三菱電機は8月4日、「24時間換気システム」に関する意識調査、および換気機能の実測調査の結果を発表した。意識調査の調査期間は2022年4月22〜24日、調査対象は2004年以降に建てられた家に5年以上住んでいる20〜60代の個人、有効回答は500人。

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24時間換気システム、39.4%が「自宅の設置を知らない」

24時間換気システムは、2003年7月に建築基準法が改正され、これ以降に建てられたすべての建築物の居室に設置が義務付けられている換気設備。

24時間換気システムが自宅に設置されていることについて尋ねると、60.6%が「知っている」と答えたものの、「知らない」という人も39.4%を占めた。年代別にみると、20代では半数以上の57.0%が「知らない」と回答した。

24時間換気システムは、24時間使用し続けることで効率的な換気ができる。そこで、24時間使い続けているかと聞くと、44.0%が「使用できていない」と回答。理由としては、「窓開けやドア開けなどその他の方法で換気をしているため」が26.8%、「電気代を抑えるため」が24.1%、「使用方法がわからないため」が18.6%などとなった。

24時間換気システムの換気扇の掃除経験を調べると、「掃除したことがない」が60.0%に上り、理由は「掃除の仕方がわからないから」(34.7%)が最多となった。一方、掃除経験がある人でも、4割近い39.5%は「1年に1回以下」しか掃除をしていないことがわかった。

  • 24時間換気システムの換気扇の掃除経験

24時間換気システムの掃除が十分でない場合、本来の機能が生かされていないことも考えられる。そこで、一般家庭の24時間換気システムの換気扇に1~2年間取り付けられていたフィルターを回収し、それを貼り付けた状態での換気機能を実測調査したところ、騒音レベルは27dbから33dbへ悪化し、換気効率は半分に低下することが判明した。

同調査では、「2週間に1回」程度、換気扇を掃除するよう推奨している。