今年の日本テレビ系大型特番『24時間テレビ45』(27日18:30~)でチャリティーランナーを務めるお笑いコンビ・EXITの兼近大樹と、ランニングプロデューサーを務める坂本雄次トレーナーが8月上旬、練習の合間にリモート取材に応じた。

  • 左から兼近大樹、坂本雄次トレーナー=日本テレビ提供

練習を始め、ラーメンをやめるなど食事面も変わった兼近。自身は体の変化が分からないというが、坂本トレーナーは「初めてお会いしたときと比べると、ふくらはぎや太ももの裏側の筋肉のつき具合が明らかに変わってきている」と語る。兼近は「練習のときもモデルの撮影会みたいに『足変わってるよー!』『かっこいいよ!』『姿勢キレイだよ!』とずっと褒めてくれるからノリノリになっちゃいます」と“褒めて伸ばす”指導にニッコリ。しかし相方のりんたろー。からは体の変化について一言もないようで「りんたろー。さんが僕の変化に気付くことはないですね。語尾に「やんす」をつけても気づかないと思います。それくらい僕のことを見ていないので(笑)」と笑った。

チャリティーランナーに就任したと発表されたときのりんたろー。のリアクションについては「マネージャーさんにブチギレてました(笑)」と冗談交じりに話す。発表までは相方にも口外禁止というルールを律儀に守っていたことで「隠していたことが許せなかったんでしょうね、『そういう話は今度から絶対言ってください』って信じられないくらいブチギレて」と振り返り、「最後には、あの人ランニングにハマってるので走って帰って行きました。走らないほうが走って帰っていくっていう。あの人のほうが走りたかったんだと思います」と相方の心情を想像した。

本番では例年100キロほどの走行距離となるが、練習メニューについて聞かれると「1日100キロ走って、本番で簡単に走れるようになるというメニューです」と1ボケ。そのため坂本トレーナーから「どういう走り方をすると長く走れるのかということを念頭に置いた練習をしています。今は1回の練習で大体10キロから13キロくらい」と、本格的なマラソンが初めての兼近に合ったメニューが組まれていることが明かされた。最初は筋トレを重点的に行い、体作りから始めたという。兼近は、足を冷やすアイシングで我慢できないほどの痛みを伴うことがあり、練習の中で最もつらいと吐露した。

歴代のチャリティーランナーを支えてきた坂本トレーナーは兼近の印象について「話をしているときとは違って、走っているときは全然違うシリアスな表情をしている」と述べ、「非常にバランスが取れた体でブレが少ない。24時間走るとなると、ロスの少ない走り方ができるほうが長持ちするんです。“超長距離”を走るのに向いている」と解説。褒められた兼近だが「坂本さんは僕をランナーにしようとしているときがある。『将来楽しみだな』って言ってくるんです」と打ち明けた。

「本番ではランニング中に挟んだ小ボケがすべったら自分に罰を与えようかなと考えている」と、お笑い芸人としてストイックな一面も覗かせる兼近。記者から、人がボケる余裕は何キロまであるものかと聞かれた坂本トレーナーは「フルマラソンの距離までは頑張れるんじゃないかな」と冷静に答え、「でも本当のその人が出てくるのは70キロくらいから。休憩に行って体がヘロヘロになって、何か食べたり会話したりするときに、小ボケが出てくるのか楽しみにしています」と期待を寄せた。兼近は「逆に70キロまではボケられるものなんだ(笑)」と驚き、「そこまでボケてたら超人ですよね。最後まで元気でいられるように頑張りたい」と気合を入れた。

兼近の目標は「過去最速のゴール」。「1回目の中継でゴールするくらいのスピードで挑みたいし、そのくらい安心感のある走りを見せたい。『兼近さんどうですか?』って中継が来た瞬間にもうゴールしていて、1人でサライを歌えたら。皆が僕のサライに追いつけないようなスピードを目標にチャレンジします」と力強く意気込んだ。