韓国生まれの大ヒットドラマ『梨泰院クラス』の日本オリジナル版リメイク『六本木クラス』が、テレビ朝日系(毎週木曜21:00~)で放送されている。今作は、復讐を誓った青年とその仲間たちが、金と権力を振りかざす巨大企業に立ち向かっていく「下剋上」を主軸に、ラブストーリー、青春群像劇を描いたエンターテインメント作品だ。

今作で新木優子が演じるのが、ダブルヒロインの1人・楠木優香。優香は竹内涼真演じる主人公・宮部新の同級生で初恋の人であり、幼少期に親に捨てられ、長屋ホールディングスが資金援助する児童養護施設で育つ。やがて対立する長屋ホールディングスと新との間で心揺さぶられることに――。

今回は新木に、韓国のオリジナル版が好きだからこそのプレッシャーや今作の見どころ、優香の注目ポイントを聞いた。

  • 女優の新木優子 撮影:宮川朋久

    女優の新木優子 撮影:宮川朋久

――新木さんはもともと『梨泰院クラス』のファンだったとのことですが、どんなところに魅力を感じましたか。

ストーリーがしっかり描かれているところや、復讐や恋愛を通して個性豊かなキャラクターたちがそれぞれの役を全うしているところに魅力を感じました。

――好きだからこそ、リメイク版に出演することになってプレッシャーも大きいのではないでしょうか。

完成度が高くて、各国で認められている作品でしたし……日本でも、見ていない人のほうが少ないんじゃないかと思うくらいのブームを巻き起こしていたので、大きなプレッシャーを感じていますし、緊張感もあります。

――そんな中でも、新木さんの出演が発表されたときには「新木優子さん、スアすぎる!」「スアをやってくれてうれしい」(新木が演じる優香は『梨泰院クラス』での“オ・スア”というキャラクターにあたる)というオリジナル版ファンからの喜びの声も見られました。役作りの際、スアのこんなところを取り入れようと意識したことはありますか。

オリジナル版が好きだからこそ、撮影が始まってからは見ないようにしています。台本を読んだとき、制作陣のオリジナル版へのリスペクトと覚悟を感じました。私も何かを取り入れるというよりは、自分の中で新しく咀嚼して、自分なりに理解して演じる必要があるなと思い、1から色々と考えて優香という役を作り上げています。

――キャリアウーマンとしての姿も見せる優香ですが、ファッションやメイクの注目ポイントはありますか。

TPOに応じてファッションやメイクを変えていますが、優香のトレードマークでもあるジャケットスタイルはたくさんお見せできると思います。幼少期から優香は施設で育っているので、大人になってやっとファッションを楽しめるようになったんです。そのバックグラウンドとともに、優香が貪欲にファッションやメイクを楽しんでいる姿を見ていただけるとうれしいです。

――麻宮葵役の平手友梨奈さんの印象を教えてください。

すごくピュアな方です。普段は物静かで寡黙なタイプかと思っていたのですが、ひとたび心を開くとよく笑うし、少女のような表情を見せてくれて、「等身大の女の子なんだな」と感じました。現場でも「てちちゃん(平手)の笑顔が見たい!」と皆が思うような魅力があります。

――新木さん自身のお話も1つお伺いしたいのですが、今年の春にYouTubeチャンネルを始められて、反響はいかがですか。

お仕事を始めた頃から見てくれているようなファンの方たちは「私の日常生活を身近に感じられて新鮮」と言ってくれたり、逆に全く私を知らなかった方がYouTubeで「こんな子なんだ」と知ってファンになってくれたりして……新しい挑戦をして良かったなと思っています。

――それでは最後に、新木さん演じる楠木優香の注目ポイントを教えてください。

新と優香と葵の三角関係がどう決着するのかというところを見てほしいです。3人のやりとりや絶妙なキャッチボールがすごく面白くて、オリジナル版を見ている方も結末が気になる展開になっていると思います。優香がどんな選択をするのかということも楽しみにしてほしいです。

■新木優子
1993年12月15日生まれ。東京都出身。小学生の時にスカウトされたことがきっかけで芸能界入り。2014年から女性ファッション誌『non-no』の専属モデルとして活動し、2021年に卒業。2020年、Diorのジャパンアンバサダーに就任。ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(17)、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(17)、『SUITS/スーツ』シリーズ(18・20)、『トレース~科捜研の男~』(19)、『ボクの殺意が恋をした』(21年)などに出演し、『モトカレマニア』(19)、『セイレーンの懺悔』(20年)では主演を務めた。現在公開中の映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』に出演している。
ヘアメイク:若林幸子(MARVEE)、スタイリスト:柴崎亜耶、ジャケット、ブラウス/ともにディーネロ、パンツ/OSLOW(全てフィルム)、イヤリング/アビステ、リング/ジュゲ(ロードス)、時計/オリビア・バートン(オリビア・バートン グランフロント大阪店)