『銀魂』は2004年から2018年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載され、コミックスは全77巻、エピソードは700話を超える超大作です。
SF時代劇という新たなジャンルをうたった本作は、笑いあり、涙ありの人情コメディとなっています。テレビアニメは2006年から10年以上放送されていました。また、劇場版作品はアニメと実写の両方が公開されており、その他ゲーム化やスピンオフ作品も展開されています。
『銀魂』は銀時たちの破天荒なエピソードもさることながら、彼らのインパクトの強さに引けを取らない主題歌も注目すべきポイントの一つ。そこで今回は全主題歌を一覧で紹介するとともに、その中から特におすすめしたい“一度は聴くべき珠玉の名曲15選”を紹介します。
※本記事はストーリーに関する内容が含まれます。ご注意ください※
アニメ『銀魂』歴代主題歌一覧
まずはこれまでのアニメシリーズの主題歌を一覧で紹介します。
アニメ『銀魂』第1期オープニング曲
- OP1「Pray」Tommy heavenly6(第1~24話)
- OP2「遠い匂い」YO-KING(第25話~49話)
- OP3「銀色の空」redballoon(第50話~75話)
- OP4「かさなる影」Hearts Grow(第76話~99話)
- OP5「曇天」DOES(第100話~125話)
- OP6「アナタMAGIC」monobright(第126話~150話)
- OP7「Stairway Generation」Base Ball Bear(第151話~176話)
- OP8「Light Infection」Prague(第177話~201話)
アニメ『銀魂’』第2期オープニング曲
- OP9「桃源郷エイリアン」serial TV drama(第202話~227話)
- OP10「ジレンマ」ecosystem(第228話~240話)
- OP11「ワンダーランド」FLiP(第241話~252話)
- OP12「LET’S GO OUT」AMOYAMO(第253話~256話)
- OP13「サクラミツツキ」SPYAIR(第257話~265話)
アニメ『銀魂゜』第3期オープニング曲
- OP14「DAY×DAY」BLUE ENCOUNT(第266話~277話)
- OP15「プライド革命」CHiCO with HoneyWorks(第278話~291話)
- OP16「BeautifulDays」OKAMOTO’S(第292話~303話)
- OP17「KNOW KNOW KNOW」DOES(304話~316話)
アニメ『銀魂.』第4期オープニング曲
- OP18「カゲロウ」ЯeaL(第317話~328話)
- OP19「VS」BLUE ENCOUNT(第329話~341話)
- OP20「勝手にMY SOUL」DISH//(第342話~353話)
- OP21「I Wanna Be…」SPYAIR(第354話~367話)
アニメ『銀魂』第1期エンディング曲
- ED1「風船ガム」キャプテンストライダム(第1話~13話)
- ED2「MR.RAINDROP」amplified(第14話~24話)
- ED3「雪のツバサ」redballoon(第25話~37話)
- ED4「キャンディ・ライン」高橋瞳(第38話~49話)
- ED5「修羅」DOES(第50話~62話)
- ED6「奇跡」シュノーケル(第63話~75話)
- ED7「SIGNAL」KELUN(第76話~87話)
- ED8「Speed of flow」THE RODEO CARBURETTOR(第88話~99話)
- ED9「sanagi」POSSIBILITY(第100話~112話)
- ED10「This world is yours」プリングミン(第113話~125話)
- ED11「I、愛、会い」ゴーストノート(第126話~138話)
- ED12「輝いた」シギ(第139話~150話)
- ED13「朝ANSWER」PENGIN(第151話~163話)
- ED14「ウォーアイニー」高橋瞳×BEAT CRUSADERS(第164話~176話)
- ED15「ワンダフルデイズ」ONE☆DRAFT(第177話~189話)
- ED16「サヨナラの空」Qwai(第190話~201話)
アニメ『銀魂’』第2期エンディング曲
- ED17「サムライハート(Some Like It Hot!!)」SPYAIR(第202話~214話)
- ED18「バランスドール」Prague(第215話~227話)
- ED19「アナグラ」黒猫チェルシー(第228話~240話)
- ED20「仲間」Good Coming(第241話~251話)
- ED21「ムーンウォーク」MONOBRIGHT(第253話~256話)
- ED22「エクスペクト」PAGE(第257話~265話)
アニメ『銀魂゜』第3期エンディング曲
- ED23「DESTINY」ねごと(第266話~277話)
- ED24「最後までⅡ」Aqua Timez(第278話~291話)
- ED25「グロリアスデイズ」THREE LIGHTS DOWN KINGS(第292話~303話)
- ED26「あっちむいて」Swimy(第304話~316話)
アニメ『銀魂.』第4期エンディング曲
- ED27「SILVER」RIZE(第317話~328話)
- ED28「反抗声明」あゆみくりかまき(第329話~341話)
- ED29「花一匁」BURNOUT SYNDROMES(第342話~353話)
- ED30「ヒカリ証明論」CHiCO with HoneyWorks(第354話~367話)
番外編『よりぬき銀魂さん』主題歌一覧
次に番外編となる『よりぬき銀魂さん』の主題歌を一覧で紹介します。本放送で好評だったエピソードを一部再編集して放送された『よりぬき銀魂さん』では、過去に主題歌として使用された楽曲が再度採用されるパターンと、新たな楽曲を使用しているパターンがありました。
アニメ『よりぬき銀魂さん』オープニング曲
- OP1「バクチ・ダンサー」DOES(第1話~9話)
- OP2「風のごとく」井上ジョー(第10話~26話)
- OP3「可能性ガール」栗山千明(第27話~39話)
- OP4「カートニアゴ」 FLiP(第40話~51話)
- OP5「LET'S GO OUT」AMOYAMO(第52話~59話)
- OP6「サクラミツツキ」SPYAIR(第60話~70話)
- OP7「現状ディストラクション」SPYAIR(第71話~88話)
- OP8「今日もサクラ舞う暁に」CHiCO with HoneyWorks(第89話~101話)
- OP9「VS」BLUE ENCOUNT(第102話~113話)
アニメ『よりぬき銀魂さん』エンディング曲
- ED1「僕たちの季節」 DOES(第1話 ~9話)
- ED2「WAVE」ビジャンドゥ(第10話~26話)
- ED3「IN MY LIFE」AZU(第27話~39話)
- ED4「桜音」ピコ(第40話~51話)
- ED5「ムーンウォーク」MONOBRIGHT(第52話~59話)
- ED6「エクスペクト」Shinsaku Takane(第60話~62話)
- ED7「サムライハート(Some Like It Hot!!)」SPYAIR(第63話~75話)
- ED8「 バランスドール」Prague(第76話~88話)
- ED9「We Gotta Fight」XY(第89話~101話)
- ED10「反抗声明」あゆみくりかまき(第102話~113話)
『劇場版銀魂』主題歌一覧
最後に、アニメと実写それぞれの劇場版主題歌を一覧で紹介します。
アニメ版『銀魂』主題歌
『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』(2010年4月24日公開)
主題歌「バクチ・ダンサー」DOES
ED「僕たちの季節」DOES『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』(2013年7月6日公開)
主題歌「現状ディストラクション」SPYAIR
ED「Pray」Tommy heavenly6『銀魂 THE FINAL』(2021年1月8日公開)
主題歌「轍~Wadachi~」SPYAIR
実写版『銀魂』主題歌
『実写映画版 銀魂』(2017年7月14日公開)
主題歌「DECIDED」UVERworld『実写映画版 銀魂2 掟は破るためにこそある』(2018年8月17日公開)
主題歌「大不正解」back number
おすすめ! 一度は聞くべき珠玉の名曲15選
「曇天」DOES
テレビアニメ『銀魂』5代目オープニング曲。DOESとしては「修羅」に続く2度目のタイアップ曲となりました。
作品への期待感を煽るようなロックサウンドと真選組動乱篇との相性が抜群で、多くの視聴者の記憶に残る一曲となっていることでしょう。オープニング映像は、サビに合わせて譲夷四天王たちの戦闘の様子が描かれるという最高にカッコイイ演出となっています。
数多くの銀魂の主題歌の中でも代表的な楽曲と言えるほど強いインパクトを残した名曲です。
「KNOW KNOW KNOW」DOES
テレビアニメ『銀魂』17代目オープニング曲。数あるエピソードの中でも上位に入るシリアスな内容の「将軍暗殺篇・さらば真選組篇」が放送されたときの主題歌で、オープニング映像が数種類制作されるほど力を注がれた一曲です。
力強く荒々しいサウンドは、キャラクターたちの心情がとてもよく表現されています。
過去を振り返るのではなく、ただひたすら未来を見据え進もうとする決意が込められた歌詞にも注目です。
「バクチ・ダンサー」DOES
初の劇場アニメ『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』の主題歌兼テレビアニメ『よりぬき銀魂さん』初代オープニング曲。
躍動感溢れるドラムのビートと、エッジの利いたギターのサウンドが作品への期待感を加速させます。MVには和テイストのアイテムが登場したり、城下町と現代が融合したような背景が使用されたりと、随所に銀魂の雰囲気が散りばめられていました。
情熱的で血気盛んな印象の強い歌詞は作品の世界観にもピッタリで、記念すべき初の劇場アニメにふさわしい一曲となっています。
「DECIDE」UVERworld
『実写映画版 銀魂』の主題歌。6人組ロックバンド・UVERworldが手掛けています。
『実写映画版 銀魂』の主題歌として書き下ろされた本楽曲は、UVERworldらしさ全開な厚みのあるサウンドがとてもエネルギッシュ。一音目が鳴った瞬間から最後まで終始惹きつけられること間違いなしです。
TAKUYA∞さんの突き抜けるように鋭い歌声や、どんな状況でも前に進もうとする前向きな気持ちを表現した歌詞も映画によくマッチし、初の実写化をこれ以上ないほど盛り上げました。
「サクラミツツキ」SPYAIR
テレビアニメ『銀魂』13代目オープニング曲兼『よりぬき銀魂さん』7代目オープニング曲。SPYAIRとしては「サムライハート」に続いて2度目のタイアップ曲となっています。
一国傾城篇の主題歌にふさわしく、約束・月・桜をテーマに作られた楽曲です。オープニング映像では月夜に舞う桜の花びらがとても印象的でした。
コメディ要素の多い銀魂ですが、このエピソードはシリアスな内容。本楽曲の、アップテンポながら、どこか切なさを感じさせるメロディは、そんな本編との相性も抜群で「泣ける」と評判です。
「現状ディストラクション」SPYAIR
劇場アニメ2作目となる『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』の主題歌。SPYAIRが映画の主題歌を担当したのは本楽曲が初めてでした。
重厚感のあるイントロ部分からSPYAIRのカッコよさが前面に押し出された楽曲となっていて、力強い曲調や疾走感が堪りません。劇中で流れるタイミングが非常に絶妙で、主題歌の枠を超え、作品の勢いを加速させるための素晴らしいアクセントとなっていました。
笑いあり、涙あり、感動ありと、まさに銀魂の集大成となった作品を見事に盛り上げた名曲です。
「轍~Wadachi~」SPYAIR
劇場アニメ第3弾で、正真正銘アニメシリーズの最後の作品となった『銀魂 THE FINAL』の主題歌。2006年にアニメシリーズが始まってから15年もの長い歴史を締めくくる一曲となりました。
いつか必ず終わりが来ることは、頭でわかっていてもやはり悲しいものです。しかし笑顔で一歩を踏み出すために背中を押してくれるような歌詞になっていて、曲調も明るく爽やか。
サビの歌詞が一切変わらないことにも強いメッセージ性を感じます。孤独に襲われそうなときに寄り添ってくれるような、そんな心温まる楽曲です。
「サムライハート(Some Like It Hot!!)」SPYAIR
テレビアニメ『銀魂』17代目エンディング曲兼『よりぬき銀魂さん』7代目エンディング曲。SPYAIRは全部で5回銀魂とタイアップしていますが、本楽曲はその第1弾となっています。
歌声もサウンドも力強くエネルギッシュですが、歌詞は切ないというのがポイント。銀魂に登場するキャラクターたちにも非常にマッチしています。
本楽曲が使用された当時、アニメ本編では「かぶき町四天王篇」が放送中でした。原作ファンからも人気のあるエピソードだったので、主題歌を担当するにあたり相当なプレッシャーがあったと思いますが、見事な名曲を生み出し多くの支持を集めました。
「大不正解」back number
『実写映画版 銀魂2 掟は破るためにこそある』の主題歌。これまで数々の人気作品のタイアップを担当してきたback numberが満を持して銀魂とコラボした、記念すべき一曲です。
バラード調の楽曲の印象が強いback numberですが、本楽曲はロックバンドらしさ溢れるアップテンポでバイタリティ溢れるサウンド。銀魂の世界観にもピッタリはまっています。
テーマとなっている“熱い友情”を表現した歌詞も注目ポイント。ストレートな表現ではなく照れ隠しも含まれるような言い回しが不器用な男っぽさを感じさせます。独特な熱量の伝え方が斬新で、強く印象に残る名曲です。
「あっちむいて」Swimy
テレビアニメ『銀魂』26代目エンディング曲。キャッチーな歌詞と中毒性の高いメロディが印象的な楽曲です。
無意識に口ずさんでいたなんて方も、大勢いるのではないでしょうか。エンディング映像では、キャラクターたちの過去と現在が写真として描かれていて、これまでのさまざまなエピソードが思い起こされます。
曲調は明るいのに、なぜか切ない気持ちになる不思議な魅力を持つ一曲です。
「桃源郷エイリアン」serial TV drama
テレビアニメ『銀魂』9代目オープニング曲。serial TV dramは2012年に解散しており、本作は彼らのラストシングルとなっています。
人気エピソードである「かぶき町四天王篇」が放送されたときの主題歌で「サムライハート」とセットで絶大な支持を得ている主題歌の一つです。オープニング映像は、にぎやかなサウンドに合わせてキャラクターを総動員したようなワチャワチャが、なんとも銀魂らしく非常に楽しめます。
しかしサビではガラっと雰囲気が変わり、それと同時に曲調も一気に変化するので驚きです。相反する二つの空気感を見事一つに融合した名曲となっています。
「Pray」Tommy heavenly6
テレビアニメ『銀魂』初代オープニング曲兼『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』のエンディング曲。The brilliant greenのボーカルとして知られる川瀬さんのソロプロジェクト、Tommy heavenly6名義でリリースされた楽曲です。
柔らかく甘い歌声と疾走感のあるギターサウンドが見事に融合されています。川瀬さんの独創性が感じられる世界観の楽曲ですが、その中にはしっかりと銀魂らしさも反映されていて、言うことなしの名曲です。
15年以上前の楽曲ですが今もなお色褪せることはありません。MVでは、刀で敵を斬ったり、団子が登場したりと銀魂を感じさせる演出が見られるので必見です。
「カゲロウ」ЯeaL
テレビアニメ『銀魂』18代目オープニング曲。ボーカル・Ryokoさんのキュートなハイトーンボイスが光る一曲です。
作品の為に書き下ろしたものではなく元々原型となる楽曲があったにもかかわらず、作品にとてもマッチしていました。ちなみにドラム担当のAikaさんは原作の大ファンで、主題歌が決まったとき泣きながら喜んだといいます。
オープニング映像の終盤には、銀時・桂・坂本が敵に向かって走っていくシーンがありますが、アニメ本編の内容を受け途中から高杉が追加されるという細かい演出にも注目です。
「プライド革命」CHiCO with HoneyWorks
テレビアニメ『銀魂』15代目オープニング曲。“チコハニ”の愛称で知られる、CHiCO with HoneyWorksによる楽曲です。
元々は多くの音を詰め込んだ楽曲を制作する事の多いHoneyWorksですが、銀魂の主題歌となる本楽曲はあえて音を減らしバンドサウンドを意識して制作されています。
これまでにCHiCOさんが歌ってきた楽曲に比べると歌声がかなり力強くなっているのが特徴で、一音一音のインパクトへのこだわりが感じられました。
「遠い匂い」YO-KING
テレビアニメ『銀魂』2代目オープニング曲。真心ブラザーズ・YO-KINGさんの5枚目のソロシングルとなっています。
まっすぐな歌声とセンチメンタルなメロディが、作品の世界観にとても合っていて銀魂のために生まれた曲と言いたくなるような楽曲です。
新八視点から始まるオープニング映像は、途中で銀時視点に切り替わります。歌詞とも良くリンクしていて、完結から数年経った今になってこの映像を見返すと目頭が熱くなってしまいます。
『銀魂』の主題歌にも注目!
今回は、『銀魂』の全主題歌を一覧で紹介するとともに、"一度は聴くべき珠玉の名曲15選"もご紹介してきました。
『銀魂』はコメディ要素が強いと思われがちな作品ですが、シリアスから感動まで幅広いエピソードが揃っています。そんな素晴らしいエピソードを彩ってきた名曲たちは、間違いなく作品の一部といえるでしょう。
今回選出した15曲以外にも、たくさんの熱い想いが込められた楽曲が勢揃いの『銀魂』。今改めて、主題歌を聴き直してみるのもいいかもしれませんね。いつでも銀時たちが笑って出迎えてくれること、間違いなしです。