍と周囲から評価を受けた声を届ける。

  • 「MIPCOMカンヌ2022」に登場した福士蒼汰 (C)360 MEDIAS

    「MIPCOMカンヌ2022」に登場した福士蒼汰 (C)360 MEDIAS

■製作総指揮が絶賛「彼は本当に働き者」

世界100カ国以上から約1万人のエンタテインメント界のキーパーソンが集まる南仏・カンヌで、レッドカーペットを颯爽と歩く福士蒼汰の姿があった。周囲からは「SOTA!」と呼びかける歓声の声も聞こえてくる。長身を生かしたスタイリッシュな黒いスーツを身にまとい、『THE HEAD』シーズン2の出演者、制作陣と並びながら、満面の笑顔で魅了させていた。ヨーロッパから集まったフォトグラファーたちの掛け声にも柔軟に対応し、堂々とポーズを取る。カンヌという特別な空間を全身で楽しんでいる様子が伝わってきた。

これはフランス現地時間10月17日、「MIPCOMカンヌ2022」開幕日の夜に行われたレッドカーペットイベントでの出来事だ。

日本ではHuluドラマとして扱われている『THE HEAD』だが、世界のエンタテインメント界ではスペインを拠点としたヨーロッパ最大手の独立系映画・テレビ製作会社メディア・プログループの「メディア・プロ・スタジオ」の主導で企画製作された作品として知られており、最注目される作品の1つにアジア人で唯一出演する福士に目が向けられた。レッドカーペット後も福士の周りに続々と人が集まり、「彼、とってもキュートですね。名前を教えてください!」と、各国のプロデューサーやエンタテインメント関係者にとって初めて福士を知る機会まで作っていた。

その姿かたちだけではない、役者としての仕事ぶりも評価されている。『THE HEAD』の製作総指揮を務め、『HOMELAND/ホームランド』を代表作に持つヒットメーカーのラン・テレムに福士について直接尋ねると、「蒼汰は素晴らしいパートナーです。彼は本当に働き者。この作品の出演に向けて、相当な努力を重ねながら準備してきたことと思います。蒼汰は撮影の終盤から参加し、国際色豊かな15人の出演者と歩調を合わせるのは決して簡単なことではないのですが、彼はやってくれました。素晴らしい仕事ぶりでした。彼と仕事できたことを本当にうれしく思っています」と、絶賛していた。

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■「日本人が海外に出る意味をいつも考えています

レッドカーペットを歩いた直後、福士と直接話をする機会を得た。福士がなぜ評価を受けているのか、福士自身も言葉からも分析できる。

「日本人が海外に出る意味をいつも考えています。だから、カンヌのこの場を楽しみ、しっかりと今できることをする。そんな気持ちで、レッドカーペットを歩きました。撮影中もそんな思いで臨みました。スタッフの方もキャスト陣も皆、優しくて。まだ英語(の文法)を間違えて話してしまうこともあるのですが、その間違った部分も自分自身だから、それも含めて見てもらって、堂々と話せば伝わるということも示していきたいです」

真剣なまなざしで応えてくれたのが印象に残る。翌18日昼に「MIPCOMカンヌ2022」の会場で行われた『THE HEAD』シーズン2製作発表お披露目トークセッションでも、福士は注目を浴び続けた。