子役の番家一路(ばんか・いちろ)が19日、都内で催された映画『サバカン SABAKAN』の公開初日舞台挨拶に弟の番家天嵩(ばんか・てんた)、原田琥之佑、草なぎ剛、尾野真千子、竹原ピストル、金沢知樹監督とともに出席。本作や今後について語り、会場を盛り上げた。

  • 『サバカン SABAKAN』公開初日舞台挨拶開催

演技初挑戦で主演の大役を担った子役の番家は、本作を振り返って「監督がすごくいい人で、選んでくれてうれしかったです」とコメント。金沢監督が「マジ?」と問うと番家は「マジ」と即答。「監督はカッコいいし、頭いいし……」と年上の監督をイジり出す一幕も。

それでも「初めての映画でビビって、初めての長崎で、初めての大きいスクリーンに映ってすごく緊張した。でも撮影はすごく楽しかったです」と初々しく心境を述べた。

番家を主演に抜擢した理由を問われて金沢監督は「今しゃべったような、人懐っこさもあるし、いい意味のバカっぽさもある。一緒にいて楽だった。『一緒にいて緊張しないな』と思って選びました」と明かした。

また、将来の夢を問われると番家は「幼稚園くらいのときに宇宙飛行士になりたかった。3年生くらいになって算数や理科の成績を見て、『あぁ、これはダメだ』と思った。1回その夢は諦めた」と現実的な一面を見せ、今の夢は「お金持ちになりたい」と答えた。

共演した子役の原田も、映画監督の他に「今一番なりたい職業は投資家とバーテンダーの二択」と回答。会場の驚きと笑いを誘った。

今回、舞台端に立った草なぎは、本作で活躍し、物怖じしない子役たちに温かい眼差しを送り、「すごいよ」と称賛していた。

映画の舞台は1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟(番家天嵩)と暮らす久田(子供時代:番家一路、大人時代:草なぎ)は、斉藤由貴とキン消しが大好きな小学5年生。そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本(原田)と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に合うが、この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう……というストーリーが展開される。