俳優の上川隆也が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』(木曜20:00~)第9話がきょう8日に放送される。

  • 左から高橋英樹、上川隆也、栗山千明=テレビ朝日提供

上川隆也演じるマイペースで空気を読まない刑事・糸村聡が、遺留品から事件を解決していく同作。2週にわたって届ける最終章で糸村たちが挑むのは、神崎莉緒(栗山千明)と親交の深い後輩で、京都府警組織犯罪対策二課の刑事・氷室翔太(崎山つばさ)が殺害された事件。彼はインサイダー情報を不正売買しているダークウェブサイトの組織“土竜(もぐら)”を追っていたことが判明。さらに氷室は過去のある事件の捜査資料を頻繁に閲覧していたことも分かる。2つの事件にはいったいどんな関わりがあるのか。そんな中、糸村は氷室が所持していた金のチェーンが気にかかるも、それが何なのか見当もつかない。そんな中、氷室が事件の2日前に舞妓・葉月(森日菜美)に会っていたことが発覚。糸村たちは事情を聴くため、葉月が暮らす置屋を訪れる。

最終章には、事件の背後に見え隠れする物語の最重要人物・物部泰弘役として高橋英樹が登場。物部は政界ともつながりがある大病院の院長で、周囲から尊敬を集める紳士だがその“真の姿”とは。また、殺された氷室の先輩にあたる警備員・岩瀬隆介役で、津田寛治もゲスト出演。俳優として約40年のキャリアを持つ津田が、本作では壮絶な過去を背負い、孤独な影を漂わせる元警察官を寡黙に演じる。

すべてのきっかけとなる事件の被害者・氷室翔太を演じているのが、2.5次元舞台をきっかけにブレークした崎山。氷室は正義感が強すぎるあまり単独捜査に走りがちな熱血刑事だが、莉緒に特別な感情を抱いていたのか、この上なく優しいまなざしを彼女に向ける場面も。さらに『機界戦隊ゼンカイジャー』のヒロイン役で注目を集めた森が祇園の舞妓・葉月として可憐な振り袖姿を披露するほか、感情をむき出しにするシーンでは渾身の熱演を見せる。

そして、国民的アニメ『タッチ』の浅倉南役で知られるベテラン声優・日高のり子が、葉月を預かる置屋の女将・江本みどり役で登場。みどりは葉月に事情を聞く糸村をやんわりけん制するが、いったい彼女は何を隠そうとしているのか。

『木曜ミステリー』のクライマックスにふさわしく、複数の謎が深く連鎖しあう重層的なミステリーが展開される最終章。上川も「最終2話も、シーズン7のスタートと同様上下編でお届け致します。いつもながらの『遺留捜査』として描きながらも、より複雑に絡まる因果関係が徐々に紐解かれていく『ミステリーの醍醐味』を一際味わって頂けると思います」と見どころを語った。