ボーイズグループ・Hi☆Fiveのメンバーで俳優の加藤大悟が9日、都内で初の東京公演「1st LIVE oriGin」を開催。その最後に、2023年に劇場公開が決定している人気小説『タクミくんシリーズ』の実写映画(タイトル未定)にて、映画初出演および初主演を発表した。また、公演前に報道陣の取材に応じ、本作出演が決定した心境などを語った。

  • 加藤大悟

加藤が出演するのは、累計500万部を超える人気小説『タクミくんシリーズ』の創刊30周年を記念した劇場映画の新シリーズ。名門の全寮制男子校に通う2人の男子校生が、さまざまな事件を経て、ついに恋人同士になる学園ラブストーリーが展開される。

加藤は、試練を乗り越えて深い愛情を育むメインカップルとして、葉山託生(ハヤマ・タクミ)の相手役、崎義一(サキ・ギイチ)役を演じる。崎は、華やかな容姿、トップクラスの成績、世界的に有名なグループの御曹司という役どころ。頼られると親身になる義理堅い面もあるが、家柄狙いの新入生たちに接近されないよう、クールな上級生だ。

初の映画出演で主演に抜擢された心境を問われて加藤は「主演なので、すごく緊張します。不安もめちゃくちゃあります。でもやっぱり主演というのは、舞台で言ったら座長。しっかりとしないといけない。人の前に立つすばらしい何かをもっていないといけない。自分ができる何かを、映画だけで見せるのではなくて、映画(撮影)の休憩時間も、共演する方々が年上でも年下でも関係なく、和気あいあいとしたすばらしいカンパニーになれたらいいなと心から思う。その中心にいられれば」と意気込んだ。

また、「BL、ボーイズラブが世に知れ渡って、男と男がキスしたりする。僕は率直に、そういうものって(性別の区別などは)関係ないと思う。気持ちがあれば、誰でもそういう感情や気持ちになれたりする。そういう世界線が、漫画でキラキラ描かれていて面白かった。もちろん、(現実に)こういう世界観をもっていらっしゃる方もいる。その方々も、自分たちがもっているものと気持ち的にはすべて一緒だと思う。だからそういったところを無理に表そうとせず、素直な気持ちで撮影に臨みたいです」と話した。

加藤は、2020年に舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stageの四十物十四役、2021年には舞台『魔法使いの約束』ヒースクリフ役など、たしかな演技力で2.5次元の人気作に続けて出演。2022年には、高い歌唱力を評価されてミュージカル『刀剣乱舞』の山姥切国広役に抜擢された。

主演映画も決まり、上り調子の状況について「まだまだ自分は成長できていない。成長段階にいる。もっともっと色んなことを経験して、挑戦して、今はマルチに色んなことをやって『やっぱり歌が大好きだよね』というところに帰ってきて、これからもっともっと一生懸命がんばりたい。ここで『成長した』と思っちゃうととまっちゃうので、ここでは『まだまだぜんぜんだよ』と思い込んで、次に次に、ともっとつなげていかなきゃな、という責任感が生まれていますね」と謙虚に語った。

今回の「1st LIVE oriGin」は、タイトルに「oriGin」を掲げ、その名の通り「原点・起源」をコンセプトとし、既存のオリジナル曲2曲に加えて、新曲も4曲披露。また、加藤大悟自身がセレクトしたカバー曲を披露した。