ニューヨーク発のモダンイタリアン・レストラン「スカルぺッタ東京」が、10月3日に東京・神谷町にオープンした。同レストランは、ニューヨーク流にアレンジされたイタリアンと、エレガントながらフレンドリーで心地よいサービス空間が特徴。

  • ニューヨーク発のモダンイタリアン・レストラン「スカルぺッタ東京」が、10月3日にオープン

■Scarpetta(スカルぺッタ)とは?

「Scarpetta(スカルぺッタ)」は2008年より、アメリカ・ニューヨークのLDV HOSPITALITY 代表取締役ジョン・メドゥが手がけるモダンイタリアン・レストラン。アメリカに5店舗、イギリスに1店舗を展開している。そして、このたびアジアで初めて東京・神谷町に出店された。本場ニューヨーク同様、トレンドの発信地として、多くのビジネスマンや近隣住民の社交場になってほしいとの願いが込められているそうだ。

『スカルぺッタ東京』は、東京メトロ・神谷町駅直結の東京ワールドゲート内にオープン。交通の便がよいだけでなく、ラグジュアリーホテルや外国人向けレジデンス、大使館などが立ち並ぶ国際色豊かなロケーションにあることも魅力的だ。都心ながら、繁華街の喧騒から程よい距離にあり、静けさと落ち着きを兼ね備えている。

実際に店内へ入ると外国人のお客様も多く、全員が料理とお酒、そしてその場の雰囲気を丸ごと楽しんでいるようだった。メインダイニングには、64席あるほか、テラスに37席、そして奥には2つの個室がある。座らせていただいたのは、メインダイニングの中央付近。広々とした店内を見渡すことのできる、ニューヨークでは特等席といわれる場所だった。今回は、本場のニューヨーカーが愛してやまないメニューを味わえるコース「New York」(全7品/11,000円)をいただいた。

■ニューヨーカーが愛してやまないメニューを味わう

まずは、シャンパン「ローラン・ペリエ」で乾杯。そこからは飲み物はペアリングで用意してもらった。

信州サーモンのトラパネーゼ風

  • 信州サーモンのトラパネーゼ風

信州サーモンは卵をもたない品種で、非常に貴重だそう。本来、卵にいく栄養が身にたっぷりと詰まっており、濃厚な味わい。塩だけのシンプルなマリネが、さらにサーモンの甘さを際立たせていた。きゅうりとドライトマトを使ったさっぱりしたソースも絶妙にマッチしていて、いくらでも食べられるおいしさだ。

NY人気No.1 蛸のブレゼ

  • NY人気No.1 蛸のブレゼ

これがあまりにも新食感! その調理法はというと、柔らかく煮た蛸を、最後に焼き上げたものだという。口に入れて噛む瞬間はカリッとしているが、中はモチモチ。蛸の香ばしさと、酸味のきいたソースが絶品で、添えられているじゃがいもとセロリにもマッチする。蛸のブレゼは辛口のロゼ「カラフリア」と一緒に。この組み合わせが最高すぎて、お酒がすすむすすむ…!

スカルぺッタシグネチャー トマトバジルのスパゲッティ

  • スカルぺッタシグネチャー トマトバジルのスパゲッティ

これが2008年の開業から変わらない、ニューヨークイタリアンを象徴する一皿なんだとか。ローマトマトのソースにバジル、バター、イタリア産オリーブオイルが絶妙なバランスで組み合わされている。まろやかさと適度な酸味、そしてなんといっても香りが豊か。イタリア産小麦粉を使用した自家製麺との相性も抜群だ。

お皿に残ったソースをパンですくうことを「スカルぺッタ」というのだと教えていただき、もちろん最後まで残さずいただいた。

ショートリブのアニョロッティ

  • ショートリブのアニョロッティ

牛肉のショートリブが、ぎゅっと詰まったショートパスタで、運ばれてきた瞬間から広がる爽やかな香りが特徴的。「アニョロッティ」とは、イタリア・ピエモンテ州の伝統的な料理なのだそう。味付けには西洋わさびが使われているということで、ちょっぴり大人の味。これもお酒がよく合う一品だ。

信州サーモンのトラパネーゼ風

  • 銀鱈のソテー フェンネルとレッドワインビネガーソース

皮がパリッとしているのに対し、脂がのっている身はふわっと……その対比がたまらない。甘くスッキリした香りが特徴のハーブ・フェンネルと、ワインビネガーソースが味にメリハリをきかせている。この組み合わせに、ドはまりする人も少なくないはず。

国産牛サーロインのグリル 季節の野菜

  • 国産牛サーロインのグリル 季節の野菜

うっとりするくらい綺麗なサシ。店内の明るすぎない照明でもハッキリと分かるほどサシの美しいサーロインに、ナイフを入れると……、すっと切れる柔らかさに感動。「グラナ・パダーノ」というあっさりした味わいのチーズが添えられ、お肉と一緒に食べるとなんとも贅沢な気分に。こちらには、濃厚な赤ワイン「レ・ディフェーゼ」とあわせておいしくいただいた。

リコッタチーズケーキ 季節のソルベ

  • リコッタチーズケーキ 季節のソルベ

デザートはリコッタチーズを100%使った濃厚なチーズケーキと、洋なしのソルベ。一緒に盛られているのは、いちじくとアプリコットのコンポートという、秋らしい一皿。コースの締めくくりに相応しい、満足感たっぷりなデザートだった。

■本場ニューヨーカーの食後の楽しみ方とは?

コース料理を堪能したあとは、店内入り口から真っ先に目に入ってくるフォトジェニックなバーカウンターで、一杯。オリジナルカクテルの「ICHIJIKU」「IKEBANA」「GINGER ROGER」「IKIGAI」(各1,600円)は、LDV HOSPITALITYのコーポレート・バーテンダーが"世界から見た東京"にインスピレーションを受け、考案した「ハイボールカクテル」だという。

  • フォトジェニックなバーカウンター

実際に料理を食べ終えたあとに、「もう一杯……」とバーがあるエリアへ移動するグループも多いようで、本場ニューヨークのお客様からは、バーカウンターの横にあるスタンディング席が特に人気だという。会話とともに、心地いい音楽とお酒を楽しむひとときは、より贅沢さをプラスしてくれる素敵な時間となった。

  • ハイボールカクテルのうち3種を用意してもらった

気取らない、でもサービスはエレガント。ビジネスでもプライベートでも、利用しやすいレストラン「スカルぺッタ東京」。こだわり抜かれたイタリアンを友人や同僚、そして大切な人と、時間を忘れて楽しんでみてはいかがだろうか。

■Information
スカルぺッタ東京
【住所】東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー1F
【営業時間】17:30~23:00(L.O.22:30)
【定休日】土・日曜日、祝日は休み(クリスマスは営業)