アイスタイルは7月22日、「化粧品の広告モデル」に関するアンケートの結果を発表した。同調査は3月28日~30日、同社が展開する@cosmeの15~59歳の女性プロデュースメンバー9,513名を対象に、インターネットで実施した。

  • どのモデルが多様性が尊重されていると感じるか

化粧品広告にどういった人たちが起用されていると「多様性が尊重されている」と感じるか尋ねたところ、「様々な人種・国籍」(66.3%)、「様々な顔立ち(まぶたの形や顔の大きさ、にきびやそばかすがあるなど)」(65.8%)がそれぞれ6割台半ばで高かった。

どのモデルが多様性が尊重されていると感じるのかを尋ね、年代別に分析した。今回、普段多様性をあまり意識していない人たちの存在を考慮し、「分からない」という選択肢を用意している。結果をみると「分からない」の選択者は、全体では1割強を占めているが、その比率は若年層になるにつれ減少傾向にあった。若年層でより「多様性」に対する感度が高くなっていることがわかる。

  • どのモデルが多様性が尊重されていると感じるか(年代別)

また、多くの生活者が広告モデルから「多様性を尊重する」というメッセージを受け取っているが、これらのモデルが起用されている化粧品の広告を目にする機会はまだまだ多くはないことが明らかとなった。多様性を尊重した広告による企業支持について聞くと、6割強が多様性を感じられる広告モデルを起用する企業に好感を持っている。しかし購入したいという回答は4割にとどまり、購買意思とのギャップがあることもわかった。

多様性を尊重した広告による企業を支持しているが、商品購入意向がある人・ない人別の大きな違いについて調べた。最も違いが見られたのは、広告モデルの起用において多様性が尊重されている広告に対して「自分らしさや人それぞれの美しさを尊重しているように感じる」かどうかについての回答だった。