• 化粧水・美容液・乳液の違いって?

    美容液と化粧水・乳液の違いや使い方、選び方をご紹介します

美容液と化粧水・乳液の違いをご存知でしょうか。

「なんとなく肌に良さそうだけど、化粧水や乳液との違いが分からない」という方もいるはず。

今回は、美容液と化粧水・乳液の違いや、塗る順番、美容液の使い方や選び方などについて解説します。

化粧水・美容液・乳液の違い

  • 化粧水・美容液・乳液の違いって?

    化粧水・美容液・乳液の役割はそれぞれ異なります

まずは、化粧水・美容液・乳液の違いとそれぞれの役割を解説します。

化粧水の役割

化粧水は、肌に水分を与える役割をします。肌は乾燥することでバリア機能が低下し、ダメージを受けやすくなってしまいます。

特に洗顔後の肌は、水分が蒸発しやすく、乾燥が進みます。洗顔後は必ず、化粧水で水分を補ってあげることが大切です。

美容液の役割

美容液は、肌悩みに集中的にアプローチするアイテムです。そのため、個々の肌の悩みに合った商品を使うことが大切です。

毛穴や小じわ、肌荒れなど、自分の肌悩みに有効な成分が含まれているものを選びましょう。例えば、肌の透明感をアップさせるならビタミンC、保湿重視であればセラミドなど、成分をチェックして選ぶのがおすすめです。

美容液は、肌悩みに集中的にケアするアイテムとして、日々のスキンケアにプラスして使いましょう。

乳液の役割

乳液は、水分と油分の両方を肌にバランス良く与え、水分が蒸発しないようにフタをする役割があります。

化粧水の配合比率のほとんどは水分ですが、乳液には化粧水より多くの油分が含まれているので、保湿をすると同時に水分の蒸発を防いでくれます。

化粧水で角質層に送り届けた水分が逃げてしまわないよう、乳液で肌にフタをするといったイメージです。保湿に欠かせないアイテムですので、必ず使うようにしましょう。

化粧水と美容液はどちらが先? スキンケアの順番

  • 化粧水・美容液・乳液の違いって?

    基本的には化粧水、美容液、乳液の順番で使用します

ここでは、スキンケアの順番を解説します。

1. 化粧水で水分を補う

洗顔で余分な皮脂や汚れを落とした後は、まず化粧水で水分を補います。手のひらに化粧水を出して広げ、顔全体を包み込むように角質層までゆっくりと浸透させていきましょう。

乾燥が気になる箇所には、2度、3度と重ね付けをしてください。

2. 美容液で栄養分をチャージ

美容液は、化粧水と乳液の間に使うものが多いです。

化粧水で十分に水分を補給した後、肌悩みに合わせた有効成分を肌に与えて、気になる悩みにアプローチします。

3. 乳液でフタをする

最後に乳液を使って肌にフタをします。乳液の油分で膜が作られ、その膜が与えた水分の蒸発を防いでくれます。

逆に乳液をサボってしまうと、せっかく補った水分が蒸発してしまうため、十分に保湿することができず、乾燥の原因になります。乾燥が続くと、将来的にシワなどを引き起こす可能性を高めてしまいます。乳液で肌にフタをすることは大切ですので、忘れずに行うようにしてください。

スキンケアのポイント

商品によっては、化粧水→美容液→乳液の順番で使わないものも存在します。使う順番はその商品の効能をより発揮しやすいように決められていますので、メーカーが推奨している順番がある場合は、それに従うようにしましょう。化粧水ではなく、美容液や乳液を最初に使うタイプのものもあります。

また、特に乾燥がひどくなる冬の時期は、乳液の後にクリームを追加するのも良いでしょう。クリームは保湿力が高く、乳液よりも油分が多く含まれています。朝に使うデイクリーム、夜に使うナイトクリームなど使うタイミング別の商品もあります。

ただし、クリームはもったりとしたテクスチャーのものが多いため、脂性肌の人にとっては重たく感じられることも。使用する際は、使用感や翌朝の肌の状態をチェックし、自分に合うか合わないかをチェックしてみてくださいね。

美容液を使うときのポイント

  • 化粧水・美容液・乳液の違いって?

    美容液は付け方と使う頻度・回数に気をつけて使いましょう

美容液は、化粧水や乳液と使い方は異なるのでしょうか。ここでは、美容液を使うときのポイントをご紹介します。

美容液の基本のつけ方

手のひらに美容液を出したら、両手で包むようにして手のひら全体で液を温めます。人肌程度に温めてから塗ることで、より肌なじみが良くなります。

つける際も、手のひらで擦らずにゆっくりと優しくなじませるようにつけましょう。

また、あまりたくさんの量を一度に使うことはおすすめできません。肌に閉じ込められる水分には上限があるので、過剰につけたところで効果が発揮されやすくなるというわけではないからです。

一方で、少量すぎても、美容液の本来の力が発揮されない可能性があります。使用量はメーカーが推奨する量を守るようにしてください。

使う頻度・回数

美容液は、朝晩のスキンケアで毎日使用できる商品が多いです。しかし、商品によっては毎日使用すると肌への刺激が強いというものもあるので、商品記載の説明文通りの頻度で使用しましょう。

また、美容液はトラブルが起きてから使用するというよりも、トラブルが起きないように予防として使用するという意識で使うと良いでしょう。

化粧水・美容液・乳液の選び方は?

  • 化粧水・美容液・乳液の違いって?

    化粧水・美容液・乳液の選び方を解説します

「どのような商品を選ぶか」によって効果が変わってくるため、化粧水も美容液も選び方が大事。特に美容液は、「どのような肌の悩みを改善したいか」という目的にあわせて選ぶことが大切です。

肌質に合ったものを選ぶ

化粧品には肌のタイプ問わず使える商品だけでなく、特定の肌質向きの商品や、同じシリーズでも「さっぱりタイプ」「しっとりタイプ」とテクスチャーのタイプが分かれている商品などもあります。

肌質に合っていない化粧水を毎日つけていると、肌悩みを増やしてしまう可能性が高くなってしまいます。例えば、脂性肌なのにオイルがたっぷり配合されたしっとりタイプの化粧品をつけ続ければ、肌がべたついてしまって、毛穴の開きを進めてしまうかもしれません。

すこやかな肌を保つために、自分の肌質に合った化粧品選びは重要になってくるのです。

肌悩みに合ったものを選ぶ

自分の肌質に合った化粧品を選ぶということに加えて、肌悩みに合った成分が配合されているかどうかも確認しておきましょう。

下記にそれぞれの肌悩みの改善を期待できる成分を記載しておきますので、化粧品を購入する際に参考にしてみてくださいね。

乾燥

乾燥に悩んでいる方は、肌にうるおいを与える成分やうるおいをキープする成分などの保湿成分を確認して化粧品を選びましょう。

肌にうるおいを与える成分として、アミノ酸やNMF、肌のうるおいをかかえこんでくれる成分としてヒアルロン酸やコラーゲン、うるおいをキープする成分としてセラミドやスクワラン等が配合されているものがおすすめです。

毛穴

毛穴悩みについては、毛穴のタイプによって有効な成分が変わってきます。下記の表を参考に、自分の毛穴タイプに合った成分をチェックしてみてください。

毛穴タイプ 状態 有効な成分
つまり毛穴 皮脂や古い角質、汚れ等が混じって角栓になっている状態 サリチル酸・AHA・酵素成分等
開き毛穴 皮脂過剰により毛穴が開いた状態 ビタミンC誘導体・ナイアシンアミド・ライスパワーNo.6等
たるみ毛穴 たるみにより毛穴が帯状になった状態 ビタミンC誘導体・レチノール・ペプチド等

ニキビ

ニキビ予防における医薬部外品の有効成分として、サリチル酸・イソプロピルメチルフェノール・アラントイン・グリチルリチン2K等があります。

医薬部外品はニキビ治療ではなく、あくまでも「ニキビ予防」を目的としているのを理解しておきましょう。

シミ

シミの原因は色々ありますが、その中でも大きな原因は紫外線です。「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」という点での美白における医薬部外品の有効成分として、ビタミンC誘導体・アルブチン・トラネキサム酸・カモミラET・コウジ酸・4MSK等があります。

くすみ

くすみについても毛穴と同じように、色々なタイプがあります。くすみのタイプごとに有効な成分を下記でご紹介するので、自分のくすみの悩みに合わせて、化粧品選びに活用してみてください。

くすみタイプ 状態 有効な成分
角質肥厚型 ターンオーバー遅れで角質肥厚が起こり、灰色がかった状態 AHA等の乳酸・リンゴ酸等
乾燥型 加齢や乾燥によりキメが乱れている状態 セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・アミノ酸等
血行不良型 加齢や疲労、睡眠不足等が原因で血行が悪くなり、血色が悪い状態 ビタミンE誘導体・カプサイシン・炭酸等
糖化型 肌の中でタンパク質と糖が結びつきできるAGEsという成分により黄色がかった状態 ビタミンC誘導体・クエン酸等
メラニン型 紫外線や摩擦によりメラニン色素が作られ沈着し、色むらがある状態 美白有効成分・レチノール等

化粧水・美容液・乳液はそれぞれ役割が異なる

化粧水・美容液・乳液はそれぞれ役割が異なります。化粧水は水分を補うもの、美容液は肌悩みに集中的にケアしてくれるもの、乳液は水分や有効成分が逃げないように閉じ込めるものと覚えておくと良いでしょう。

普段のスキンケアに化粧水、乳液しか使っていないという人は、ぜひ美容液を取り入れてみてください。目的に合わせた商品を選んで正しく使えば、より自分の理想とする肌に近づけるはずですよ。