『MIU404』、『ドラゴン桜』などの話題作に出演し、『ホリミヤ』、『クロステイル~探偵教室~』など主演作でも着実にキャリアを積む俳優の鈴鹿央士は、現在デビュー5年目。韓国ドラマ『梨泰院クラス』の日本版リメイクとなるテレビ朝日系ドラマ『六本木クラス』(毎週木曜21:00~)では、長屋龍二役としてあす14日放送の第2話より本格的に出演する。

長屋茂(香川照之)と愛人との間に生まれた次男で、家に居場所がなかった龍二だが、主人公・宮部新(竹内涼真)と出会い、その生き方に衝撃を受ける。やがて麻宮葵(平手友梨奈)に切ない恋心を抱くように――。

今回は鈴鹿に『六本木クラス』出演の心境や、平手と共演した『ドラゴン桜』の思い出、「少しずつ地に足がついてきた」という現在地について話を聞いた。

  • 俳優の鈴鹿央士 撮影:宮田浩史

    俳優の鈴鹿央士 撮影:宮田浩史

■何周もするほど夢中で見た『梨泰院クラス』

――韓国の大ヒットドラマ『梨泰院クラス』のリメイク作への出演となりますが、改めてオファーを受けたときの心境を教えてください。

すごくうれしかったです。『梨泰院クラス』を見ていたので、日本でリメイクするんだという驚きと、そこに自分が関われるんだという喜びがありました。

――『梨泰院クラス』のどんなところに魅力を感じましたか。

何周もするほど見たのですが、富裕層と警察の関わりや、上下関係の描き方、そこからの逆転劇という振り幅の大きさにワクワクしました。全部面白かったです!

――そんな『梨泰院クラス』のリメイク作への出演ということで、プレッシャーは。

感じなかったわけではないですけど、撮影が始まった今はありません。

――現場はどんな雰囲気ですか。

竹内(涼真)さんが場を盛り上げてくれたり和ませてくれたりして、すごく明るい現場です。竹内さんとお芝居をしていると、新が持っている“人としての強さ”が役からも本人からもひしひしと伝わってきて、ついていきたいと思わされます。てっちゃん(平手友梨奈)とは、1年前に共演したときより色々話せるようになりました。空き時間には2人の役の関係性や、今お互いにこう見えているという役作りについての話をしています。

■『ドラゴン桜』は皆で戦った感覚が強い

――平手さんとは『ドラゴン桜』に続く共演で、すでに信頼関係が生まれている状態でしたか。

そうだと思います。『ドラゴン桜』は「1つになって頑張ろう」というストーリーの中で役者同士もお互いに支え合っていましたし、皆が頑張った証が結果として現れたドラマだったので、一緒に壁を乗り越えた仲間として信頼関係が生まれたことを感じました。てっちゃんがそう思ってくれているかは分からないですが(笑)、僕は信頼しているしなんでも話せる存在です。

――以前細田佳央太さんに取材した際に「鈴鹿央士くんがすごく好き」だと語っていただいたことがあったのですが、平手さん含め、生徒役の共演者同士で信頼関係や友情が芽生えた現場だったんですね。

「皆で戦った」という感覚が強いです。いろんな声をいただく中で、そことどう向き合いながらいい作品にできるかということを生徒役の皆で毎日毎日考えていました。同世代での共演が少ない役者が多く慣れない中でしたが、肩を寄せ合って頑張ったことで絆が芽生えたと思います。……佳央太くん、最近会えてないなぁ。

――鈴鹿さんは平手さん演じる葵に恋心を抱く役ですが、切ない恋心をどう表現していきたいですか。

僕は龍二として、ただまっすぐ「葵が好き」でいるだけです。どんなシーンでも好きだという気持ちを絶対に忘れず、言葉にできない“あふれ出してしまう思い”を表現できればと思っています。