国民生活センターは9月7日、通信販売での「定期購入」に関する相談が多く寄せられているとして、消費者に注意を呼びかけた。

気づかないうちにコース内容が変更される

  • 「特別割引クーポン」の利用でコースが変更される画面表示と流れの例(出典:国民生活センターWebサイト)

同センターによると、「いつでも解約可能」などと表示された「定期購入」の広告を見て、1回だけ商品を購入して2回目以降を解約しようとしたところ、販売業者から、「購入回数の条件が無い定期コースを申込んだ後に、『特別割引クーポン』を使用したことで、○回の購入が条件の定期コースに切り替わっているので、1回目のみの購入では解約できない」と言われ、申込み時に想定していた金額以上の支払いが必要になったという相談が寄せられているという。

悪質な販売サイトでは、"購入回数の条件がない定期購入"を注文した後、「特別割引クーポン」の利用を勧められ、利用すると"複数回の購入が条件の定期購入"に変更される場合がある。さらに「最終確認画面」にコースが変更される旨が表示されていても、文字が小さかったり、多数回スクロールしないと確認できなかったりと消費者が認識しづらくなっているほか、注文完了直後に「〇カ月分のおまとめコース」を勧められることもある。

同センターは、注文完了直後に「特別割引クーポン」の利用を勧められても、利用する前に「最終確認画面」の表示をよく確認するよう忠告。注文する前は、「定期購入が条件になっていないか」「総額はいくらか」などを確認するよう呼びかけている。また、トラブルが生じた場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等へ相談するようアドバイスしている。