ブランド総合研究所は7月25日、「第4回地域の持続性調査2022」の結果を発表した。調査は5月20日~26日、15歳以上の男女22,973名(各都道府県から約500人ずつを回収)を対象にインターネットで行われた。

  • 都道府県・幸福度ランキング一覧

    都道府県・幸福度ランキング一覧

「あなたは幸せですか」という質問に対し、「とても幸せ」「少し幸せ」「どちらともいえない」「あまり幸せではない」「全く幸せではない」の5段階で評価してもらい、それぞれ100点、75点、50点、25点、0点で加重平均し、幸福度を算出した。その結果、47都道府県の平均は70.1点となり、前年の69.2点から微増した。

47都道府県で最も幸福度が高ったのは、「沖縄県」(77.4%)だった。実に8割近くが「とても幸せ」(41.8%)、「少し幸せ」(36.2%)と回答しており、2年連続で1位を獲得。続く2位は「鹿児島県」(75.4点)で、昨年の15位から順位、点数ともに大きく上昇。3位は「宮崎県」(74.9点)が続き、九州地区がトップ3を独占した。

以下、4位「静岡県」、5位「福岡県」、6位「和歌山県」、7位「佐賀県」、8位「長野県」、9位「石川県」、10位「三重県」と続き、上位には九州など西日本の県が多い傾向に。一方で、「東京都」が46位、「神奈川県」が45位、「千葉県」が44位と、首都圏の都県は順位が低かった。

  • 各持続性指標「生活満足度」「愛着度」「定住意欲度」ランキングの結果

    各持続性指標「生活満足度」「愛着度」「定住意欲度」ランキングの結果

同調査では、「地域の持続性」を明らかにするため、「幸福度」のほかに、「生活満足度(今の生活に満足していますか)」「愛着度(あなたは幸せですか)」「定住意欲度(今後も住み続けたいと思いますか)」の4項目を数値化するとともに、それらの総合指標として「持続度」を算出している。

その結果、「幸福度」以外のランキングをみると、「生活満足度ランキング」では1位「福岡県」、2位「沖縄県」、3位「宮崎県」となり、「愛着度ランキング」では1位「沖縄県」、2位「福岡県」、3位「鹿児島県」、「定住意欲度ランキング」では1位「沖縄県」、2位「福岡県」、3位「北海道」となった。

  • 「持続度ランキング」

    「持続度ランキング」

4つの持続性指標を総合した「持続度ランキング」でも、「沖縄県」が1位に。「幸福度」「愛着度」「定住意欲度」で1位、「生活満足度」でも2位になるなど、県民からの評価が圧倒的に高い。以下、2位「福岡県」、3位「宮崎県」「鹿児島県」、5位「香川県」、6位「静岡県」、7位「愛媛県」「北海道」、9位「石川県」「広島県」がトップ10に。

また、11位には、今回持続度が最も伸びた「和歌山県」がランクイン。持続度は前年から3.3点も上昇し、順位も35位から11位へジャンプアップ。同県の「魅力的なところ」として回答した住民のうち、実に82.4%が「海・山・川・湖などの自然が豊かなこと」を挙げている。