芸能事務所・スターダスト所属の男子アーティストによる、恵比寿学園男子部(EBiDAN)によるライブ「EBiDAN THE LIVE 2022 ~EBiDAN AWARDS~」が20~21日、東京ガーデンシアター(東京)にて3年ぶりに開催された。

  • 「EBiDAN THE LIVE 2022 ~EBiDAN AWARDS~」

    「EBiDAN THE LIVE 2022 ~EBiDAN AWARDS~」

本イベントはこれまで年に1回開催されており、DISH//、超特急、M!LK、SUPER★DRAGON、さくらしめじ、ONE N' ONLY、原因は自分にある。、EBiDAN NEXT、BUDDiiSらEBiDANの人気のグループが一同に集結するライブとなっている。今回は1日目となる20日のライブの模様をお届けしていく。

本ライブはタイトルにもある通り「アワード」をモチーフとし、オープニングは授賞式を模した華々しい雰囲気。その後EBiDANの各グループがそれぞれチームが持つ特徴に沿った“賞”を受賞していき、ライブを披露していくという構成でライブが進行された。

本ライブの名物でもある「シャッフルユニット」も行われ、取材を行った20日はSUPER★DRAGONの挑発的なロックチューン「Untouchable MAX」を、「GIRA GIRA★DRAGON」というユニット名で吉澤要人・武藤潤(原因は自分にある。)、田中雅功(さくらしめじ)といった、普段ハードな姿を見せない意外性のあるメンバーがパフォーマンス。

続けて「超特急」のシャッフルユニット「萌特急」は「Dance Dance Dancing!」を披露し、桜木雅哉(原因は自分にある)、REI(ONE N' ONLY)、田中洸希(SUPER★DRAGON)、塩崎太智(M!LK)が超特急とはまた異なる魅力を持ったキレのあるフォーメーションダンス、MORRIE(BUDDiiS)がヴォーカルを務めた。

今回のライブでEBiDANを卒業する事が発表されていたDISH//は、全7曲を披露。登場後「Shout it out」「No.1」で会場の熱を一気に高めた後、北村匠海が「DISH//、卒業するってよ!」と一言発し、MCをスタートする。12年間所属したEBiDANに対して「計り知れない思い出があり、今何とも言えない気持ちでここに立っている」と胸の内を明かしつつ「みんなが笑顔だったら良いし、伝え切りたい」として、挨拶代わりの1曲として大ヒットソング「猫」を歌唱。

間を置かず「楽しい時間はあっという間。今を楽しめ!」とシャウトすると、北村匠海・「DJ To-i」として個別作品も発表している橘柊生らによるラップ「B-BOY」から「Seagull」など会場を沸かせる楽曲が続いていく。「最後は俺ららしく! EBiDANにも、俺らにも未来がある!」と叫び、久々に披露された「変顔でバイバイ」でラストを飾った。パフォーマンス中には先日新メンバーをお披露目した超特急に対して「超特急も増えた人数で頑張れよ!」と歌詞をアレンジ。デビュー時期が近く、同期のような存在でもある超特急に対してエールを送る場面も見られた。

続けて北村同様、俳優として連続ドラマ等にもメインキャストとして出演している佐野勇斗が所属するM!LKは8月10日に発売された「奇跡が空に恋を響かせた」を披露。本楽曲はオリコンウィークリーチャー1位を獲得したとの事で、吉田仁人が「8年目にして初の1位、ありがとうございます!」と感謝の気持ちを述べた。

ラストは先日新メンバー加入が発表され、俳優としても活躍するタクヤこと草川拓弥・タカシこと松尾太陽がが所属する「超特急」がまず5人で登場。「激おこスティックファイナリアリティ ぷんぷんドリームわ~るど」「Don't Stop 恋」など超特急の魅力の1つでもある“ダサカッコ良い”シュールで面白要素がたっぷり盛り込まれたコミカルな楽曲から「Kiss Me Baby」など会場を翻弄させる大人な楽曲まで、ふり幅のある自身の魅力をジェットコースターのように次々と繰り出していく。また「超えてアバンチュール」では、リョウガが「変顔でバイバーイ!」とDISH//の楽曲を用いながら超特急も得意とする全力変顔を見せ、会場を沸かせた。その後新加入したメンバーも登場し、新らたな体制による「Burn!」で会場のボルテージを最高潮にまで引き上げた。

全てのセットリストを終え、各グループが挨拶を行う中、フォークギターをメインで用いバンドサウンドなども演奏するデュオ「さくらしめじ」田中雅功は、「今回のライブを経て、いつかDISH//先輩と対バンできるようになりたいという目標ができた」と口にすると、北村も「やろう!対バンしよう!」と優しい口調で田中へ語りかけた。

DISH//と同じ時期にデビューをした超特急は、カイが代表してコメント。「寂しい想いもあるけど、誇らしい想いもある。胸を張ってDISH//を送り出したい」と語りながら、本ライブを「アーティスト同士が想いをぶつけ合い、高め合い、成長できる場にしたい」と語った。DISH//は北村匠海が挨拶を行い、解散をしてしまったEBiDANの先輩グループ「PRIZMAX」の前座を行っていた小学生時代から、超特急と切磋琢磨しながらやってきたという毎日を振り返った。当初は30人ほどの路上ライブからスタートしたとのことで、今は配信も含めて沢山の観客に見てもらい、その中心に超特急と共に立てている事に触れ「自分たちを少しは褒めても良いのかなと思いながら、ここに立っています」と静かに今の気持ちを口にした。

そして後輩グループに向けて、超特急と自分たちのような切磋琢磨しあうライバルであると共に同志であって欲しいと述べ「今日のライブを見たが、レベルが高いグループばかり。今後のEBiDANがとても楽しみだし、DISH//としてこれから先も見守っています」と締めくくった。

撮影:米山三郎、笹森健一、小坂茂雄