中川は本作にとてもやりがいを感じているそうで、「とにかく楽しいし、すごくエネルギーのある作品。日曜劇場の色もあると思いますが、見ている人の背中を押してくれるような前向きな作品なので、そこにとてもやりがいを感じています」と充実した表情を見せる。

さらに、「収穫もいっぱいあります。剛さんと芝居していることも楽しいし、一緒の現場でたくさん刺激を受けています」と語る。最後の最後まで諦めず最高を追求することは、中川自身もともと大事なことだと思っていたものの、綾野の姿を見て改めてその大切さを実感したという。

「エンタメ業界も状況がいろいろ変わってきて、転換期だと感じていますが、その中で僕ら世代がもっともっとちゃんと向き合っていかないといけないなと。当たり前とされていたことが当たり前ではなくなっていることもたくさんあり、だからこそ常に新しい可能性があるのではないか、もっと挑戦できることがあるのではないかと探っていかないといけないと、剛さんを見て改めて感じました」

『オールドルーキー』の直前に放送されているNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(毎週日曜20:00~)にも、“武士の鑑”畠山重忠役で出演している中川。凛々しく年を重ねて貫禄も出てきた畠山と、さわやかで笑顔が似合う城……その振り幅にSNS上では「緩急半端ない」「ギャップが凄い」「同じ人とは思えない」「いろんな中川大志くんを満喫できるのが日曜夜」といった声も上がっている。

中川は「撮影が並行していて、全然違うキャラクターでもあるので、自分の中で整理して切り替えながら演じていて、大変は大変ですけど、同じ日曜日に、しかも時間帯も続いてというのはなかなかないことだと思うので、面白いなと。反響もいただいてすごくありがたいです」と述べ、「全く違う時代で、キャラクターも全然違うので、どちらも楽しんでいただけたらうれしいです」と呼びかけた。

■中川大志
1998年6月14日生まれ、東京都出身。2009年に俳優デビュー。2011年にドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ)の演技で脚光を浴び、その後数々の作品で活躍。2019年のNHK連続テレビ小説『なつぞら』ではヒロイン・なつの夫となる坂場一久を演じた。さらに同年、映画『坂道のアポロン』、『覚悟はいいかそこの女子。』の演技が評価され第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。現在、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)、TBS系日曜劇場『オールドルーキー』に出演中。8月19日に公開された映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』で主人公・ソニックの日本語吹き替え版を担当している。また11月からは本格舞台で初めて主演を務める『歌妖曲~中川大志之丞変化~』が上演予定。

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