医療法人社団 癒合会(高輪クリニックグループ)は10月5日、「新型コロナウイルス後遺症」に関する調査結果を発表した。調査は9月2日~3日、新型コロナウイルス罹患経験者」(何らかの症状がある人)1,035名を対象にインターネットで行われた。

  • コロナ罹患経験者の症状

    コロナ罹患経験者の症状

コロナウイルスに感染した際の症状を聞いたところ、「発熱」(87.6%)が最多。次いで「咳」(67.2%)、「喉の痛み」(59.5%)、「倦怠感」(57.0%)、「鼻水・鼻づまり」(41.4%)と続き、その中でも最も重かった症状を聞くと、「発熱」(32.1%)、「喉の痛み」(20.5%)、「咳」(18.1%)が上位に。

また、発症してから回復までにかかった期間を教えてもらったところ、「7日間以内」(49.4%)や「8日間~14日間」(34.6%)が多く、約半数が「1週間以内に回復」したよう。しかしながら、半月~1か月以上かかったと回答した方も見られ、人によっては回復までにかなりの時間がかかっていることがわかった。

  • コロナ後遺症について

    コロナ後遺症について

調査によると、「コロナ後遺症がある」という人は50.6%。具体的には、「軽い倦怠感」(動けるが疲れやすい)(53.1%)と回答した方が最も多く、次いで「咳」(31.5%)「味覚・嗅覚障害」(22.0%)「頭痛」(14.9%)「鼻水・鼻づまり」(10.3%)が上位に。

後遺症の症状が続く期間は、「1か月未満」(43.1%)や「1か月~2か月」(36.6%)が多く、「1か月以上」後遺症が続く人が約6割、長い人だと「半年〜1年」単位で続いている人も。

そこで、「症状改善のために取り組んだ・取り組んでいること」を教えてもらったところ、「身近な医療機関を受診」(36.3%)が最多となった一方、「何もしていない」(33.2%)が僅差で次点に。何もしない理由を探ると、時間が経てば自然に治ると考えている人が多いことがわかった。