帝国データバンクは9月13日、「企業が求める人材像」に関する調査結果を発表した。調査は9月2日~5日、小規模企業・中小企業・大企業を対象にインターネットで行われ、1,550社から有効回答を得た。

  • 企業が求める人材像

    企業が求める人材像

採用活動において、どのような人材像を求めているかを尋ねたところ、「コミュニケーション能力が高い」(42.3%)と「意欲的である」(42.2%)が多い結果に。次いで、「素直である」(35.0%)、「真面目、または誠実な人柄である」(31.8%)、「明るい性格である」(21.9%)が上位となった。

  • 採用形態 ~規模別~

    採用形態 ~規模別~

主に採用するのは新規卒業者か、既に就業経験のある中途入社者かを尋ねたところ、「新卒採用がメイン」は21.3%、「中途採用がメイン」は56.6%という結果に。ただし、企業規模別でみると、大企業の48.8%が「新卒採用がメイン」と回答した一方、中小企業では16.9%にとどまり、60.0%が「中途採用がメイン」と回答している。さらに小規模企業ではおよそ3社に2社の企業が「中途採用がメイン」(63.5%)としており、企業規模が小さいほど即戦力として期待できる中途採用の割合が高まっていることがわかった。

また、求める人材像について、採用形態別の新卒と中途で5ポイント以上の差がある項目をみると、新卒採用をメインとする企業では、「コミュニケーション能力が高い」「精神的にたくましい」の割合が高く、「技術職として資格取得や現場での経験を積んでいくためには、専門的なスキル以上に、年配者や有資格者とのコミュニケーション能力などが求められる」「肉体的にも精神的にもタフな人であれば、仕事に修練できると考える」といった声が。

他方、中途採用をメインとする企業では「真面目、または誠実な人柄である」「専門的なスキルを持っている」の割合が高く、「未経験者を雇用すると生産性が出せるようになるまでの期間が長くなってしまうため、どうしても専門的スキルを有している人材となる」「話が上手いかよりも、根底にある人柄をもとにした信頼関係が一番大事となる」といった声が寄せられた。