小林製薬、2022年秋の新製品を発表 - 新成分を配合した胃腸薬「イラクナ」や敏感鼻の方に適した芳香剤などが登場

小林製薬は、2022年秋の新製品に関するオンライン発表会を8月2日に開催した。新たに登場する商品のラインナップは全10種類。注力製品を中心に、各商品の特徴を紹介する。

ストレスや加齢による胃の不調に「イラクナ」

「イラクナ」(9月28日発売)は、胃の動きを活性化し、腹部の膨張感や不快感を和らげる医薬品。食べ過ぎや飲み過ぎとは異なり、ストレスや加齢などが原因で胃の動きが低下し、胃に不快症状が起きている方に向けた胃腸薬だ。

「イラクナ」(9月28日発売)

飲み会の減少によって胃腸薬全体の市場規模が縮小傾向にある一方、胃の働きが低下することで生じる不調を改善する胃腸薬の売上は増加しているという(※出典:インテージ『SBI+胃腸薬市場』調査期間:2018年1月〜2021年12月)。胃の運動を促す医薬品に対する需要の高まりを受けて「イラクナ」が開発された。

有効成分として、国内のスイッチOTC医薬品では初めて"イトプリド塩酸塩"を配合。胃の運動機能を向上させる作用と制吐作用を併せ持った成分によって、胃もたれや食欲不振などの症状を軽減する。

飲むタイミングは1日3回の食前時。1回1錠のため、錠剤を飲み込むのが苦手な方でも服用しやすい薬とのこと。発売時期にはテレビ広告も展開し、従来の胃腸薬とは異なる作用メカニズムをもつ新たな医薬品としての認知度を高めるという。

ニオイに敏感な方に「お部屋の消臭元 Cleair(クリエアー)」

「お部屋の消臭元 Cleair」(10月6日発売)は、強い香りが苦手な"敏感鼻"の方に向けて開発された芳香消臭剤。

「お部屋の消臭元 Cleair」(10月6日発売)

同社が用意したチェックリストには、他人の家のニオイが気になる、乗り物のニオイが気になるといった項目が含まれ、ひとつ以上の項目に当てはまる人の鼻が"敏感鼻"と定義される。なお、今まで敏感鼻に該当しなかった人も、ストレスによって嗅覚が過敏になる場合があるという。

香りは透明感のある"フローラルクリーン"と、みずみずしい"ハーバルウォーター"の2種類。高い消臭効果を実現するために、悪臭のみをブロックする"ニオイオフクリア処方"を採用した。不快なニオイを防ぎながら、敏感鼻の人にも適した柔らかな香りを室内に広げる製品とのこと。

自然の中にいる気分に浸れる「Sawaday 香る Stick おそとのかおり」

「Sawaday 香る Stick おそとのかおり」(10月20日発売)は、木や花など、自然の香りをイメージした芳香剤。外出する機会が減少し、自宅やオフィスに緑を取り入れたいと感じる人が増加していることを受けて開発された。

「Sawaday 香る Stick おそとのかおり」(10月20日発売)

香りは爽やかなアロマティックウッディ調の"すっきりとした深い森の香り"と、明るい庭をイメージしたアロマティックシトラス調の"ひだまりの庭の香り"の2種類。デザインにもこだわり、さまざまなインテリアに馴染む主張しすぎない芳香剤に仕上げたとのこと。

キッチンのニオイ対策に「お部屋の消臭元和のハーブ」

「お部屋の消臭元和のハーブ」(10月6日発売)は、キッチンやダイニングから生じるニオイに対応する芳香消臭剤。

「お部屋の消臭元和のハーブ」(10月6日発売)

同社の調査によると、週に1回以上生ゴミや料理のニオイが気になると答えた人の割合はどちらも50%以上。しかし、キッチンでの芳香消臭剤使用者はまだ少なく、その理由として"料理と芳香剤のニオイが混ざる"ことへの懸念が挙げられるという。

そこで、人気シリーズ「お部屋の消臭元」の新たな香りとして、古くから料理の薬味やニオイ消しとして用いられてきたゆず＆大葉を採用。キッチンやダイニングの気になるニオイを消臭しながら、心地よい香りで空間を包み込む製品を開発した。

ポスト更年期の女性に「命の母アクティブ」「ビスラットグラン EX 防風通聖散錠」

「命の母アクティブ」(10月12日発売)「ビスラットグラン EX 防風通聖散錠」(10月19日発売) は、"ポスト更年期"を迎えるおよそ55歳以上の女性を対象とした医薬品。同社は、更年期以降に女性ホルモンが急減する時期を”ポスト更年期”と定義。一部の地区で先行販売していたポスト更年期向け医薬品2種の販売区域を全国へと広げた。

「命の母アクティブ」は、血流改善や骨および筋肉の補強作用を有する10種類の生薬を配合。更年期後も続く肩こりや重だるさなどの症状を緩和する。