女優の夏菜と新川優愛、俳優の白洲迅がトリプル主演を務める東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『個人差あります』(8月6日スタート、毎週土曜 23:40~)がこのほど、クランクインを迎えた。

  • 夏菜(左)、新川優愛=東海テレビ提供

同作は、日暮キノコ氏が『モーニング』(講談社)で連載した『個人差あり〼』を原作に、妻の苑子と暮らすサラリーマン・磯森晶の身体的性別が変わってしまう「異性化」を通して、夫婦や恋愛の多様なあり様を描くラブストーリー。主人公・晶役は、異性化前の男性を白洲が、異性化した女性を夏菜が2人で1役を演じ、晶を支える妻・苑子を新川が演じる。

クランクインは6月中旬。カイロが欲しくなるほどの気温に、出産後初の連ドラ出演となる夏菜はスタッフと「寒いねー」と談笑。「結構太ったけど、わりとすぐに戻ったよ」と産後のエピソードを交えながら現場を盛り上げた。一方ベンチコートをまとった新川も穏やかな表情でスタンバイ。第1話、磯森家で突然倒れて瀕死の状態から「異性化」で女性の体になった晶(夏菜)が、苑子(新川)に連れられ帰宅するシーンから撮影が始まった。部屋では苑子が晶にブラトップとショートパンツを用意し、「バンザイして」とメジャーで胸のサイズを測り出す。「ブラなんかいらねーし」と戸惑う晶。“心は男性”役の夏菜は男言葉で話すセリフや振る舞いが多いが、「男っぽさが大げさな感じにはならないように気を付けています」と語った。

白洲はスーツ姿でクランクイン。妻・苑子との夕食中、激しい頭痛に襲われて廊下に倒れるという重要なシーンに挑んだ。「まだワンシーンしか撮ってないけど……」と笑う白洲は、倒れ方を何度も監督と確認して撮影に。その後、救急車で病院に運ばれた晶は瀕死の状態から「異性化」した別人の姿へと変貌を遂げていく。

また、メインビジュアルも完成した。キャッチコピーは「夫が女になっても愛せますか?」。原作の世界観を大切にしつつ、「2人で1役」を演じる夫婦模様とそこはかとなく苦悩を秘めた世界が描れている。撮影では新川は鏡越しに憂いを帯びた表情の苑子を表現し、スタッフは思わず「モノクロにしても素晴らしい美しさ!」と感動。カメラマンの「もっと鏡越しにカメラを見て」という指示も的確に表現し、「悩んでいる感じがとてもいいですね」とプロデューサーもベタ褒めした。

夏菜と白洲は、デザイナーに「夏菜さんと白洲さんの手が合わさってないといけないので……」とレクチャーされ、向き合ってそれぞれの手を合わせて撮影。夏菜は「鏡を使う撮影と聞いて、珍しいしちょっと不思議な感じでした。現場では(2人1役のため)なかなか白洲くんと一緒になることが無いので、手を合わせたりしてコミュニケーションが取れて楽しかった。どんな仕上がりになっているのかとても楽しみです」と笑顔で語った。